引き換えに世界を救えるとして
僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ
愛すべきたくさんの人たちが
僕を臆病者に変えてしまったんだ
小さい頃に身振り手振りを
真似てみせた
憧れになろうだなんて
大それた気持ちはない
でもヒーローになりたい
ただ一人 君にとっての
つまづいたり 転んだりするようなら
そっと手を差し伸べるよ
歌詞全文は→コチラ
保護室生活、26日目。
私はMr.Childrenのファンでも何でもありません。
どちらかというと苦手かも。
でもこの曲だけは
深い思い入れがあります。
2014年3月1日、
私と元夫(2番目の夫)は結婚式を挙げました。
入籍は2013年1月です。
小さいアットホームな結婚式場で
一年近くかけて準備して、
親戚と親しい友人達で
30名程の小さな挙式・披露宴を行いました。
当時私はフルタイムパートで働いていたし
心身ともに健康で調子のいい時期でした。
今思えば
軽躁状態だったのかもしれません。
元夫は
私が以前(挙式の話が出る前)ポロッとこぼした言葉を覚えてくれていました。
「そういえばプロポーズってなかったよね。」
『そうだな。』
「娘のために結婚するようなもんだしね。」
『まぁ、そうだな。
いつまでも○○さんって呼ばせるのは嫌だし、パパって呼んでほしいし。』
「でも私一回くらいはプロポーズ受けてみたかったなぁ…
前の旦那(最初の夫)の時もなかったし。」
何気ないこの会話を、
元夫は覚えてくれていたのです。
挙式・披露宴で使う曲を選んでいる時に、
元夫はやけにこの【HERO】を推してきました。
『ほら、歓談中の時間に流す曲少ないしさ、
そういうときに使えるかもしれないし、一応入れといて。』
と言って。
私はそれ以上の意味があるとは思っていませんでした。
そして挙式・披露宴当日。
どんなプログラムを組んでいたかはもう覚えてなくて忘れちゃいましたが、
突然この曲【HERO】が流れ出したのです。
席を立つ元夫。
元夫は
式場スタッフの元へ行き花束を受け取ると
私の前に跪き
花束を私に差し出し
こう言いました。
(記憶補正されてるかもしれません)
『僕がまにゃさんと結婚しようと思ったのは○○ちゃん(娘)のためもありますが、
何より僕がまにゃさんを幸せにしたいと思ったからです。
これまでまともなプロポーズも出来ずにごめんなさい。
僕と結婚してくれますか?』
私は突然のことに驚きを隠せませんでしたが
「はい、喜んで。
これからもよろしくお願いします。」
とか言って
花束を受け取った気がします。
花束は私らしいというか
私が苦手な百合は入っておらず
控えめな華やかさで
とても綺麗な花束でした。
披露宴終わり
元夫に
「いつからサプライズプロポーズ考えてたの?」
の聞きました。
『割と最初からだよ。
ウェディングプランナーの方にプロポーズしてないって話したら、披露宴で是非やりましょうって言われてさ。』
と。
よくバレなかったなぁ、
私は本当に鈍感だなぁ、
なんて思いながら、
生まれて初めて受けるプロポーズに涙しました。
元夫がMr.Childrenの【HERO】を選んだ理由。
今なら少し分かる気がします。
去年の1月26日、
離婚したその日の夜、
元夫はこう言っていました。
『まにゃだけなら大丈夫なんだよ。
まにゃだけなら幸せにできるんだよ。
でも俺にはまにゃ以上に守らなきゃいけない人が2人もいるんだ。
だから、ちゃんと子どもたちを愛せるようになって、戻ってきてほしい。
それが無理でも、子どもたちが独立したら、また一緒になろう。』
元夫は私にとって
ヒーローでありたかったのだと思う。
でも、憎み合う関係になってしまった。
病気の影響もあり
どちらかが悪いわけではない。
それを分かっているから
元夫は私の母に頭を下げたのだろう。
(詳しくは→私と元夫の別れの話。)
元夫は
ヒーローだったのかもしれない。
何とか私を守ろうとしてくれていたのかもしれない。
でも、
私以上に大切な、守るべき子どもたちがいる。
私は、
元夫に守られなくても生きていけるようになりたい。
私にとってのヒーローは
私の中にいるはずだ。
書きながら涙が溢れてきました。
頑張れ、私。
頑張ろう、私。
今日は気持ちも落ちずにそれなりな一日を送れています。
お風呂も入れました。
午後は何して過ごそうかな。
午後も穏やかに過ごせますように。