みなさん、こんにちは。
今年の梅雨は、当然ですが令和に入って初梅雨。
近畿地方は、入梅が遅れに遅れていたようですね。
もうしばらくは梅雨空が続きそうですが、積極的に笑えることを考えて楽しく乗り切りましょう!
さて、本日は授業前に漫才塾ネトラジの収録が行われました。
男塾のふたりが様々なトークを繰り広げています。
レオンさんがホストクラブで輝かしい結果を残したそうですので、そちらもぜひお楽しみくださいませ^^
コチラからどうぞ→『クチビルから散弾銃』
さて本日は大滝塾長が秋田實さんについて触れるところから授業がスタート。
塾長がまだ若かりし頃、秋田實先生の下で働いており、これは上方演芸史に興味がある人は、よだれダラダラな話♪
しゃべくり漫才の始祖である横山エンタツ・花菱アチャコと深い関わりを持たれていた秋田先生。
「漫才師に作家がつけば、掛け算になる」という考えのもとに、しゃべくり漫才を普及させるべく様々な仕掛けをされました。
秋田先生のアプローチは成功し、しゃべりく漫才は一大ジャンルを築き、令和になった現代でも脈々と受け継がれています。
塾長が常々口にしているセリフがこちら↓
「お笑い芸人はクリエイターと手を組むべき!」
それは塾長のメンターの秋田先生のスタンスを間近で見ていて、実感したことなのではないでしょうか?
漫才塾では現在の塾生がどういった状態になるのかを掴んで、それを授業内容に反映させることもしばしば。
今回、塾長が塾生に対して問いかけたのは「どういったユーチューブにはまっているか?」です。
お笑いをする上で、欠かせない情報源となったユーチューブ。
数十年前の漫才動画がアップされていることもあります。
塾長の問いかけに、答えていく塾生たち。
中には奇抜な内容のものに、ハマっている人もいましたが、仲間の嗜好を理解する上でも、ハマっている動画の情報を開示することは有効でしょう。
さて私、高田豪も講義をさせていただきました。
本日のテーマはお笑い属性について。
以前、私は数年だけゲーム会社でお勤めしていました。
二次元萌え的な商品を扱っているだけあり、頻繁に「萌え属性」という言葉を耳にしました。
萌えも属性も、幅広い言葉なので、明確に定義するのが困難です。しかし「萌え属性」をあえて言語化するならば、「何に対して萌えるのか?」となるでしょう。
属性は識別タグでもあり、キャラの持つ性質や特徴をわかりやすく表現しています。
これをお笑いに置き換えてみると、どうなるか?
本日はそんな実験をしてみました。
みなさんから、お笑い芸人を区分けするとどう分けられるか列挙してもらいました。
・ヤンキー→紳助竜介、バッドボーイズ、昔のハイヒールモモコさん
・卑屈→ブラマヨ吉田さん、オードリー若林さん
・毒舌→立川談志さん、ビートたけしさん、爆笑問題太田さん、有吉さん
・高学歴→ロザン、田畑藤本の藤本淳史さん
・ヒール(悪役)→クロちゃん、ドランクドラゴンの鈴木さん
・文化人→ピーズの又吉さん
・外国人→パックンマックンのパックン、厚切りジェイソン、元ジパング上陸作戦のチャド・マレーン
・ギャガー→サバンナ八木さん、なかやまきんに君、FUJIWARA原西さん
・マッチョ→サバンナ八木さん、なかやまきんに君
などなど、他にもいろいろありましたが、興味深いカテゴライズになりました。
ご確認いただいたとおり、サバンナ八木さん、なかやまきんに君は、ギャガー、マッチョという複数の属性を持っていますね。
(ちなみにおふたりは『ザ 健康ボーイズ 』というユニットを組んでおられます)
そうなんです。属性はひとつだけである必要がありません。
RPGゲームのジョブチェンジではないですが、途中で属性変更を行う人もいますし、掛け持ちをする人も。
どの属性になるかは各々のキャラやパーソナリティーによるところが大きいでしょう。
今回、お伝えしたかったことは定義づけの大切さ。
世の中は定義されたもので回っています。定義づけされると、一気にわかりやすくなり、加速度的に普及しやすくなるのは事実。
「何かよくわからないもの」は、
・からみづらい
・コラボしづらい
・展開させづらい
などネガティブな印象を与えやすく、広がりにくい面があります。
属性という考え方の遊びをすることで、みなさんの方向性が明確になると幸いです。
次回のレポートは8月末になる予定!
え…ということは、もう夏が終わりかけている時期…!?
今年も時間の過ぎるのが超早い!
みなさんも悔いが残らないよう、充実した日々をお過ごしくださいね。
それでは、ごきんげんよう!!
写真・文 高田豪