私は介護施設で看護師をしています。
そして、母はアルツハイマー型認知症です。
色んな認知症の人を見てきて、また認知症の家族として、自分がもし認知症患者だったら
と考えることがあります。
この記事
にも書いた通り、良い感じに物忘れがあるのはいいなあ![]()
反対に辛そうなのはずーっと焦燥感が続く状態。
徘徊される方の多くは帰宅願望や焦燥感が強く、ソワソワイライラしてじっとしていられない。
「家に帰ってご飯作らないと」
「仕事に行かないと」
「子どもが家で待っている」
そう言いながら出口を探して徘徊し続けます。
身体がしんどくても足を引きずりながら。
想像するだけでめちゃくちゃしんどい![]()
私は特に子どもを探している方を見ると、胸がぐっと苦しく、涙が出そうになります。
ご高齢の利用者さんの子どもなので、勿論もう成人。
それどころか、お子さんも高齢者。
けれども、イメージは子どもが小さい頃のままなんですよね。
小さな子どもを置いて、家に帰れない状況。
想像するだけでゾッとします![]()
それがずっと続くって…辛いなんてもんじゃない。
平静でいられるわけがない。
落ち着きのなさや、夜間の徘徊や大声など、集団生活に適応できなくなると、精神科の往診を受けます。
あまりに酷いと精神科に入院。
基本的に薬の調整しかないけれど、なかなかこれが難しい![]()
鎮静がかかりすぎて食事が食べられなくなる。
姿勢が傾いて歩いたり座ったりできなくなる。
眠気は強いのにイライラは治らない。
などなど。
イライラソワソワしているのに身体が思うように動かないなんて地獄のようです![]()
焦燥感だけが落ち着くような薬があればいいのに。
中には薬剤調整がうまくいって穏やかになる方もいらっしゃいます。
逆に大量の向精神薬を服用していても落ち着かない方も。
お薬だけでなく、介護者の対応も大切。
認知症のしんどさが少しでも軽減できますように。
お薬も良くなっていくことを期待したいです![]()
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