へ、へ、ヘックシュン!
いきなりのくしゃみイン失礼いたしました。
『国民的な病い』である花粉症が、今年は早くやってきましたね。
しかしたくさん笑えば、ナチュラルキラー細胞が活性化し免疫力がアップ。つまり花粉症の症状が軽減されるかも?
なので花粉の季節は、いつもよりももっと笑うことを意識しましょう!
さて本日は、漫才塾ネトラジの収録日。
男塾の幸太郎さん、レオンさんが恋愛相談にお答えしています。
『モテる男の条件』について、語っていますのでぜひお聴きくださいませ。
ネトラジのURLはこちらです⇒http://manradi.seesaa.net/article/464554037.html
それでは3月9日のレポートにまいりましょう。
●今の自分を採点
まずはこちらを御覧ください!
※ジャンケン大会ではありません(笑)
これは童心を取り戻すための、おまじない。
大滝塾長が繰り返し伝えていることがあります。
「ボケの人は子供の気持ちを大切にしなさい」とのこと。
ツッコミは訂正したり、進行する役割を持ちますから大人ですね。
気持ちは必ず伝染するもの。演者が楽しそうにしていれば、お客さんも自然と笑顔になります。
テクニックも大切ですが、マインドを忘れてはいけません。こちらのおまじないをやったあと、確かに室内の空気が軽くなっていました。
どんなことでもまずはやってみることが大事。
ハッピーになれるおまじないのあと、塾長からみなさんへ、あるプリントが配られました。
仕事、家族との関係、人間関係など、いくつかの項目に対して「今10点満点で何点か?」を自己採点。
「どの項目が高くてどの項目が低いか?」を確認。
数値化することは、とても大切。抽象的なものを具体化することで、これまで見えていなかった問題がクリアになることも。
強制ではありませんが、各々、採点を発表。
「今、誰がどのようなことで悩んでいるのか?」や「何をもっと向上させたいと考えているのか?」が共有できると、塾生同士の理解が深まります。
●基礎の重要性
私、高田豪は、前回講義の続編。「お笑いの基礎の大切さ」について、語らせていただきました。
ネタというのは当然、表現を含みます。
「今まで誰もやってこなかったことをしたいんや~!!」と思う人は少なくありません。
ではその意気込みをどのように活用すればいいのでしょう?
まずは何をしたらいいのでしょう?
茶道や武道の概念である守破離を使いながら、説明しました。
実は守破離と千利休との間には、深い関係が。
「利休道歌(千利休の考えをわかりやすく和歌にしたもの)」の一種、「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」からきています。
これだけの説明では、正直「なんじゃ、それ?」でしょう。
守破離の守は、基礎固め。型を知り守る段階。
守破離の破は、既存の型を破ること。アレンジですね。
守破離の離は、型から離れて自在になること。
上記が守破離の3ステップ。
実は、守をせずに離ばかりをしようとしている人が多いように思います。
何かをやろうとしているエネルギーがあるものの、空回ししがちな人は基礎ができていません。
お笑いだけでなく、基礎を無視して何かできるほど世の中は甘くはないのです。
徒弟制度とお笑いスクールのメリット、デメリットについても触れさせていただきました。
落語家は、まず師匠に弟子入りするところからスタート。そして師匠の芸をまず真似る。噺家さんの修行時代が終わることを、年季明けと言います。
この年季が明けるまでの期間に、みっちりと基礎を叩き込まれるわけですね。
そこから各々の道へと踏み出していき、古典落語を極める人もいれば、創作落語にチャレンジする人もいるでしょう。まさに道はそれぞれ。
一方、お笑い養成スクールは、徒弟のように密接な関係がないことも多いでしょう。
もちろんお笑いは「兄さん、姉さんの世界」ですから、先輩が後輩をかわいがります。
しかし、やりたい芸は自分で見つけなければなりません。
今の若手の人たちは、技術の習得が昔に比べて、ものすごく速くなっています。
漫才師になりたい人は、ユーチューブで動画を検索。そうすれば自分が生まれる前のネタを研究することも可能に。つまり若い世代の、インプット量がものすごく増えたのです。
舞台を経験するというのはアウトプッですよね?
目的意識を持って振り返りながらインプットとアウトプットを繰り返していけば、驚くようなスピードで上達します。
ただし注力の方向性を間違えると、いつまで経っても結果が出ませんし、向上や成長を実感するのは至難の業となるでしょう。
そうなるとモチベーションが低下するので、行動力がなくなるという悪循環に陥ります。
「精力的に舞台をこなしているけど、結果が伴わない…」と、お悩みの人は、基礎に立ち返ることをおすすめします。
●ネタ披露
さて最後はネタ披露のお時間です!
最近、積極的にネタをされているのがドルフィンさん。
地声が大きいというのは、芸人として大切な要素。
「おなら」に対する考察という、興味深い漫談をされていました。
細かい目のつけどころは、今後していくネタのヒントになりそう。
歌いながら登場するのが板についてきた白水さん。
外見からわかるように、鉄道要素を入れたネタです。
「ピー」と笛を吹くブリッジを、さらに上手く使いこなせるようになれば笑いが増えそうです。
多方面での活動が目立つジゴロウさんも漫談をしました。
「自分でネタを書けるようになりたい」という強い思いをお持ちのジゴロウさん。
エネルギッシュでチャレンジ精神旺盛が強い人なので、どのように壁を打ち破り、ジゴロウスタイルを築いていくのか楽しみです!
鳥取の落語番長、山田さんは『動物園』を熱演。
個人的に落語は「どんなマクラをするのか?」によって、その人のセンスが掴めると考えています。
ネタはもちろんですが、今回、絶妙のマクラを話していた山田さん。
「毎度、新ネタに挑戦できるのはすごい」と、大滝塾長が驚いていました。
本日は、メガネをかけてネタをしたエクストラ高橋。
急成長期の彼は、女性を口説こうとするが、やはり上手くいかないというリアルなネタを披露。
できたてほやほやなエピソードは臨場感たっぷり!
日々、行動している彼のこと。また次回は新たな内容を語れるはず。
続編もあるので、週刊連載のマンガのような楽しみ方もできますね。
さて本日も熱い授業が、熱いネタが繰り広げられました。
授業中は誰ひとり花粉でしんどそうにしている人が、ひとりもいませんでした。
お笑いでNK細胞が活性化するということが証明されたのでは?
来月は花粉の飛散がやみ、悲惨な国民病から我々が解放されていることを切に願います。
お読みいただき、ありがとうございました!
写真・文 高田 豪
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