戸籍のドラマ | 万葉コモン行政書士事務所

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おはようございます。

 

日差しが春を感じさせます。

 

 

奈良市の社労士 行政書士の村林です。

 

 

パスポートが切れていたため、申請のために自分の戸籍を取り寄せました。

 

ですが、はっきり言って面白くはないです。

 

 

戸籍を面白いという表現をしてはいけないのでしょうが

 

 

戸籍にはドラマがたくさん詰まっています。

 

 

普段お仕事で見せていただいているものの中には

 

 

戦争で亡くなったり

 

お家騒動が起こっていたり、

 

出たり入ったり

 

養子にしたり、また養子離縁したり

 

分家したり、戻ってきたり

 

ものすごく、ものすごく色々なことがあります。

 

戦死の文字があれば、心がぎゅっと痛んで、

 

その報告を受けられた時のご家族の様子が浮かんでいたたまれなくて、

 

また報告をなさった方のお気持ちを慮ると言葉もなくて、

 

戦争の影には深く心が痛みます。

 

 

またお嫁さんが来た、お孫さんが生まれたとなれば賑やかな気分にもなるし、

 

お家騒動が起こっていれば大変だとハラハラするし、

 

そうでもない行間にも一家の足音がバタバタと聞こえてきて

 

はたきで埃を落とす音や、おくどさんがグツグツいう音も聞こえて来て

 

冷たい土間の感じや、温かい火鉢の灯りも浮かんで来ます。

 

戸籍を読ませていただいているだけで、まるで一冊の小説を読んでいるような気持ちにさせてもらえるのです。

 

けしからんと、お叱りを受けるかもしれませんが、

 

戸籍に隠されたドラマを、私は見逃しません。

 

戸籍は家族の歴史そのものです。

 

 

おじいちゃんがいて、お父さんがいて、おじさんがいてそのお嫁さんがいて

 

いとこもいて、

なんかようわからんけどどこからかきた人がいて…

 

1人増えるごとに、一行増えるごとに新たな歴史が積み重なって

 

みんな一緒の戸籍に入って、

 

そしてみんな一緒のお墓に入っていくんです。

 

 

日本ながらの昔のその家族の生業が見れるから私は戸籍が大好きです。

 

そう言ったご家族の歴史を大事にしながら

相談業務に当たりたいといつも思っています。