高裁長官人事予定 | 元裁判所職員の走り書き

高裁長官人事予定

体調不良が続き、筆が重くなっていましたが、
久しぶりに投稿をしようと思います。

昨秋、林道晴判事が最高裁判事になりましたが、
これで最高裁判事の交代は令和3年の夏の小池裕判事の退官まで
しばらくなくなります。

その結果、高裁長官が東京・大阪以外で軒並み定年を迎えてしまう状況です。

2月5日付けで、福岡高裁長官が小林昭彦長官から小野憲一長官に交代しましたが
他の5長官も次の通り年内に定年になる予定です。
5月1日 綿引万里子長官(名古屋高裁)
7月19日 植村稔長官(札幌高裁)
9月18日 秋吉淳一郎長官(仙台高裁)
10月11日 秋葉康弘長官(高松高裁)
10月18日 大門匡長官(広島高裁)

しかし、現在の通常国会における同意人事案で
国家公務員倫理審査会会長に仙台の秋吉長官の名前が上がっています。
このままいくと、4月1日付けで秋吉長官が国家公務員倫理審査会会長に任命されることになるので、
おそらく3月下旬ころに仙台高裁長官の依願退官となるでしょう。

さて、後任者は誰になるのでしょう。

私の予想では、東京・大阪の長官が35期ですから、その前後の期の方で、東京高裁の部総括や東京地裁など大規模庁の所長、司法研修所所長や最高裁の首席調査官あたりが対象になるのではないかと思います。