前回のチェロレッスンで、先生が一番気になったというのが、私の音程が微妙にずれているという事だった。
 
課題曲は、鈴木教本にあるバッハのハ短調のガヴォットで、曲の中に多く出てくるミの♭を弾いた後の音程がずれがちだなぁと感じていた。家で練習する時は、耳に頼っていると、酷い音程のずれが生じるので、ちらちらとチューナーを見ながら練習しているのだけど、なかなか音程が安定しなかった。
 
もう何度も聞いている、でも、私には、効果がない、幾つかの音程を耳で聞き分ける方法の説明を聞き「そうやっても分からないんです」といつもと同じ事を伝えた。先生は、音程のずれは微妙だというのだけど、その微妙さは私の耳には聞き分けられない。先生が一つの音を弾いて、私が弾いて、合っていると思っても、微妙にずれているとのこと。
 
余り、オプションの無い、私の場合、左手のフレームの形を覚えるには、フィンガーボードに一の指と四の指を押さえる場所を示したテープを貼ったほうがよさそうだという運びになった。
 
先生が音程を確認しながら、テープを貼ってくれ、一の指のテープには、特に驚きもしなかったのだけど、四の指のテープをみたら、凄い曲がっている。
 
 
先生が言うに、これは、私のチェロの特性と言うのではなく、弦によっての、こういったずれは普通にあるそうだ。これだと、一番低いC線の四の指の一番高いA線の四の指では、指一本以上のずれがある。私の感覚からすると、この差は先生が「微妙に」と言っているずれと似通っていると思う。
 
そんなことは知らなかった私は、どの弦を弾く時も、指と指の間の間隔を統一するように練習を一生懸命にしていた。これでは、練習をすればするほど音程が狂うことになる。今まで、何人かの先生に着いたけれど、どの先生(今の先生も含む)も教えてくれなかった。
 
弦によって、指の間隔を変えたり、ポジションによって指の間隔を変えたりしないといけないなんて、体になじませることが多すぎて、ガクッと来てしまった。

 

先日の、新しい先生との、対面でのバイオリンレッスンで、まず指摘されたのが、弓の持ち方と、弓の曳き方。

 

先ず、新先生に直されたのが、弓の持ち方で、私は、弓のフロッグを指先で持ちすぎているとのこと。先生が言うに、弓は下から支える親指と上から支える小指でバランスを取り、他の指は添えるだけ。しかし、私は、親指と中指と薬指で弓を挟んで持っていた。少々、前から気になっていたのだけど、バイオリンを弾き始める前は、人差し指、中指、薬指は竿やフロッグを包むように配置しているのだけど、弾いているうちに、ずりずりとフロッグが下降、弾き終わる時には、親指と中指、薬指でフロッグをつまむような感じになってしまっている。

 

そのことは新先生に伝えたのだけど、元々の形からして違うとのことで、私の疑問は解決されなかったのだけど、自分なりに原因究明が出来た。

 

ここ一年程、オンライン先生とレッスンでは、右手の指を柔らかく使える様になるための指のトレーニングをしていた。確か「指弓」と先生は呼んでいたと思うけど、腕の高さを変えずに、手首の運動や、指の屈伸で、移弦をする。私の記憶が正しければ、弓を返す時にも、この運動を使わないと、指の返し地点で音が一瞬切れるそうだ。指の屈伸で弓を動かすとなると、それなりにしっかりと弓を掴んでいないと弓は動かない。指が弓を包むようになっていると、指の屈伸で弓を動かせないので、最初の構えは違っても、だんだんに指が弓を動かしやすい位置まで移動していたようだ。

 

しかし、新先生の考え方だと、指は弓を持っている訳ではなく、バランスを取るために使う。弓のアップ、ダウンで、指の屈伸運動は起こるけど、指が弓を動かすのではなく、弓が動くから、指もそれにつられて、屈伸の動きをする、という真逆のセオリー。多分、オンライン先生も、新先生も目指すところは一緒なのだけど、オンライン先生の言わんとするところから、私の練習は外れていき「自己流へんてこりん」にまで発展してしまっていたのだと思う。やはり、コンピュータの画面を通してだけだと、その辺りの事は見抜きにくいのだろう。

 

さてさて、指で弓をつままないようにして、弓を真っすぐにアップ、ダウンすることに細心の注意を払いながら、家での練習をしていると、旦那が「今日のバイオリンは、なんだか音が良くない?」と言う。私は、音色の違いには全く気が付かなかったのだけど、こういうことに関しては耳の良い旦那が言うのだから、そうなのだろう。

 

それにしても、旦那は「さっきやってたのは〇〇の曲でしょう?」と聞いてくるのだけど、私は、何の曲を指しているのだかさっぱり分からない。旦那と私は一回り離れているので、学校などで学んだりした曲や、子供の時に流行った曲などは、結構ちがう。私が「そんな曲知らない」と言うと「こんな曲、、、」と、ラララララと歌い始めた。しかし、私には、音楽にさえ聞こえない。音色や音程を聞き分ける力は、とても高い人だけど、自分で歌おうとすると、凄い音痴だという事を発見した(笑)

 

先日行った、バイオリンの対面レッスンの初回レッスンで、バイオリンを演奏する前に、最初に聞かれたのが「ウオーミングアップは何をする?」という質問だった。しかし、私は、常日頃、意識してウォーミングアップをしていないので、返事に困ってしまった。すると、先生は「やっぱり音階練習かな、、」と言う。しかし、現在のオンラインレッスンでは「音階練習」と言うのは殆どやっていなくて、ハイポジション(現在は5ポジ)で「音階」のようなものに取り組んでいるだけ。先生の二つ目の質問の答えにも詰まってしまった。

 

そして、そのことを先生に伝えるといきなり五ポジと言うのも、少々ぐあいが悪いという感じ。でも、前の対面レッスンでは普通の音階練習をしていたのだけど、どっさりと持って行った、現在取り組んでいる教材や、近年使った教材には、音階練習のテキストが入っていなかった。レッスンでは、私が持って行った山積みの教材の中にあった、鈴木教本に載っている音階練習を使って、イ長調の音階から始めた。前の対面レッスンでは色々な調の音階練習(2オクターブとか3オクターブとか)やアルペジオやダブルストップをやっていて、その時に二つの教本(Beginner とAdvanced)を使っていたので、次回にはその教本を持ってきますと、先生に伝えた。

 

レッスン後、家に戻り、忘れないうちに音階練習教材を引っ張り出しておこうと、バイオリンの楽譜がある本棚を探したのだけど、お目当ての教本が見つからない。そして、チェロの教材に紛れてしまったかと、そちらを探したけれど、見つからない。おかしなこともあるものだと、もしかしたら、一部屋隣にある、ピアノの楽譜の本棚に混じってしまっているのかもと思い、そちらも探したけれどない。

 

置いてきたとすれば、前の対面先生の所だけど、当時はAdvancedだけ使っていて、Beginnerは家に置いて行っていたので、両方がなくなるのはおかしい。人が来た時に何かの拍子に、両方の教本を見せて、そのままどこかに置き、誰かが持って帰ってしまったという説明が一番しっくりくるのだけど、そんなことがあれば、持って帰ってしまった人から「余分な本を持ってきてしまった」と連絡があるような気もする。

 

その他にも色々なものが無くなる(旦那には「なくしている」の間違いだと言われる)家にはブラックホールでもあるのだろうか。

 

ちなみに、本棚には、ずっと前に習っていた先生には「一番よい音階練習の教材だ」と言われ購入したけど、前の対面先生には「全然良くない」と言われた教材があるので、次のレッスンには、それを持っていくことにした。

バイオリンの対面レッスンを辞めて、もう半年以上になる。ここ数年は、日本人の先生とのオンラインレッスンと、同じ町に住む先生との対面レッスンとの二本立てのレッスンスケジュールで来ていた。日本人の先生とのオンラインレッスンを始めて、こちらのレッスンの方が学ぶことが多かったので、対面レッスンは辞めようと思っていたのだけど、対面の先生に「辞めます」という勇気がなく、それに、対面レッスンでも、それなりに得る物はあったので、ずるずると対面レッスンを続けた結果、二人の先生との同時進行(どちらの先生も、私が二本仕立てでやっていることは知らなかった)を続けていたのだった。転機が来たのは昨年の夏とか秋で、対面先生が、外国にある実家の手伝いに帰らなければならなくなり、レッスンは最低でも一か月、長ければ、2~3か月ほレッスンをお休みするという運びになったこと。希望者にはオンラインでレッスンをするという事だったけれど、私は、これは対面レッスンを辞める良い機会になると思っていた。そして、数か月たっても先生から「帰国した」という連絡もなく、自然消滅に対面レッスンを辞めたのだった。

 

しかし、最近になり、やはり、オンラインレッスンだけでは限りがあるように思えてきた。オンラインレッスンでは、日本人の先生らしく、しっかりと、音符を羅列でなく、音楽に弾けるようになるためのテクニックを教えてくれる。しかし、エチュードでは、きちんと出来ている(と言われている)テクニックでも、曲の中で活かせないでいる。それに、先生が教えてくれる(高度、と私は思うけど、中級者くらいなのかも)テクニック云々の前に、私の演奏は何故か、曲が曲として聞こえず、ただの音の羅列になっている。家で練習している時は、ちゃんと曲っぽく弾いているつもりなのだけど、動画を見直したり、先生が言うに、薄っぺらの音の羅列になってしまう。先生も「助言したことはちゃんとやっているのに、なんだか曲っぽくならないですね」と不思議がっている。なので、私の演奏は、何か、何処かがずれているのだと思う。

 

そこで、現役大学院生のチェロの先生なら、似たような境遇(大学とか大学院とかで勉強しながら、アルバイト的に教えている)のバイオリンの先生を知っているのではと思い、紹介してもらった。その方は、チェロの先生の数年先輩だそうで、大学院を数年前に卒業して、チェロの先生が教えている(子供向けの習い事の)音楽学校に勤めている同僚だそうだ。という事で、早速アポを取って、体験レッスン(というか、お試しの単発レッスン)受けてきた。

 

さてさて、そのレッスンでは、まず、弓の持ち方から、音の出し方、という基礎中の基礎からメスが入った。チェロのレッスンを始めた時は、チェロ弓の持ち方がバイオリン風だと言われたけれど、今度は、バイオリンの弓の持ち方がチェロ風だと言われてしまった(チェロ弓の持ち方がだんだん定着するにつれて、バイオリン弓に持ち方も変わってきていたのは自覚していた、でも、その方が弾きやすかったので、変わってきた持ち方の方が良いのだと思っていた)そして、私のバイオリンの音がしっかりならないのは、弦を弓で曳く方法がまずいとのことで、開放弦で、しっかりと弦を震わせられるようにと、体の使い方や、意識の向け方を教えてもらった。私は、元々「スカスカの音を弾く」と言われていたけれど、前の対面先生は「もっとしっかり」というくらいの指導しかなかったし、こういうことはやはりオンラインレッスンでは教わりづらい。そして、私は、音にギギーとかカスカスというような雑音が入ると弓圧が強すぎるのだろうと軽めに弓を曳くようにしていたのだけど、この雑音の原因は弓圧というより、弓が真っすぐでないので、横滑りしているから入る雑音だそうだ。

 

ということで、新しい先生と、少しレッスンを続けてみることにした。初めは、弓の持ち方、曳き方の矯正、そして、簡単な曲を、こういうことに気を付けながら、細部にしっかりとこだわりながら勉強して行こうという方向性に決まった。

 

ここ数か月、チェロレッスンの課題曲として取り組んできたのが、鈴木教本にあるバッハのガボット。この曲には、結構(と言っても、飽きっぽい私の感覚で)長いこと取り組んでいる。家で練習している時は、それなりに弾けているような感じがしているのだけど、レッスンに行くとなんだか上手く弾けないという、レッスンあるある状態が続いている。

 

前々回のレッスンでは、右手の弓使いが、なんだかオドオドとしてしまい、家では、それなりに綺麗に鳴るようになっていたチェロが、全く綺麗に鳴らず、そのレッスンでは、弓の使い加減にしっかりと取り組むこととなった。

 

レッスン後に家に持ち帰り、再度練習をしてみると、レッスン前に良く鳴っていたと思っていたチェロが、綺麗に鳴らない。これは、レッスン前も綺麗に鳴っていなかったけれど、良く鳴っていると思っていたのか、レッスンを境に、弓の使い方が変わってしまったのか。そんなことを思いながら、次のレッスンまでの練習に励み、弓使いはそれなりに上達したかな、と思いながら迎えた。

 

さて、次(前回)のレッスンでは、いつもの様に、先生は「何か課題だったけ?」という所から始まり、「今は鈴木のガボットやってます、、、もう、飽きてきてしまったけど、、、」と言うと。「そうなんだ、、、飽きちゃったか、、、じゃあ、一度だけでデュエットして終わりにしましょうか」という運びになった。

 

そして、デュエットしたのだけど、またもや、思い通りにいかない。前々回のレッスン後に取り組んだ、弓の使い方なども、何となく中途半端。私も、何となく不完全燃焼の感じがしたのだけど、先生も頭を傾げている。それでも、私が「飽きた」と最初に言ったので、それ以上の追及はなく、ガボットは卒業となった。

 

ちなみに、先生が物足りない顔をしていたのは、私の音程が微妙にずれていたのが気になったらしい。自分では、音程が外れたと思ったところはあったけれど、そこまでずれているとは思わなかった。そして「ドローン(音階のトニックの音を鳴らし続ける)と一緒に弾いてみよう」と言う。これは、先生に何度も提案されたけれど、私には、これでどうやって他の音の音程を整えるのか全く分からない。先生はトニックの音と他の音のインターバルを聞くと言うけれど、私には、どの響きだと正しいインターバルになっているのか分からないのだから、直しようがない。

 

このことは、前に先生に、何度か伝えたことはあるのだけど、先生は、またもや忘れてしまっているらしい。結局「困りましたねぇ」となり、結局はチューナーを見ながら練習するという方法に落ち着いてしまう。先生も長いこと音程を整えるのに苦労したと言い、幾つか練習法を教えられたけど(それのどれも前に試すように提案を受けたもので、どれもハーモニーを耳で聞き分けるという性質のもの)どれも、私の耳では聞き分けることが出来ない。どうやって音感のトレーニングをしたら良いものか。