元裁判所職員の走り書き
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

仙台高裁長官

先日書きましたとおり、仙台高裁の秋吉長官の依願退官と、その後任に青柳勤東京高裁部総括の任命が閣議決定されました。

青柳裁判官は、昭和51年5月6日生まれとのことですので
令和3年5月が定年予定です。
長官任命日はまだ未定ですが、3月下旬からだと、約1年ちょっとですので、
おそらく仙台高裁長官で定年退官を迎えることでしょう。

最高裁人事(2月26日、27日、28日付)

2月26日付け
定年退官(大阪高裁部総括)江口とし子
大阪高裁部総括判事(徳島地家裁所長)石原稚也
徳島地・家裁所長(名古屋高裁金沢支部部総括)斎藤正人
名古屋高裁金沢支部部総括(横浜地家裁小田原支部長)高山光明

2月28日付け
横浜地家裁小田原支部長(千葉地裁部総括)松田俊哉
千葉地裁部総括(東京地裁部総括)佐々木一夫

2月28日付け
定年退官(東京高裁部総括)都築政則
東京高裁部総括判事(富山地家裁所長)北澤純一
富山地・家裁所長(名古屋家裁部総括)堀内照美
名古屋家裁部総括(名古屋高裁判事)田邊浩典

高裁長官人事予定

体調不良が続き、筆が重くなっていましたが、
久しぶりに投稿をしようと思います。

昨秋、林道晴判事が最高裁判事になりましたが、
これで最高裁判事の交代は令和3年の夏の小池裕判事の退官まで
しばらくなくなります。

その結果、高裁長官が東京・大阪以外で軒並み定年を迎えてしまう状況です。

2月5日付けで、福岡高裁長官が小林昭彦長官から小野憲一長官に交代しましたが
他の5長官も次の通り年内に定年になる予定です。
5月1日 綿引万里子長官(名古屋高裁)
7月19日 植村稔長官(札幌高裁)
9月18日 秋吉淳一郎長官(仙台高裁)
10月11日 秋葉康弘長官(高松高裁)
10月18日 大門匡長官(広島高裁)

しかし、現在の通常国会における同意人事案で
国家公務員倫理審査会会長に仙台の秋吉長官の名前が上がっています。
このままいくと、4月1日付けで秋吉長官が国家公務員倫理審査会会長に任命されることになるので、
おそらく3月下旬ころに仙台高裁長官の依願退官となるでしょう。

さて、後任者は誰になるのでしょう。

私の予想では、東京・大阪の長官が35期ですから、その前後の期の方で、東京高裁の部総括や東京地裁など大規模庁の所長、司法研修所所長や最高裁の首席調査官あたりが対象になるのではないかと思います。

ネット上のニュースの信ぴょう性

最近、日本語を理解していないと思うネット上のニュースが増えてますよね。

裁判関係のニュースでもそういうのが多いので、少しずつ指摘していこうかと思います。


https://hre-net.com/syakai/kyoiku/40151/

「札大雇い止め訴訟、セクハラ被害を判断しない高裁判決」


例えばこの記事。

これだけ読むと、雇い止めにあった契約社員が訴えた事件で

セクハラ被害が理由に雇い止めがあったと主張しているにも関わらず

裁判所がセクハラ被害について認定をしなかったように見えますよね。


しかし、記事の末尾では、

「女性はセクハラ・ストーカー被害を大学に申し立てたことに対する報復措置

として雇い止めを強行したとも主張したが、冨田裁判長は「無関係」と断じ、

このことが雇い止めと関係するかの判断はしなかった。」とあり、

裁判所がセクハラ被害があったことを前提に、

それと雇い止めが無関係であると判断しているようです。


どうしてこういうタイトルや文章になるんでしょう?

不思議でなりません。

最高裁人事(令和元年7月16日付け及び同月17日付け)

依願退官(東京高裁部総括)萩原秀紀


東京地裁判事(最高裁秘書課長兼広報課長)徳岡治

最高裁秘書課長兼広報課長(大阪地裁判事)大須賀寛之

大阪地裁判事(大阪高裁判事)林潤

東京高裁判事(法務省民事局長)小野瀬厚

東京高裁判事(法務大臣官房審議官)筒井健夫

東京地裁判事(東京高裁判事)余多分宏聡

【以上16日付け】


東京高裁部総括(宇都宮地家裁所長)岩井伸晃

宇都宮地家裁所長(東京高裁判事)小野瀬厚

【以上17日付け】



秘書課長が異動となりました。

秘書課の不祥事の影響でしょうか。

10日くらいで2件の事件ですから、トップが責任を取るのは当然というところでしょうか。


後任の大須賀秘書課長は、人事局付や総務局一課長の経験のある方のようです。

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>