サムライ精神を復活せよ!/荒谷卓 20189 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

サムライ精神を復活せよ!/荒谷卓 20189

 

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この週末の7月4日、5日、

師事する荒谷卓先生による武道稽古会や

三石学さんの勉強会が熊野であったの参加させて頂いた。

 

【第16回むすびの里勉強会及び荒谷流武道教室終講】

 

その予習の為に拝読。

 

 私は、我が国そして世界の人々が苦楽をともにし、

 繁栄と幸福を分かち合えるよりよい国家と世界を創るためには、

 共に助け合い共に生きる家族のような共同体を単位として、

 国家や世界を形成する のが賢明な選択であると考えます。

 

 個人を単位とした場合、国家や地方自治体の代議士や議員、

 あるいは、官僚や公務員という相互に

 意見や心情を知りえない人たちによって、

 すべての社会秩序が作られることになります。

 そうではな くて、常に意見を交換し心情を知り合える

 小さな共同体が単位となって、

 共に生きて共に生活する秩序を

 自分たちで作って運営するのです。

 

 明治時代に日本が近代化される前は、

 そのような共同体の社会秩序の中で人々は生きていました。

 幸いなことに、日本には、まだそのような伝統的共同体が

 いくつも存在しています。

 私は、伝統的共 同体を保全するとともに、

 新たな共同体を創造することが大切だと考えます。

 

 そこで、私は同志と共に、三重県熊野市飛鳥町に移り住み、

 共同体創りを実践することにしまし た。

 ここでは、交換価値という資本主義的な尺度から離れ、

 「相互に助け合うこと」「世のため人の ために力を尽くすこと」に

 価値を見いだし、共に生活し共に生きることで、

 自らの内に守るべき日本を顕現します。

 

 私たちが守るべき日本は、主権、国民、領土などといった

 近代に作られた抽象的概念ではなく、

 文化、伝統といった日本が日本たる実体であり、

 自分が日本人になることなくして

 日本を守ることなどできないからです。

 せっかくですから、夢は高く持って、

 日本全国、さらには全世界において、

 自立した文化共同体社会を

 それぞれの自然風土の上に打ち立て、

 相互に敬意と信頼で結びたいと思います。

 これによって ひとつ屋根の下に全人類が共生できる

 よりよい世界を創造することに貢献しようとするものです。

 私たちは、今後手を携えていく同志と共に、

 この活動を通じ、ポスト・グローバル資本主義の時代を

 「大丈夫」の氣概を持ってリードする

 実践的挑戦者として自己を位置づけ、

 伝統慣習文化の上に未来を築く

 現代の侍(サムライ)でありたいと思います。

 

荒谷卓先生から数年前にこのお話を聞いたときに

「そんなこと出来るのだろうか?」

とついつい思ってしまった自分が恥ずかしい。

「熊野飛鳥むすびの里」訪れるたびに

仲間が増え支援者共鳴者が増えている。

 

「できるかどうか」ではなく

「やらねばならぬことをやる」

ことを教えて頂いた荒谷卓先生を

これからも力及ばずながら支えていきたい、

と改めて強く思った。

 

サムライ精神を復活せよ!/荒谷卓 20132

サムライ精神を復活せよ!/荒谷卓 19342

 

戦う者たちへ 日本の大義と武士道/荒谷 卓 20118