僕は洗わなくてもいい携帯電話を洗濯機で洗ってしまって口をパクパクさせていました。
寒い日は温かい食べ物や飲み物を口腔に入れたくなりますね。
僕は最近になってやっと日本酒の熱燗というものを飲めるようになりました。
僕は熱いお酒はまだ日本酒しか飲めません。
焼酎のお湯割りとかは口を近づけるとガソリンぽい匂いがするので飲めません。
読売新聞で連載していた『鳥居みゆきの妄想月報』が終了したのが今年の鳥居さんの誕生日の前日でしたが、その最終回に載っていた写真の酒器がうちにあるものに似ていたので僕はうれしくなりました。

少し前になりますが、読売新聞の尾崎記者がこの妄想月報の写真は鳥居さんが撮ったのだということをtwitterで言っていたので、僕は丁寧に保管してあった妄想月報の切り抜きを引っぱり出してまた読み返してみました。
文章だけではなく写真までが鳥居さんの手に拠るものなのかと思うと、一枚一枚の写真が活き活きと生気を帯びてくるような気がしました。

そうして最終回の写真を眺めて、ずいぶんほったらかしてあるうちの徳利にお酒を注いで傾け始めたのが熱燗を飲めるようになったきっかけです。
静岡はおでんが安くておいしいので、古い小さな店で買ってきては肴にしています。
去る10月24日に日本青年館で開催された鳥肌実氏の時局講演会『全弾打ち尽くし外交』に行ってまいりました。
鳥肌中将のライブを見にいくのは初めてです。
日本青年館がちょっと駅から離れていて探すのに手間取りましたが、会場に着いてみると去年友人と花見をした公園の真ん前でした。トイレを借りに来た建物だわ(笑)。
鳥肌中将はテレビで放映できないブラックな芸風の方なので、一体どういうファン層が集まっているのかビクビクしていましたが、ほとんどみんな人のよさそうな一般的なお兄ちゃんお姉ちゃんでした。
たまたま拾った画像に毒電波という文字が。どこかで聞いたような言葉(笑)。
入ってすぐのロビーにあるポスターや物販コーナーには怪しい昭和のニオイが漂っていました。
伊豆の博物館みたいで素敵です。
1,000人強を収容できる会場がほぼ満席という盛況ぶりです。
19:00の開演時間から10分押しで照明が落ち、爆音の軍歌とともにライブが始まりました。
まるで街宣車の中に乗り込んでいるようです。
ライブの細かい内容はここに書いたら大陸のほうから核が飛んできそうなので自重します。
核は大げさですが、サイバー攻撃くらいは確実に被弾するでしょう。
1分間に3回は放送禁止用語が飛び交っていました。
鳥居さんのネタもそうですが、健康的に声をあげて笑う種類のお笑い芸ではなく、痛烈な毒を含んだシニカルな世界観です。僕は最初から最後まで相好を崩してニヤニヤと舞台を観ていました。
日本人が誰しも感じることだけど言っちゃいけないから言わずにいる(もしくは感覚が鈍っているためにさほど気に止めないでいる)、という類のことを堂々と爆音でまくし立てるので非常にスカッとします。
たいがいの人は自分の醜い部分を隠して生きているものですが、そういうところも包括して肯定してもらえているような気がしてきます。
ちょっと褒めすぎてしまったかしらん。
しかし初めてのライブですが、下意識のストレスまでが一気に解消されたようなデトックスな気分でした。
「もういい!帰る!」と吐き捨ててライブを終えるのが中将のスタイルですが、鳥居さんの「終わり!帰る!」と通じるものがありますね。この日の昼に見た鳥居さんの学園祭ライブを思い出しました。
ライブ後にロビーでサインをされていましたが、鳥肌中将は気さくで笑い上戸な人間味のある方です。
この本公演は毎年全国で開催されるのが通例となっているそうなので、またぜひ参加したいと思いました。
鳥肌中将にいただいたサインと物販で購入したお土産。
サインは「皇紀二六七十年 鳥肌実 玉砕」と書いてくれたのだと思います。たぶん。