とにかく量をこなそうという方針の対面バイオリンレッスンと違って、オンラインレッスンでは、どの曲にもじっくり取り組む方向性でやっている。今までの(今も?)私のバイオリンの演奏は、音の並び、リズム、音程、ボウイング(アップまたはダウン)に気を配るのでいっぱいいっぱいで、曲調とか、強弱とか、アーティキュレーションなどを気にはしていなかった。しかし、曲を聞かせる曲に仕上げるためには、こういう所に気を配るのが重要で、レッスンでは、曲らしく弾くための技術等を習っている。

 

先生は色々と教えてくれるけれど、実践はなかなかできず、レッスンで曲を弾くたびに「練習曲の様ではなく、曲(芸術)っぽく」と言われ続けている。しかし、先日は、カイザーのエチュードでも「曲っぽく弾きましょう」と言われてしまった。

 

今までに、何曲かカイザーの練習曲に取り組んできたけれど、どの曲も、音程だったり、ボウイングだったりと、その練習曲の目的をこなすだけで精一杯だった。しかし、今取り組んでいる11番は、三連符と♭が幾つかつく調の音程を取ることが目的なのだけど、三連符のリズムはピアノで長年やってきたので特に問題はないし、♭が三つとか四つとかつく曲が、先シーズンのアマオケの公演曲では沢山あり、結構慣れてきたので、カイザー11番でも、そんなに戸惑うこともなかった。

 

そこで、リズムも音程も、それなりに落ち着いているので、色々なボウイングで右手の弓の練習をしましょうということになった。元々のボウイングは一音ずつダウン、アップと弓を切り替えている曲なのだけど、三連符で区切り、一セット目はダウンで、二セット目はアップでと、アップでポンポンポンと軽快に弾くボウイングの練習に使うことにした。

 

ボウイングにも慣れてきたけれど、少々気を抜くと音程やボウイングが狂ってしまうで、一音一音「音程(指を置く位置)とボウイングをしっかりと」と注意しながら弾き進めていくと、先生は「曲らしく弾きましょう」とレベルアップの要求をしてきた。今まで曲を弾く時は「練習曲ではなく曲らしく」と言われていたので、練習曲の時は、無機質でいいんだと思い込んでいたところもある。ピアノのレッスンでも、練習曲だけれども「綺麗に音楽として弾く」ことを心がけることが大切と言われている。こういう所にも注意が向くようになれば、曲も曲らしく弾けるようになるのかもしれない。

体面でのバイオリンレッスンでは、音階、アルペジオ、重音のエチュード、クロイツェルのエチュードと課題曲という、結構スタンダードな三本柱で進めている。先生ご自身がエチュードより曲をやりたかったということもあるし、私にレパートリーを増やすようにとのことで「こんなもんでよいのかなぁ」と私が思うくらいの出来で「合格」となる。

 

課題曲として、ここ数か月(ブログを見返すと4月頃から)取り組んできたのが、バッハのコンチェルト一番イ短調。当初はザイツの生徒の為のコンチェルトだったのだけど、色々なところにポジション移動、それも慣れてきた1ポジと3ポジでなく、他の組み合わせもバラバラと出てきて、どこからどこのポジション移動なのか、頭がこんがらがってしまって、ギブアップ、レッスンを始めて初めて「この曲は出来ない、違う曲がしたい」とリクエストを出した。

 

そんな経緯で始めたバッハのコンチェルト、先生は「この曲はポジション移動が多くて難しい」と言うのだけど、ポジション移動のパターンは決まっているので、私にしてみれば、やりやすかった。しかし、今回の曲で気が付いたのが、私はポジション移動する時の指(手)の移動距離をしっかりと把握していなかったということ。先生には、いつも「のろのろとではなく、テンポに乗って弾くこと」と言われ、私が練習しているテンポでは「遅すぎる!」と言われ続けているので、曲の練習では結構焦ってしまい、ポジション移動も、しっかりと移動をしないうちに音を弾いていた。「なんか音が変なんだよなぁ」と思っていたのは、ポジション移動時に音程が狂っていたのだった。

 

練習し始めて三か月ほどで、ようやく1フレーズずつ止まらずに、通せるようになってきた。曲の流れや、運指にも慣れてきたところで、今回も「合格」となった。自分としては「合格」というレベルではないと思うのだけど「最初のトライで、ここまでやりました」という記録の為に動画を撮った。

 

 

何時ものごとく、弾いている時は、それなりに音程が取れていると思っているのだけど、動画を聞き直してみると、全体的に、ずーと、気持ちの悪い外した音程で弾いているのが分かる。ゆっくり、しっかりと音程を確認しながらの練習をしないと音程が整わないのだろうなぁ、とは思っているけど、ついついおろそかになってしまう。

 

バイオリンのレッスンでも、ピアノのレッスンでも、現在取り組んでいるのが「良い音色」の出し方。

 

ピアノでは、昨年辺りからレッスンを取ろうと、色々な先生と体験レッスンなどを受けたけれど、その多くで私が出す音には芯がないと言われた。自分では、そうは思っていなかったのだけど、出したいとイメージしている音(特に、重厚感のある音や、きびきびとした音)が出せないという悩みはあった(レッスンで、だんだんにしっかりと音が出る様になってきたら、確かに、前の音は芯がなかったのだと気が付いた)そんな状況を改善しようと、受け始めたK先生とのレッスンでは、ハノンとチェルニーの100番という音の動きが簡単な教材で、手の位置から、指の置き方などを細かく見直しをしている。

 

そんな中で気が付いたのが、フレーズを弾いている所々で、急にガンと音が鳴ってしまったり、しっかり出そうとした音が「ぐにゃり」となってしまう。先生と「ああでもない」「こうでもない」と試行錯誤しているうちに、一つはっきりしてきたことがあった。それは、変な音が出るときの殆どで、指をしっかりとコントロール出来ていない状態で鍵盤を押してしまっているという事だった。しっかりとした、そして、思い描いた音を出すためには、手や指の状態を整え、準備してから音を出すのが重要で、準備が出来ていないうちに鍵盤を押してしまったり、動作の途中の「ながら」のような状態で、音を出し始めてしまうと、その後の音色を直すことはできない。

 

ピアノと同じで、バイオリンでも音がすかすかしていると言われていた。それの主な原因は、しっかりと弓圧を掛けずに音を弾いていることだった。長いこと音程が狂った音を出すのが怖くて、恐る恐ると弦をなでる様に弾いていたのが癖になってしまっているのだった。対面レッスンのS先生は、音色やテクニックより曲の数をこなすほうに重きを置いているので「しっかりと弓に圧を掛けてしっかり音をだす」という注意は、折々にしか出ないけれど、注意が出ないからといって、ちゃんと音が鳴っている訳ではない。

 

同じ様にバイオリンのオンラインレッスンでは、音の「発声がしっかりしていない」と言われ続けている。それも、トドのつまりは、しっかりと弓圧を掛けずに弦を弾き始めてしまっていることが原因らしい。最近では、テンポを上げる練習もしていたので、次の音、次の音と焦って指を動かすことばかりに目がいって、弓にはあまり注意を払えていなかった。発音がしっかりした音を出すには、弓を動かしながら音を出すのではなく、ちょっと弓を止めるような感覚で、しっかりと弓圧を掛けたところから、音を出さないといけない。

 

ピアノにしても、バイオリンにしても、しっかりとした音を出すためには「ながら」で何となく音を出すのではなく、しっかりと準備をして、意識して音を出すことが重要だと、やはりこういう所は同じなのだなぁと感じている。

私はコレステロール値と中性脂肪値がとても高い。近親血縁者が皆「高め」らしく、所謂「遺伝」とか「家系」というものだろう。実家の食事は油控えめ、魚中心だったので、皆「普通値の中でも高め」の範囲に収まっているらしいのだけど、自宅を出て、脂っこいアメリカ食で生活をしていたせいで、私の数値は一気に上がったようだ。最初に数値が高いことが発見されたのは大学に入って直ぐだから、18とか19歳だった。その時の数値はコレステロールが600、中性脂肪が1500だったと思う。医者には数値を下げる薬を飲めと言われたけれど、学生時代は海外旅行保険で、こういった慢性的な病気はカバーされなかったので、薬を飲まずに過ごしていたけれど、普通の健康保険に加入してからは何十年も薬を処方され続けている。

 

医者によっては食事療法だとか、運動等を進める人もいたけれど、たいして数値は変わらないし、遺伝だということで薬を出されることになる。でも、コレステロール値が高いというのは、自覚症状がないので、ついつい薬を飲むのがおろそかになってしまう。アメリカでは、健康保険によってかかれる医者が違うので、勤務先が変わり保険が変わると、医者を変えないといけないことが多々あり、医者が変わるたびに、毎年の健康診断時にされる血液検査のコレステロール値と中性脂肪値が高いと大騒ぎされる。そして、私の数値は一般的に使われている薬を飲む位だと正常値(アメリカだと、コレステロール、中性脂肪ともに300と言われている)下回ることはなく、薬の量を増やさないといけない。そうすると、今度は肝臓だか腎臓だかの数値が上がってしまうので、そちらの数値が上がらないぎりぎりの量の薬で、コレステロール値や中性脂肪値は(基準値より高いけれど)そこそこで妥協してきていた。

 

最後に私の主治医が変わったのは、2年程前なのだけど、その時の数値は、コレステロールが300を超え、中性脂肪も600位あったと思う、主治医は専門医から治療を受ける様にと紹介状を書いた。その専門医も、私の数値を見て「こんな数値だったら、薬はマストだ」と、飲み薬を処方された。普通に飲み薬を飲むとコレステロール値は300を切ったのだけど、中性脂肪値は、ほぼ変わらなかった。私が「私の数値は、薬を飲んでも、これくらいまでしか下がりません。量を増やすと、肝臓だか腎臓が悲鳴をあげるので、量を増やすのも無理です」と言うと、それなら、そちらの数値を上げずに脂の数値を落とせる、注射型の薬を使うようにと言われた。

 

私は、注射が嫌いと言う人ではないのだけど、自分で打つのは怖い。前に、自分で打つ注射型の片頭痛薬を処方された時も、恐ろしくて打つのは嫌だった(その薬は効かなかったので、続ける必要はなかった)ので、今回の注射薬も結構渋ったのだけど、先生に押し切られてしまった。その後は、口径薬と注射薬を組み合わせて、どうにか「正常値」内に収めることが出来ていた。

 

しかし、先日、一年に一度の定期検査をしてみると、コレステロール値はかろうじて300を下回っていたけれど、中性脂肪値は1100を超えてしまっていた。すると、先生は数値が「Skeyrocked」(ロケットの様に上昇した)と、ビビっている。私は「1100ちょっとじゃん、6000とか行ったこともあるから、それに比べたら可愛いもんだよ」と言っても、聞き耳持たずに、フィッシュオイルの錠剤を処方されてしまった。

 

数値が高くても、私自身には痛いとか、自覚症状はないし、私の体はそんなものだと慣れているのではないかと思うの反面、先日テレビで見た「働く細胞ブラック」の様に、私の体内の赤血球は血管に脂が溜まって、汚くて、ギトギトでと愚痴を言いながら酸素などを運んでいるのかもしれないと、申し訳なくなってもいる。

 

ここ数年買っているブロードウェイミュージカルのアメリカ巡業のシーズンチケットは、一年で6つくらいのミュージカルのチケットがセットになっている。私はミュージカル好きで、結構のミュージカルを見ているから、セットの中に見たことのある演目が入っていることも、偶にある。でも、そういう時でも、前に同じ演目を見たのは随分前だしと、チケットを転売(劇場に頼むとやってくれる)したり、他の演目との交換をせずに見に行っていた。
 
今までの経験では、前に見た時は「いまいち」と思った公演でも、見直してみると、なかなか良くて、転売したり交換しなくて正解だったと思っていたけれど、今回、観に行ったムーランルージュは、転売しておけばよかったと思った。
 
大昔になるけど、ミュージカル舞台版のムーランルージュを見た時は「あまり面白くない」と思ったし、その後、ミュージカル映画になった時に(ニコール・キッドマン(この方も私はあまり好きでない)主演で随分お金も掛けて、興行的にはヒットしたと記憶している)映画でも見てみたけれど、こちらでも「つまらない」と思ったし、確か途中で寝てしまった。今度こそと、ちょっと期待して行ったのだけど、私の期待はことごとく裏切られた。
 

 
確か、お話の舞台は世界大戦前のパリだったと思うけれど、劇中歌の半分は80年代90年代にアメリカでヒットした歌謡曲だった。話の流れとしては歌詞の内容はあっているのかもしれない。80~90年代の歌謡曲のヒット曲は、聞いたことのあるものが多かったけれど、私は歌詞をサビの部分くらいしか知らないので、歌謡曲の原曲の抜粋歌っているのか、サビ以外は舞台の物語に沿って替え歌にしているのかと疑問に思っていた。前の舞台も映画も、覚えてないので、映画の時に流行った「キチキチ、チャチャチャ~」という曲以外は、ミュージカルのオリジナルなのか、ヒット曲の二番煎じなのかも分からない。
 
その上、メインの役の歌声は悪くないのだけど、コーラスが下手で、同好会の発表会ではないかと言うレベルで「これで、お金取ったら怒るよ」という、悲惨なものだった。一緒に行った旦那も「今回は、なんか、歌、下手じゃない?」と言っていた。
 
ネタバレになるけれど、
 
話は、ムーランルージュというパリのキャバレーで働いているダンサー兼娼婦がアメリアからやってきた作曲家と恋に落ちるのだけど、ダンサーはお金持ちの貴族の妾にならないといけなくて(キャバレーがつぶれそうな時に貴族の旦那が出資をする条件)そして、最後は肺の病気になってしまう。自分が病気だということを、アメリカ人作曲家には知らせずに、わざと足蹴に扱って、他のスタッフにも知らせず、体がボロボロになりながらステージに立ち、その作曲家が作ったショーの初日まで、どうにかたどり着き、幕が下りると同時位に死んでしまうという筋書き。
 
お決まりの様に「彼の素晴らしい歌を皆に届けたいから、自分は無理をしてでも舞台に立つのだ」と言うのだけど、出てくる歌は、80~90年代のアメリカのヒットソングだから、結局「彼の素晴らしい歌」は、どんなものなのかさえ、私には分からなかった。
 
久々、というか初めて、ミュージカルの舞台を見て「来なきゃよかった」と思った作品だった(ミュージカル映画では、偶に「つまらない」と観るのを辞めた作品も、今までにはあった)
 
前に見た舞台や映画の記憶は「つまらなかった」というものだけなので、元々こういう話の流れだったのか、今回の巡業ではアレンジされていたのかも分からない。ああ、時間とお金を無駄にしたと悔しい。