漫才塾

漫才塾

大阪で開講中「漫才塾」の講義模様やイベントのレポートです

のろくて大きな台風が日本列島を駆け抜けたかと思ったら、一気に秋めいてきましたね。

 

今年は過ごしやすいシーズンが早めに訪れそうな気配です。

 

まもなく8月終わろうとしていますが、みなさん夏を満喫できましたか?

 

さて本日は、授業前に漫才塾ネトラジの収録がございました♪

久々に三人がそろった男塾と先輩芸人のてるちゃん。

 

 

写真からも伝わるとおり、和気あいあいとした雰囲気での収録となりましたので、ぜひこちらをお聞きくださいませ。

『クチビルから散弾銃』→http://manradi.seesaa.net/

 

 

本日は大滝塾長が諸事情により欠席ということで、私、高田が講義させていただきました。

漫才塾では、事前に出されていた課題に塾生たちが当日、答える形になっています。

 

今回出された課題は、

・自分の好きなところを何個言えるか?

・「これは困ったぞ…」という話

のふたつ。

 

課題に取り組んだ結果、普段は考えないようなことを思考する塾生もいるでしょう。

 

これにより、引き出しが増えていきます。

 

どれだけ自分に問いかけができるかは重要な要素。そして人からの問いに答える数が多い人ほど、結果的に豊富な話題を持てるようになるのです。

 

今日は、漫才のシステム化について講義いたしました。

※左下部にうつる怪しげな男は、たまたま映り込んだ逃走犯……ではありません(笑)

 

その昔、漫才は余剰を含んでおり、今よりも牧歌的なものでした。

 

しかし若手がネタをする場が増えるにつれて、どんどんネタ時間は短いものへと変化。

 

2001年に始まったM-1グランプリ。ネタ時間は4分。

 

この4分間をいかに使うかが、漫才師の運命に大きな影響を与えるようになります。。

 

2005年で見事な漫才を披露し、優勝を果たしたブラックマヨネーズ。

 

審査員を務めた島田紳助さんの「いや、もう4分の使い方抜群。4分の使い方に感動したね」という言葉が印象的でした。2005年に4分という時間を完璧に使ったのがブラックマヨネーズのお二人だったのです。

 

回数を重ねるごとにM-1グランプリは成熟していきます。

 

2007年のノンスタイルが優勝したことにより、ハイテンポでボケ数の多い漫才の優位性が示されることに。

 

漫才に絶対的な正解はもちろんありません。

しかしノンスタイルがその下の世代に大きな影響を及ぼしたのは間違いないでしょう。

 

限られた時間の中でボケ数を増やすには、フリになる部分を短い尺に凝縮しなければなりません。冒頭をおろそかにすると、演者側がどれだけ自信のあるボケを繰り出しても伝わりません。

 

なので最初の十数秒での会話が、ものすごく大切になります。

 

「ボケ数合戦」と揶揄される側面もありますが、M-1の結果を見るとボケ数の多いネタが好成績を収めているのは確か。

 

ボケの多さに定評があるナイツは、2008年のM-1で33個のボケを入れることに成功しました。

 

その後も、ハイテンポでボケ数の多い漫才は増えていきます。

 

4分間で30個のボケを入れたとしましょう。

 

240秒÷30=8秒

 

なんと8秒に一回、ボケが入る計算となります。

 

ボケがたくさん入る構造を考えると、やはり短い時間でひとつのフリを作り、それに対してボケを重ねていくという形になるのでしょう。

 

お笑いはお客さんの情緒を動かすもの。そのため、無駄を排除しすぎると味気ないものになりかねません。

 

しかし「是が非でも賞レースで結果を残したい」となった際に、ネタの構造分析をして受けやすいフォーマットの研究をすることが重要になるでしょう。

 

とはいえ、ロジックはあくまでロジックでしかありません。

 

理論は身体性にまで落とし込まれ、その上でアウトプットされてから、初めて大きな価値を生み出します。

 

ひとつのフリに対してボケを重ねていくことがいかに難しいかについては、2001年M-1準優勝の実績を持つユウキロックさんと、2008年のM-1王者であるノンスタイルの石田さんの対談『“テンポの漫才”は賞レースで勝てるのか? ユウキロック×ノンスタ石田 対談』をお読みください!

 

「失敗を減らして成果率を上げよう」と考えた際に、システム化が進むのは当然です。

 

しかし時代の価値観はゆっくりと、あるいは急速に変動しています。

 

また4分漫才に関しては、どこかで潮目が変わるはず。

 

これから漫才の形が、どのように変化していくのか、目が離せないですね。

 

                                              写真・文章 高田豪(構成作家・落語作家)

 

みなさん、こんにちは。

 

今年の梅雨は、当然ですが令和に入って初梅雨

 

近畿地方は、入梅が遅れに遅れていたようですね。

 

もうしばらくは梅雨空が続きそうですが、積極的に笑えることを考えて楽しく乗り切りましょう!

 

さて、本日は授業前に漫才塾ネトラジの収録が行われました。

 

 

男塾のふたりが様々なトークを繰り広げています。

 

レオンさんがホストクラブで輝かしい結果を残したそうですので、そちらもぜひお楽しみくださいませ^^

 

コチラからどうぞ→『クチビルから散弾銃』

 

 

さて本日は大滝塾長が秋田實さんについて触れるところから授業がスタート。

 

 

塾長がまだ若かりし頃、秋田實先生の下で働いており、これは上方演芸史に興味がある人は、よだれダラダラな話♪

 

しゃべくり漫才の始祖である横山エンタツ・花菱アチャコと深い関わりを持たれていた秋田先生。

 

「漫才師に作家がつけば、掛け算になる」という考えのもとに、しゃべくり漫才を普及させるべく様々な仕掛けをされました。

 

秋田先生のアプローチは成功し、しゃべりく漫才は一大ジャンルを築き、令和になった現代でも脈々と受け継がれています。

 

塾長が常々口にしているセリフがこちら↓

「お笑い芸人はクリエイターと手を組むべき!」

 

それは塾長のメンターの秋田先生のスタンスを間近で見ていて、実感したことなのではないでしょうか?

 

 

漫才塾では現在の塾生がどういった状態になるのかを掴んで、それを授業内容に反映させることもしばしば。

 

今回、塾長が塾生に対して問いかけたのは「どういったユーチューブにはまっているか?」です。

 

お笑いをする上で、欠かせない情報源となったユーチューブ。

 

数十年前の漫才動画がアップされていることもあります。

 

塾長の問いかけに、答えていく塾生たち。

 

中には奇抜な内容のものに、ハマっている人もいましたが、仲間の嗜好を理解する上でも、ハマっている動画の情報を開示することは有効でしょう。

 

 

さて私、高田豪も講義をさせていただきました。

 

 

本日のテーマはお笑い属性について。

 

以前、私は数年だけゲーム会社でお勤めしていました。

 

二次元萌え的な商品を扱っているだけあり、頻繁に「萌え属性」という言葉を耳にしました。

 

萌えも属性も、幅広い言葉なので、明確に定義するのが困難です。しかし「萌え属性」をあえて言語化するならば、「何に対して萌えるのか?」となるでしょう。

 

属性は識別タグでもあり、キャラの持つ性質や特徴をわかりやすく表現しています。

 

これをお笑いに置き換えてみると、どうなるか?

 

本日はそんな実験をしてみました。

 

 

みなさんから、お笑い芸人を区分けするとどう分けられるか列挙してもらいました。

・ヤンキー→紳助竜介、バッドボーイズ、昔のハイヒールモモコさん

 

・卑屈→ブラマヨ吉田さん、オードリー若林さん

 

・毒舌→立川談志さん、ビートたけしさん、爆笑問題太田さん、有吉さん

 

・高学歴→ロザン、田畑藤本の藤本淳史さん

 

・ヒール(悪役)→クロちゃん、ドランクドラゴンの鈴木さん

 

・文化人→ピーズの又吉さん

 

・外国人→パックンマックンのパックン、厚切りジェイソン、元ジパング上陸作戦のチャド・マレーン

 

・ギャガー→サバンナ八木さん、なかやまきんに君、FUJIWARA原西さん

 

・マッチョ→サバンナ八木さん、なかやまきんに君

 

などなど、他にもいろいろありましたが、興味深いカテゴライズになりました。

 

ご確認いただいたとおり、サバンナ八木さん、なかやまきんに君は、ギャガー、マッチョという複数の属性を持っていますね。

(ちなみにおふたりは『ザ 健康ボーイズ 』というユニットを組んでおられます)

 

そうなんです。属性はひとつだけである必要がありません。

 

RPGゲームのジョブチェンジではないですが、途中で属性変更を行う人もいますし、掛け持ちをする人も。

 

どの属性になるかは各々のキャラやパーソナリティーによるところが大きいでしょう。

 

今回、お伝えしたかったことは定義づけの大切さ。

 

世の中は定義されたもので回っています。定義づけされると、一気にわかりやすくなり、加速度的に普及しやすくなるのは事実。

 

「何かよくわからないもの」は、

 

・からみづらい

・コラボしづらい

・展開させづらい

 

などネガティブな印象を与えやすく、広がりにくい面があります。

 

属性という考え方の遊びをすることで、みなさんの方向性が明確になると幸いです。

 

次回のレポートは8月末になる予定!

 

え…ということは、もう夏が終わりかけている時期…!?

 

今年も時間の過ぎるのが超早い!

 

みなさんも悔いが残らないよう、充実した日々をお過ごしくださいね。

 

それでは、ごきんげんよう!!

 

                             写真・文 高田豪

 

令和に入ったと思ったら、もう梅雨入りっすか!?と驚きを隠しきれませんが、光陰矢の如し!

 

2019年も、もう間もなくしたら後半戦が始まりますね。

 

さて本日は、漫才塾ネトラジの収録がありました。

 

レギュラーの男塾+ゲストに赤祖父さんをお招きしました。ラジオでは初絡みなのに、なんだかしっくりきている三人のトークをぜひお楽しみくださいませ。

 

 

こちらからお聞きいただけますので、ぜひ!→http://manradi.seesaa.net/

 

 

 

さて講義のレポートにまいりましょう。

 

事前に大滝塾長から塾生へある質問が送られていました。

 

ずばりその内容とは、今後の漫才塾でやってみたいこと

 

漫才塾には様々な人達が集まっています。

 

数年間通い続けている古株もいれば、まだ入塾して一年に満たない人も。

 

「大喜利に力を入れたい」という人もいれば、「ブランディングのノウハウについて知りたい」という人も。

 

そこから話はどんどん展開。

 

舞台に出る楽しさや「続けているとモチベーションが下がるときもある…」など切実な悩みを打ち明ける塾生も。

 

最初、客前でパフォーマンスをすると日常では得られない刺激があります。

 

しかし、舞台数を重ねていくと、当然刺激は薄れるもの。悩みながら活動しているうちに、最初のような勢いを失うこともあるでしょう。

 

楽しい時期ばかりではないですが、壁を打ち破れたときにまた新たな景色が見えるのも確か。

 

孤立していくとモチベーションは下がり続けますが、こうして悩みを共有できる場があるだけで、心の負担を減らすことができます。

 

さて本日は、私、高田も授業をさせていただきました。

 

 

勢いよく手が挙がっていますね!

 

レスポンスがあると、授業はおのずと活気づきます^^

 

本日の講義内容は「芸人同士のコミュニケーション~我(エゴ)~」について。

 

サラリと書きましたが、人前で何かしたいと思う人間のほとんどが、承認欲求と自己顕示欲の塊。

 

これ自体は否定するべきことではなく、客観的な事実です。

 

目立つのが嫌な人間は、人前でパフォーマンスをして注目されたいとは思いません。

 

なので芸人とは本質的にエゴイスティックでナルシスティックな存在。

 

エゴの強さは否定的な見方もされますが、様々なエンタメの原動力と言い換えられるのかもしれません。

 

とてつもないエネルギーを生み出すのが、人のエゴです。

 

そんな人達がコンビを組むと、高い確率で衝突が起こります。

 

かなり前になりますが、私、高田はある若手ライブの出演者に定期インタビューをさせていただいておりました。

 

先日、そのインタビューサイトを読み返したのですが、半分以上のコンビが解散していたのです。

 

お笑い芸人の世界から足を洗った人もいれば、違う人とコンビを組んで売れっ子になった人も。

 

一回でベストマッチを見つけることは至難の業。

 

なのでコンビを組む前にある程度、冷静にお互いのことを分析する必要があります。

 

・お互いにとって足りない部分を補いあえているか?

・外交担当、ネタ担当などパート分けはしっかりできているか?

・やりたいお笑いの価値観は共通しているか?

 

などなどをチェックしておかないと、コンビを組んだあと「こんなはずでは…」となりかねません。

 

完璧なビジネスパートナーとして割り切るコンビもいれば、絆を大切にする人達もいます。

 

またコンビを続けていると、高い確率で相方のことが嫌になる時期が訪れるはず。

 

これを想定しておくか、していないかで大きく変わるでしょう。

 

またこだわりが強すぎたり、人に気を使いすぎてしまう性格の場合は、生涯ピン芸人を貫くというスタンスも。

 

正解はひとつじゃない分、戦略が必要になりますね。

 

今回は少し真面目な話となりましたが、参考になったら幸いです^^

 

次回のレポートは、初夏あたりになる予定。

 

梅雨明けしているといいですね。

 

令和の漫才塾も走り続けます。

 

それではまた次回お会いいたしましょう。

 

ごきげんよう!!

 

                         写真・文 高田豪