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漫才塾

大阪で開講中「漫才塾」の講義模様やイベントのレポートです

令和に入ったと思ったら、もう梅雨入りっすか!?と驚きを隠しきれませんが、光陰矢の如し!

 

2019年も、もう間もなくしたら後半戦が始まりますね。

 

さて本日は、漫才塾ネトラジの収録がありました。

 

レギュラーの男塾+ゲストに赤祖父さんをお招きしました。ラジオでは初絡みなのに、なんだかしっくりきている三人のトークをぜひお楽しみくださいませ。

 

 

こちらからお聞きいただけますので、ぜひ!→http://manradi.seesaa.net/

 

 

 

さて講義のレポートにまいりましょう。

 

事前に大滝塾長から塾生へある質問が送られていました。

 

ずばりその内容とは、今後の漫才塾でやってみたいこと

 

漫才塾には様々な人達が集まっています。

 

数年間通い続けている古株もいれば、まだ入塾して一年に満たない人も。

 

「大喜利に力を入れたい」という人もいれば、「ブランディングのノウハウについて知りたい」という人も。

 

そこから話はどんどん展開。

 

舞台に出る楽しさや「続けているとモチベーションが下がるときもある…」など切実な悩みを打ち明ける塾生も。

 

最初、客前でパフォーマンスをすると日常では得られない刺激があります。

 

しかし、舞台数を重ねていくと、当然刺激は薄れるもの。悩みながら活動しているうちに、最初のような勢いを失うこともあるでしょう。

 

楽しい時期ばかりではないですが、壁を打ち破れたときにまた新たな景色が見えるのも確か。

 

孤立していくとモチベーションは下がり続けますが、こうして悩みを共有できる場があるだけで、心の負担を減らすことができます。

 

さて本日は、私、高田も授業をさせていただきました。

 

 

勢いよく手が挙がっていますね!

 

レスポンスがあると、授業はおのずと活気づきます^^

 

本日の講義内容は「芸人同士のコミュニケーション~我(エゴ)~」について。

 

サラリと書きましたが、人前で何かしたいと思う人間のほとんどが、承認欲求と自己顕示欲の塊。

 

これ自体は否定するべきことではなく、客観的な事実です。

 

目立つのが嫌な人間は、人前でパフォーマンスをして注目されたいとは思いません。

 

なので芸人とは本質的にエゴイスティックでナルシスティックな存在。

 

エゴの強さは否定的な見方もされますが、様々なエンタメの原動力と言い換えられるのかもしれません。

 

とてつもないエネルギーを生み出すのが、人のエゴです。

 

そんな人達がコンビを組むと、高い確率で衝突が起こります。

 

かなり前になりますが、私、高田はある若手ライブの出演者に定期インタビューをさせていただいておりました。

 

先日、そのインタビューサイトを読み返したのですが、半分以上のコンビが解散していたのです。

 

お笑い芸人の世界から足を洗った人もいれば、違う人とコンビを組んで売れっ子になった人も。

 

一回でベストマッチを見つけることは至難の業。

 

なのでコンビを組む前にある程度、冷静にお互いのことを分析する必要があります。

 

・お互いにとって足りない部分を補いあえているか?

・外交担当、ネタ担当などパート分けはしっかりできているか?

・やりたいお笑いの価値観は共通しているか?

 

などなどをチェックしておかないと、コンビを組んだあと「こんなはずでは…」となりかねません。

 

完璧なビジネスパートナーとして割り切るコンビもいれば、絆を大切にする人達もいます。

 

またコンビを続けていると、高い確率で相方のことが嫌になる時期が訪れるはず。

 

これを想定しておくか、していないかで大きく変わるでしょう。

 

またこだわりが強すぎたり、人に気を使いすぎてしまう性格の場合は、生涯ピン芸人を貫くというスタンスも。

 

正解はひとつじゃない分、戦略が必要になりますね。

 

今回は少し真面目な話となりましたが、参考になったら幸いです^^

 

次回のレポートは、初夏あたりになる予定。

 

梅雨明けしているといいですね。

 

令和の漫才塾も走り続けます。

 

それではまた次回お会いいたしましょう。

 

ごきげんよう!!

 

                         写真・文 高田豪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年号が令和になり、怒涛の10連休!

 

みなさん、どのように過ごされましたか?

 

漫才塾の塾生の中には、海外旅行を満喫してきた人もいた模様。

 

まとまった休みは、なかなかとれないので、普段できないことにチャレンジすると、ネタや引き出しが増えそうですね。

 

さて本日は、漫才塾ネトラジの収録がありました。

男塾のおふたりが、リスナーからのお便りに答えています。

 

こちらのURLから

http://manradi.seesaa.net/article/465639378.html

お聞きいただくことができますので、ぜひどうぞ!!

 

それでは授業レポートにまいりましょう~!

 

大滝塾長が、常々口にしていることがあります。

それは笑わせる側にも余裕が必要ということ。

 

健康、愛情、お金のみっつがそろっていると、心にゆとりが生まれます。

 

そういったマインドで楽しみながら芸を披露した方が、うけやすいかもしれないですね。

 

「最近、ちょっと余裕をなくしがちかも…?」と思った人は、上記の三要素の中で足りないものはないかぜひチェックを!

さて今回の授業では興味深い試みが。

 

前に出た塾生に対して、他の塾生が様々な質問を投げかけるというもの。

 

塾生同士は月に数回しか会わない人もいるため、それほど相手のことを深いところまで知る時間がないことも。

 

しかしこういった場があれば、普段はなかなか尋ねにくいことを、ズバリぶつけることができます。

 

過去に関する質問を受け、これまでに得た教訓を語る塾生もいれば…

 

自身の感情表現に関して答える塾生もおり、

 

 

また、これまでに語らなかった経歴を答える塾生もおり、

おや? 写真左側のジゴロー爺さんが悪代官のようにニヤリ…。何か思うところがあったのでしょうか(笑)。

 

この質問企画、大いに盛り上がりました!

 

相手の本質に迫る質問をできる人は、他の人が知らない情報にたどり着きやすくなります。

 

「その人のことをわかっているようで、実はまだ知らないことだらけ」というのも、よくある話。

 

長年の付き合いでも「この人にはこんな意外な一面があったの!?」と、ビックリすることもあるでしょう。

 

 

本日は私、高田豪も講義をさせていただきました。

以前、一度語らせていただいた「笑いとポジショニング」についてさらに深掘り!

 

何事においてもポジショニングは大切。

 

かなり昔の話で恐縮ですが、日本の格闘家がグレイシー柔術を使うブラジル人と戦った際に、最初は連戦連敗。

 

理由は戦う上で有名なポジショニングへの意識の差。

 

柔術家はマウントポジションをとって戦うことの優位性を熟知していたのです。

 

人が生きていく上でも、ポジション取りを意識する場面が。

 

あなたも日常で「マウンティングされた」と、気分を害することがあるかと思います。

 

マウンティングは上のポジションをとる行為。

 

動物同士でもよく行われます。実は熾烈なポジション争いを、みんな普段から繰り広げているのです。

 

 

では、お笑いにおけるポジショニングとは何か?

 

それを考える上で私がおすすめしているのは、「あえて二極化して考える」です。

 

強者ポジション↔弱者ポジション

 

賢者ポジション↔愚者ポジション

 

多弁ポジション↔無口ポジション

 

などに自分を当てはめた際に、どこへ位置するのかを確認。

 

多くの場合、両極に針が振り切れているというよりは、間のポジションのはず。

 

また状況によって、ポジショニングチェンジするケースもあるでしょう。

 

ツッコミとボケにしても、普段はボケのダウンダウンの松本さんが一瞬、ツッコミ側に回ることもよく見る光景。

 

人は感覚で動きがちなので、なんとなくのポジショニング取りが実は多め。

 

ポジショニングとは戦略です。

 

みなさんも様々な状況での自分の立ち位置を、改めてじっくり考えてみてはいかがでしょうか?

 

久々に顔を出してくれた、まとばっくすは凹凸でいうと凹ポジションを得意とするのだとか。

人前に出て何かやりたいという人は、凸タイプが多数。

 

受け止める力がある凹タイプが、重宝されます。

 

全員が凸ばかりでは、衝突ばかりで成り立ちません。

 

たくさんのポジションがありますので、いろいろ試してみてフィットする場所を見つけましょう!

 

                                   写真・文 高田 豪 

 

突然ですが、スギとヒノキを伐採したい人って、どっちが多いんでしょう?

 

ちなみに私はスギ派です(笑)

 

まだまだ花粉が猛威を振るっていますが、いかがお過ごしですか?

 

さて本日は漫才塾ネトラジの収録がございました。

男塾のふたりが、常連さんから届くお便りに誠意と笑いを返しています。

 

http://manradi.seesaa.net/article/465157163.html

漫才塾ネトラジ『クチビルから散弾銃』こちらかお聞きいただけますので、よろしくお願いいたします!

 

 

本日の授業は『ファンの増やし方』について。

お笑い活動をしていると、どうしても

 

「面白いネタを考えよう」

「面白いエピソードトークをしよう」

 

などと考えがち。

 

意外と見落としがちなのが、ファンの作り方、増やし方なのです。

 

お笑いは当たり前ですが、お客さんに向けてするもの。

 

もし演者の味方のお客さんが多ければ、軽いボケでもクスクスとした笑いが広がっていきやすい。つまり笑える空気が、早くできあがりやすいのです。

 

反対に「こいつは気に入らんから、俺は笑わん!」とヘソを曲げられたたら、どんな面白いネタをしても受けません。

 

初対面のお客さんを一瞬でファンにできる術があれば最高。しかしそんな芸当は、すぐに身につくものではありません。

 

それなら発想を変えて、自分を大切にしてくれるファンを地道にひとりずつ増やしていくのはどうでしょう?

 

顔の広いファンがひとりでもつけば、そこから広どんどん広がっていきます。

 

ファンが増えれば単独ライブを開きやすくなりますし、プラスしかありません。

 

大滝塾長「人脈=金脈や」

ぜひ実践してみてくださいね!

 

私、高田豪も講義をさせていただきました。

本日の内容は『粗品さんから学ぼう』です。

 

2018年に霜降り明星でM-1優勝、2019年にピン芸人粗品としてR-1優勝。

 

まさに今、ノリにノッている若気芸人さん!

 

彼の登場は衝撃的でした。

 

オールザッツ漫才へ、フラリとあらわれた粗品さん。

 

センス抜群のフリップ芸で笑いをかっさらい、見事優勝をはたしました。

 

まさに「天才現る」という感じで、「粗品って誰!?」と驚いた人も多いはず。

 

その後、ピン芸人として活動を続けるかと思いきや、霜降り明星を結成しコンビでも活躍する八面六臂っぷり。

 

実は、粗品さんの考えるネタには、笑いの基本となる要素がわかりやすく詰まっています。

 

笑いの多くはフリとオチで成り立っています。フリの部分がわかりやすくないと、なかなか笑いにつながりません。

 

粗品さんはあまり奇抜な笑いをせずに、わかりやすい笑いを提供するタイプ。

 

あれだけセンスのある人ですから、かなりぶっとんだシュール系などもできるでしょうが、まずわかりやすさありき。

 

この辺りは松本人志さんと重なるところがあります。

 

松本さんも大枠や設定は、伝わりやすいシンプルなものを選び、そこから「どう崩すか?」「どう壊すか?」に注力します。

 

短いセンテンスで繰り返される粗品さんのフリップ芸の中には、たくさんのフリとオチが詰まっています。

 

・ミスタードーナツ

・アンパンマン

・ムーミン

 

など、みんながぱっと理解できるものを題材に選ぶのは、フリを作りやすいから。

 

フリのときにオチがばれるのはもちろんNG。しかし伝えるべき情報が伝わらないと笑いが生まれません。

 

フリのときに「おや?」と思わせて、オチで「なるほど!」「そうきたか!」と笑ってしまう。それが次々にやってくるのが粗品さんのフリップ芸なのです。

 

見ていて心地よさとカタルシスがあります。

 

題材選びとズラし方のコツさえわかれば、彼の考え方を取り入れることも可能でしょう。

 

粗品さんが何から発想を得て、どのようなズラし方で笑いにつなげているかの分析は、今後お笑いをやっていく上で大きなヒントになるはずです。

 

さて最後はネタのお時間。

 

本日、特に良かった二人をピックアップ!!

 

一人目はエキストラ高橋。

最近、どんどん垢抜けてきており、肩の力が抜けた状態で話せるようになりました。

 

「若い女の子ではなく、おじさん、おばさんにモテる」という漫談を披露。ディティールの描き方が巧妙で、説得力がありました。

 

稲田さんも、漫談。

誰でも背伸びしがちな思春期のエピソードを語ります。

 

「一瞬だけモテたものの、元の木阿弥に…」という展開は、『ドラえもん』『こち亀』などでも使われる、上がったけど急角度で落下するというパターン。

 

このフォーマットは受けやすいですし、共感を生みやすい!

 

さらに磨きをかければ、彼の武器になるのではないでしょうか?

 

平成の漫才塾レポートはこれにて終了。

 

次回からは令和元年の漫才塾レポートとなりますが、令和も引き続き漫才塾をよろしくお願いいたします!!

 

                                   写真・文 高田 豪