一週間の旅行で、日常のルーチンが崩れ、旅行から帰宅の数日後にピアノのレッスンが入っていたのをすっかり忘れていた。ピアノレッスンはオンラインでやっているので、レッスン時間の数時間前に先生から「〇時に電話します」というラインで、気が付き、レッスンをすっぽかすことはなくてよかったのだけど、旅行へ行く前の一週間ほどは殆どピアノに触っていなかったし、もちろん旅行中はピアノの事さえ頭になかった。帰宅後に少々ピアノの練習を再開したのだけど、レッスンの事を忘れていたから、テキトーに触っただけで、何とも準備不足で、レッスンに臨むことになってしまった。
でも、少々前から取り組み始めたピアノの練習ラジリテーのエチュードは最初の方なので、曲がまだまだシンプルで助かった。レッスンに持って行ったのは2番だったのだけど、この曲は単旋律の左手(メロディーなのかバスなのか)に16分音符の細かい右手の旋律が組み合わさっている。この右手の旋律は、ドミファソ、とかドレミファとか、レファソラという類のものなのだけど、私の指は、弾いているうちに順番が分からなくなり(ゆっくりだと大丈夫だけど、テンポアップすると)ドミファソがドソミソになってしまったりする。
私の先生のポリシーは「早いテンポではなく、自分が弾けるテンポで」弾けばよいというものなので、ラジリテーの2番も指が交差することの無いテンポで弾いていたので、先生の前で弾いても、問題は起こらなかった。しかし、テンポが速くなると指がこんがらがるのですが、、と相談すると、それは、指の神経を鍛えなければいけないので、こういう練習曲を沢山やっていくことで出来る様になりますよという、私の練習で全体的に不足している練習量の問題とのことで、あぁやっぱり、、、となっていた。
さて、もう一曲取り組んでいるのがベートーベンのソナタなのだけど、こちらは旅行から帰ってきてからは、ほぼノータッチだったので、今回のレッスンではお休みとなった。
そして、三曲目はバッハのインベンション。少々前から、13番に取り組み始めたのだけど、この曲は「弾きにくくて、、、」という所から始まった。バッハのインベンションはどの曲も短めのテーマが繰り返し出てくるけれど、この13番はその繰り返しの時のパターンがちょっと予想と反するところがあり、なかなか手になじまない。バッハあるあるの指のアクロバットをしなければならないところなどもあるので、練習では運指をしっかりと勉強したつもりなのだけど、それでも弾きづらさは残ったまま。
先生も、この曲は「弾きにくい」部類に入る曲だと認識しているそうで、レッスンでは、運指を見直すことにした。しかし、その作業の最中に、私が気が付いたのは、楽譜に元々載っている(編集者が付けた)運指にしたがっていない箇所の指番号の記載を消していないので、どの指番号は「必修」でどの指番号は「オプション」なのかが、通して弾くと分からなくなってしまうこと。本に書かれている番号をよく見ていないところは、私にとっては弾きにくい場所ではないので、別に指番号があっても害にはならないだろうと放置していたのが、実は害になっていたという発見で、これは、面倒くさがらず、見なくてもよい指番号は全て消すことにした。これだと、書いてある指番号には「必ず」従うことという前提条件が整うので、通して弾いていて「あれ?指使い間違えた?」とヒヤリとすることが無くなる。この作業はレッスン後に「やっておきます」という運びになった。
それにしても、13番は曲の後半が一番音符が多い場所で、私は結構すらすらと弾いていた。しかし、音符の数が少なめの中盤に、私は一番手こずっていた。ここでも、またハッとした気づきがあった。私は曲に取り組む(パート練習)のときは、なるべく難しめの最後の方から区切ってやっている。この13番も最後から4小節、そして次は最後から8小節から4小節の様にやっていた。そして、最後の部分に飽きた時は、最初の方から数小節づづ区切ってやっていた。という事で、前からやっては、中間部のちょっと前までたどり着き、後ろからやっては、中間部の後ろ辺りにたどり着き、と結局は中間部をちゃんと練習していなかったのだった。
後半部の難しいところではすらすら弾けていて、中間部の、後半部よりちょっと簡単めなところが弾けないのは変だなぁと、私も先生も感じていたのだけど、中間部は練習から忘れ去られていたという事で、二人で納得、大笑いをしたのだった。