子供の頃からピアノを弾いたり、歌を歌ったりしてきたけど、その割には私は音程が悪い。一人で歌っていても音程が外れることはよくあるし、合唱などになると、他のパートに引っ張られて、自分が歌うべき音を外れて、同化してしまう。勿論、絶対音感ではないので、ハ長調の曲を嬰ハ長調とかニ長調で弾ひかれていても、全く違和感なく楽譜を目で追ってしまうと思う。ハ長調がト長調に転調されていたら、流石にわかるだろうと思うけれど、自信はない。この耳の悪さは、自分で音程を作らなくてよいピアノだと、問題になったことは全くなかったけど、弦楽器を弾こうとすると致命傷となる。
弦楽器を始めてよくあったのが、普通に曲を弾いていると思って、開放弦の音を弾くと、半音とか一音ずれて(勝手に転調して弾いて)いた、などと言うことはよくあった。最近は、そんなことも減ってきたし、ずれる音程の幅も狭くなってきたけれど、音程をしっかりとれるようになったわけではない。特に、私のチェロの先生は、結構音程にこだわる方で、私はちゃんと音程が取れていると思っていたものでも、微妙に音程が違うとNGが出ることが多い。
前回のレッスンでも、音階をやっていると、音程が悪いという。私は音階練習ではチューナーを見ながら音程を整えて練習しているのだけど、レッスンではチューナーを見るわけではないので、音程がずれていたらしい。すると先生は「音程をしっかりとるには、口に出してでも、頭の中ででも次の音を歌うと音程がずれない」と言う。しかし、私の場合、自分で発する音程とぴったりの音を弾いて、自分で発する音程自体がずれているので、実際に弾いた音がずれている。
同じことを、前に言われたこともあったのだけど、その時は「その方法は私には無理だな」と思ったけれど、水を差すようで、それは言わないでいた。流石に、何度も同じことを言われてもと思い「私の場合は自分で歌った音自体がずれているので、自分で歌っていても音程はずれます。今も歌っていて、その音程通りに弾いたのですが、ずれてたし」と言った。
すると先生は、それなら「ドローンを使ってみると良い」と言う。ドローンというのは、チューナーなどで、ある一定の音をずっと出し続けてくれるという機能。ハ長調の場合は、ドの音をつけっぱなしにして、そこから、ミだと三度のハーモニーになり、ソだと完全五度のハーモニーだからと音程を取る。しかし、私の場合は、どの間隔が、どんなハーモニーになるのか分からないのだから、ドローンは全く意味をなさない。
このアドバイスをされたのも数回目だったので、今回は「私はハーモニーの間隔が分からないので、ドローンがあっても音程があっているのか、ずれているのかは判断できません。特に三度と短三度の違いくらいならともかく、完全五度はまだよくわからないし、完全五度と減五度の区別は、ほぼつかないし、私の音程の様に、減五度まで行かないけど微妙に低いという時は、全く分かりません」と言った。
先生は「そうなると、難しいですねぇ」と、アドバイスにも困ってしまった様子。音程を聞き分けられるように耳を鍛えないといけないですねと言う話にはなったのだけど、どういったトレーニングをすべきなのかと言う提示もなく、結局、練習する時に、こまめにチューナーで音程をチェックするくらいしか解決方法はないだろうという所に落ち着いてしまった。
耳で聞いて音程を整える様になりたいというのは、ずっと私が考えてきた課題なのだけど「特効薬」はなかなかないなぁと、少々不完全燃焼感じの残るレッスンだった。

