私は、酷いアレルギーもちで、「花粉症」という言葉があまり聞かれなかった50年前にも、春先になるとアレルギー反応が出て、大変なことになっていた。そして、30年程前に、アレルギー科の良い先生がいるという事で治療を受けることにした。その治療というのは、アレルギーの元になる物質を薄めたものを注射するというもので、治療を始めるにあたって、どんなものにアレルギーなのかを検査してもらった。

 

すると、アレルギー反応が出ること、出ること。前々から知っていた猫に、大好きな犬や馬。こちらも前々から知っていたトマトにオレンジ。そして、キャベツに桃や他の食物。ダニや埃は勿論、その他、植物など。しかし、興味深かったのは、子供の頃から杉花粉に反応していたと思っていたのだけど、杉には反応が出なかったそうだ。ベテランだった、先生も「こんなに沢山の物質に反応する人は初めてだ」と驚いていた。

 

こんなに沢山の物質にアレルギーだと、アレルギー物質を避けるのは、無理だし、生活に支障をきたすので、アレルギーの事は気にずに生活して、反応が出てしまったら薬を飲む(幸い、私の症状は軽めで、目鼻がかゆくなったり、発疹が出たり、くしゃみが出たりという程度の事が多い)ことにしている。

 

我々の住む南カリフォルニアでは、雨は冬に降るのが普通なのだけど、春先になり、お日様が出て、暖かくなり、気持ちが良い天気になると、一斉に草花が生え(目には見えないけど)沢山の花粉が舞いだす。気持ちの良い天気だからと、外にでたり、窓を開けたりすると大変なことになる。

 

そんな、何となく、体のどこそこが、ちょっと痒かったり、目がしょぼしょぼしたりするような日々が続く中でも、薬を飲まずに持ちこたえていたのだけど、ある晩、ソファーにゴロゴロしながら、ちょっと肌寒さを感じたので、いつも使っているブランケットに包まると、体中が痒くなり始めた。そして、症状はどんどん悪くなり、薬を飲む羽目になってしまった(ちなみに、ブランケットを剝いで、薬を飲んだら落ち着いた)

 

ブランケットを外に持ち出したり、天日干しにすることはないので、ブランケットにアレルゲン物質が付いているとは思っていなかったのだけど、偶に、換気のために窓を開けた時に、物質が入ってきて沈着したのだろうか。今まで、ブランケットに包まったが為に症状が酷くなったことはなかったので、少々驚いてしまった。

 

ブランケットは、しっかり洗濯、乾燥機にかけたけど、ここ数日は、沢山のアレルゲン物質が空中にあるのか、いつもより酷いアレルギー反応に困らされている。

私は、怖い(お化け)話が大嫌い。というか、恐ろしくて聞いていられない。

 

それは、子供の頃から、ずっと変わっておらず、学校などで、怪談話が聞きたいと、クラスの子達が騒いだ時は、本当に泣きながら「ヤダ」と叫んでいたし、実際に怪談話になってしまった時は、教室の角で、耳に指を入れて「ラララララ」と言っていた(指を耳に入れているだけでは、完全防音の耳栓にはならないので、自分で声を出して外からの音を遮断していた)

 

そんなこともあり、日本では夏、アメリカではハロウィーン前にテレビで、怪談話ばかりが放送されるような時期は、三秒ごとにチャンネルを回し、結局テレビの電源を切る、なんてことも、毎年の恒例になっていた。変な興味にそそられて、間違って怪談話を聞いてしまった後は、良くても数日、酷ければ数か月、一人でいるのが怖かったり、暗闇にいるのが(電気をつける数秒の間でも)怖くなるので、生活に支障が出てしまう。

 

そして、少々恐れていたのが、今週、最終回を迎えているN〇Kの朝ドラ「ばけばけ」モデルの小泉八雲と言えば、日本の怪談を英語にした人(本当は、それ以上の創作があったそうだけど)という事で、もしかしたら、今回のドラマの最中に、怪談話が作中に出てきて、見るのを中断しなければならなくなるかもしれないと思いながら見始めた。

 

さて、ドラマの初めの方に、怪談話に触れるところが出てきた時は、ちょっと怖かったけれど、どうにかチャンネルを変えずに見ることが出来たのだけど、先週だか、先々週だかの「Kwaidan」執筆のエピソードでは、流石に見ていられなくなった。

 

私は、朝ドラは見逃し配信で見ているので、日本の午前八時放送は(時差の関係で)アメリカの夕方以降にしか見られない。私は、夕方から夜にかけては立て込んでいることが多く、朝ドラを見るのは、寝る前になってしまうことが多い。

 

私の就寝前のルーティンは、お風呂に入った後に、就寝に向けて部屋の電気を消して、ランプを一つだけつけてテレビを見るのだけど、先日も、朝ドラをそんな環境で見ることになってしまった。その日は、旦那が出張で留守で、広い家の暗い部屋で、ポツンと一つだけ電気をつけてソファーに寝転んで、朝ドラを見始めた。

 

この環境も悪かったのだろう、怪談話が始まると、もう身の毛がよだち「ムリ~」となった。見逃し配信だから早送りが出来るので、早送りをするのだけど、結構、長いこと怪談話は続いているようで「いつになったら終わるの~」と早送りを続けた。ようやく、怪談話のシーンは終わり「よかった」とホッとして、番組視聴に戻った。

 

それにしても、さわやかなテーマのはずの朝ドラで、まさか早送りをさせられるとは思わなかった。

 

アマオケで、今年の初めから我々第二バイオリンのセクションリーダーになった方は、とても真面目な方で、いつも第二バイオリンが、しっかりとオーケストラ全体に、きちんと貢献しているかを気にかけている。それにしても、指揮者の指示に従って、しっかり弾けるのはリーダーさんのみ。他のメンバーは、それぞれ実力不足の所があるので、しっかりとした第二バイオリンパートにするには、少々無理があり、パートリーダーさんは、いつも気をもんでいる。

 

今年初の公演が三月に終わり、次の公演は4月、そして5月終わりと続く。そして、気が付くと、もう三月も後半になり、次の四月の公演は差し迫ってきている。不安になっているリーダーさんは、4月の公演の前にパートの皆で集まって、自主練をしようと誘いをかけた。

 

全体リハーサルの中休みに、一人一人に「〇日、パートの自主練をしようかと思っているけど、出席出来る?」と、聞いて回る。フルタイムで働いているメンバーも多いので、自主練は週末。私の週末は比較的あいていて、リーダーさんが提案した日も、特に予定は入っていなかったので、参加できる、と返答した。リーダーさんは、他のメンバーにも同じ質問をしていき、殆どの人が「多分、大丈夫だと思う」というような返事をしていた。

 

しかし、一人の団員さんが、自主練にあまり参加したくないというような返事をしたようだ。もう、予定が入っているのでなければ、皆が喜んで同意してくれると思っていたらしいリーダーさんは、なんで参加しないの?みたいな言い方もしたのかもしれない。団員さんは「こういう事が毎回になるようなら、無理、出来ない」とを言っていた。その方は、リハーサルにも、ちゃんと参加しているし、私も「どうしたのだろう」と思ったのだけど、しゃしゃり出るのも違うかと、聞こえないふりをしていた。まあ、その方は、遠方から来ているので、行き来するのも大変だろうし、音楽をやらない旦那さんからは、オーケストラに取られる時間が多すぎるというような文句を言われたと、前に私に話していたこともあったので、そういう理由もあるのかもしれない。少々、言い合いっぽくなった二人だったけれど、結局、リーダーさんが「自主練は任意だから」と折れたようだ。

 

リーダーさんは「ちゃんとパートをまとめなくては」というような使命感が、とても強く、リハーサル中にも「○○はした?」「ここのボウイングは、、、」などと指示を出している。私は自分が忘れていた事を指摘されたら「おお、そうだった」となるし、自分でちゃんと覚えていた事なら、聞き流す。しかし、団員さんの中には、そんなリーダーさんを「口うるさい」とか「ウザイ」と感じてしまう人もいるようだ。

 

先日も、隣に座っている団員さんがボウイングを間違えたり、色々と細かい指示に従っていなかったのを、その都度、ここはこうでなどと(多分、リーダーさんは親切心で)言っていた。その団員さんは、いつも細かい指示には従わず、自分の思うままに弾いている人なので、横から口出しされることに嫌気がさしたのか「やってる」だか「知ってる」だとか(本当はやってないし、気にもかけてない)ムッとした感じで言い返していた。

 

団体行動に慣れていないアメリカ人をまとめるリーダーさんというのも大変なことだ。

 

 

 

 

 

我々のアマチュアオーケストラでは、春に二公演(三月と五月)冬に二公演(十一月と十二月)にしていた。ところが、今年は、なんと、四月にもう一公演することになったという。「All Vivaldi」とのことで、ビバルディの曲ばかりの構成になると聞いていたのだけど、これは、我々のオーケストラとしての公演ではなくて、何処かの教会がやっている(定期的にコンサートを行う)コンサートシリーズに客員として呼ばれているらしい。ビバルディーとのことで、演奏するのは弦楽器のコンチェルトとのことだった(管楽器は加わらないので、管楽器メンバーはお休みとなる)

 

三月公演が終わり、五月公演の楽譜が配られたのと一緒に、我々、弦楽器には四月のビバルディ公演の楽譜も配られ始めた。作曲家に「Vivaldi」とある楽譜が、後から後から配られる(配布はメイルに添付されたり、クラウドに載せらたものを自分で印刷する)そして、先生は「マンドリンをやりましょう」とか「ギターを」とか「三つのバイオリン」とか言うのだけど、それがどの楽譜を指すのかは、私(我々)には分からない。リハーサルでは、新しい曲を遣るたびに「どれやるの?」と皆で言っていた。

 

四月の公演に向けての楽譜が、ようやく出そろったようなので、自分のバインダーに入っている楽譜を整理した。すると、

 

マンドリンとのコンチェルト

ギターとのコンチェルト

ソロバイオリンとのコンチェルト

二つのバイオリンとのコンチェルト

三つのバイオリンとのコンチェルト

四つのバイオリンとのコンチェルト

 

があった。

 

(先日のリハーサルでは、先生がどの曲をやろうとしているのかがすぐわかり、他のメンバーが「どれ?」とやっているので「これだよ」と教える側に回り、思わず「頑張って整理してきたんだよ」と、少々自慢してしまった(笑)

 

三つのバイオリンと四つのバイオリンは、ソロの他に、バイオリンは三部と四部のオーケストラパートとなるので、いつもは二部だけしかないパートを分けて、それぞれのパートには、数人という少なさになってしまう。

 

それにしても、ビバルディは何とも色々な組み合わせのコンチェルトを書いたものだと思っていたら、タイムリーなことに、クラシックTVでビバルディについてやっていた。それによると、ビバルディはアイドルグループのように、若い娘を集めて、合奏をさせていたそうだ。そして、「センター」を務める娘にはソロを弾かせていたらしい。そんな色々なコンチェルトは100曲だか、数百曲あったらしい。なるほど、我々が四月の公演で弾く数々のコンチェルトは、それらの曲の、ほんの一部という事か。

ピアノを弾きたいとレッスンに来る生徒の殆どが憧れの曲として挙げるのが、ベートーベン作曲「エリーゼのために」だと思う。私の幼少期の記憶が正しければ、この曲を弾くのはブルグミュラーの25の練習曲集を終えた後という流れだったと思う。しかし、私のピアノ教室の生徒たちは、ちょっと楽譜が読めるようになると「エリーゼのために」が弾きたいと言い出す。ほぼ全員が、有名なテーマの所しか知らず、そこだけ弾ければ満足するし、その有名箇所だけなら、ブルグミュラーよりレベルの低い生徒でも弾けるので、私は「弾きたい」という生徒を止めることは、あまりしない。
 
先日もそんな生徒のレッスンをしていた。使っている楽譜は、長年私の手元にあったもののコピーを渡していたのだけど、元々の出所が何処であったかは、覚えていない。しかし、その楽譜をよく見てみると、所々で、明らかな間違えがある。
 

 
それは最初のメロディーで、右手の四分音符は付点四分音符か四分音符プラス八分休符でなければいけない。このパートは、私にしては珍しく、暗譜しているので、楽譜を開いた記憶がない(細部を覚えてないなら暗譜出来てないということか)そこで、大昔に買った電子ピアノに付属品としてついてきたクラシック有名曲が色々と載っている楽譜を開いてみると、四分の三拍子ではなく、八分の三拍子で書かれている。
 
これは、Urtextを見て見なければとIMSLPで探した。見つけた楽譜を見ると、拍子は八分の三拍子で、最初のメロディーは八分音符で、十六分休符が続く、それを四分の三拍子にすると、四分音符プラス八分音符でないといけない。そして、ちゃんと楽譜を書き換えておこうかと(シドレミで始まる)次に続くメロディーは、手元にある楽譜でも、ちゃんと付点四分音符になっている。もしかしたら、似たようなメロディーだけど、細部を変えてきたという、ベートーベンにありがちな手法ではと、原典をみると、ちゃんと付点八分音符になっていて、休符はない。
 
長いこと弾いている曲だけど、改めて楽譜をしっかりと見直してみると、こんなところに小さな変化があったのに、気づかされた。今の所、有名な最初の二つのメロディーの所しか見ていないのだけど、曲中何度も繰り返される、この二つのメロディーに、後々変化がつけられているところがないか、しっかり見てみようと思う。