

私が所属しているアマチュアオーケストラは、地域の短大の生涯教育プログラムの一環としてオファーされているので、お年を召したメンバーが大多数で、耳が遠い方も結構いる。アンサンブルをするのに、それはちょっと不味いのではと思うのだけど、年齢で団員を制限する訳にはいかないし、入団前に聴力検査をすることも出来な(このアマオケでは、オーディションもなしに、入団希望者は基本的に全員受け入れている)まあ、少々耳が遠くても、楽器の音は聞こえる人も多いだろうし、ちゃんと皆で調音して、しっかりと指揮者に合わせて演奏出来れば、少々の難聴力はカバーできるのかもしれない。
しかし、演奏はそれなりに出来ても、先生の指示が聞こえなないのは困る。先生は、そんなに大きな声の方ではないし、リハーサル中にマイクを使うこともない。ちょっと、ぼーとしていると指示を聞き逃してしまったり、外野がうるさいと、先生の声が、かき消されてしまう。耳の遠い団員さんの間では、先生の指示が聞こえずに「今、なんていった?」と、自分の周りの人に聞く人が多数いて、そのざわざわが先生の声を一層かき消す、なんてことも珍しくない。
我々のアマオケでは、第一バイオリン、第二バイオリン、ビオラ、チェロと言う順番に半円形の座席指定になっていて、我々、第二バイオリンの隣にはビオラの方々が座るのだけど、ビオラの方々は耳の遠い方が多いのか、先生の指示が聞きとれなくて「今なんて言った?」「私も聞こえなかった」と、数人で話し始め、パート内でざわつくことが多い。先生に「聞こえません」と言うのなら、先生がもう一度指示を出せばよい話だけど、パート内で、ぐちゃぐちゃと私語をされると、その間に指示を進めている先生の声が聞こえなくなる。
ビオラさん達は、聞こえないというだけでなく、指示の理解にも時間が掛かるようで「先生の指示は○○です」と、伝言ゲームでは、理解でいない人も多く「それって、どこのこと?」「どういう意味?」と、ディスカッションが始まってしまう。それも、こそこそ話すのでは聞こえないのだろう、普通の声の大きさや、室内で雑音や、他の方がこそこそと相談したりしている、それに打ち勝つように、少々大きな声で話し始めるので、隣にいる私の耳に入ってきてしまい、とても迷惑する。
先日など、ゲネプロの最中に、ボウイングの打ち合わせまで始めてしまった。うちのアマオケでは、ボウイングは、コンマスさんが第一バイオリンパートを決め、それを基に、パートリーダーさんが、それぞれのパートのボウイングを決める。今回の公演の演奏曲のボウイングは、コンマスさんがボウイングを決めたは2か月前ほどで、我々第二バイオリンでは、その二日後くらいには、それぞれにメイルで知らせが来たのだけど、私語の内容からするに、ビオラでは、パート内でそんな連絡をしていないような印象を受けた。
横で準備不足からくる私語が耳に入り、先生の指示がかき消されてしまい、聞こえない私は「もう、いい加減にしてください」と言いたくなった。
先日、ピアノのレッスンを受けたいのだけど、なかなか良い(自分に合った)先生と巡り合えないと記事にしたら「とても良い先生に習っているから」とメッセージを頂いた。その先生に、メイルでレッスンの打診をしてみると、今まで、どんなピアノ歴があるのか、どんな目標があるのか等、メイルのやり取りより、実際に話したほうが良いでしょうと言うことになり、カウンセリングを行ってもらう運びになった。
ここ一年半ほどで、数々の先生と、面談、体験レッスン、それに数回のレッスンを受けて(私にとって)「違うな」と思ったことは沢山あり、そういう経験に基づき、私が探している先生像が、結構明確に、言葉で箇条書きに出来る様になっていて、その中の一つが、今まで教え方は良いかもと思った先生数人とレッスンを続けようと思えなくなった理由が、教えてもらうことは出尽くして、私もどうすべきなのかは頭では理解できているけれど、なかなか体に沁み込まず「後は、反復練習ですね」となるのだけど、運動神経の悪い私の体では、二週間後などのレッスンまででは、どうにもならず「宿題が出来ていないのだから、レッスンを受けても無駄だな」となり、尻切れトンボ的にレッスンを辞める方向に向いてしまってきた。
そんな話を、カウンセリングでしたら、先生は「練習が出来ていなくても、定期的にレッスンを受けることで、練習をせねばと言う気持ちを維持することが出来るし、新しい曲の譜読みを一緒にしても良いので、毎回では困るけど、偶になら、練習が出来てないという状況でレッスンに来ても、私は全く気にしませんから」と仰った。確かに、私も自分の生徒から「練習できてないですが、レッスンをキャンセルすべきですか」と聞かれると「規則正しいレッスンスケジュールを崩さない方が良いですから、キャンセルしない方がよいです」と伝える。
でも、自分がレッスンを受ける側だと、私は気にする。
先生は「一緒に譜読みをすれば、間違って譜読みをすることもない」から、レッスンで譜読みをするのには意味はある、と仰るけれど、私は、自分で出来ることは、自分で済ませてからレッスンに臨みたい。
バイオリンやチェロのレッスンでは、練習不足とかで「あんまり、練習できてないんです」と言いながら、レッスンスケジュールを崩さないためにレッスンに行くこともあるけれど、ピアノの方はちょっとアプローチが違う。まあ、今までもピアノレッスンが尻切れトンボになったのは、自分なりに練習したけれど、出来なくて、私は「出来る様になるには、どんな練習(問題の解決に適した練習曲をやるとか、違ったアプローチの練習法)をしたらよいのか」を教わりたいのだけど、先生方は「弾き込むしかないですねぇ」「練習しても出来ないのは困りましたねぇ」と言うだけという状況で、先生が「気にしません」と言う状況とちょっと違うようにも思うけど。
そんな話をした後に、とりあえずレッスンを始めてみることにして、ここ一か月ほどで2回のレッスンを受けた。一回一時間半と少々長めなのだけど、実りの多いレッスンを受けられている。

弦を変えて二日目。ようやくレッスンで合格を貰ったハイドンのセレナーデを弾いてみた。


