<前回の投稿の続きーピアノの構造と音色についてー>
長くなります
ピアノのハンマーの構造です
上が現代のグランドピアノ
下がプレイエルピアノ
ピアノのハンマーは梃子の構造になっていて、
鍵盤を押したらハンマーが上がって弦を叩く、それで、音が鳴る
でも、単純な梃子ではなくて、とても複雑
音色を作り出す上で重要な働きをする部品は
主に「マーカーをつけた3つ(下から🩷🩵❤️)」
鍵盤を押すとまず🩷が反応して→🩵が動き→❤️(ハンマー)が押し上げられて弦に到達して音が出ます。
なぜココまで複雑か?というと
"多様な音色を作るため"
まず
鍵盤をほんの少し押しただけ(底まで押さない)でも
ハンマーはすでに弦に向かっていて音を出すんです←コレ重要
そして鍵盤が上がってきたらハンマーが下がるわけだけど
さらに
鍵盤が上がりきらない状態でも(🩷と🩵の働きによって)ハンマーは下がっていて、
鍵盤から指を離さなくても同じ音の連打ができてしまう←コレますます重要❣️
(トリルと同音連打グランドの強み)
ここで"突きつけられる悲しい事実"があります
アラカンである私
小さい頃から「鍵盤の底までしっかり指を動かさないと音出ないよー。手は卵の形にして一つ一つの指を動かす!指の独立」なんて教わってきましたがーーー実はそれ、間違ってた
ピアノを弾くのにそんな力は入らなかったんです
ピアノは
鍵盤の上にべちゃんと手を置いて(脱力です)弾きたい音の鍵盤を指先でちょこんと触る、それだけで、→→→音が出るんですねー
大人になって
「ピアノをまた弾きたい」と思ってレッスンに通って、今の先生に師事いたしまして早9年(もう9年も経ったかー💦)
小さい頃に身についてしまった奏法を"今の奏法"に直すのに未だに必死です
☝️今レッスン受けているベートーヴェン様のソナタ12番「葬送」の第1楽章のコーダ(終盤)です。
この🟦の和音の連打、右手の親指と人差し指で弾くのですけど、メロディは同じく右手の小指、薬指、中指で弾いてましてー、🟦はそのメロディの邪魔にならないように"小さな小さな音で弾かなくちゃ"ならない
でも🟦は"弾こうと思ってはダメ🙅"なんです
親指と人差し指は常に鍵盤の上(というか中)にあって、鍵盤の動きに合わせて(決して逆らってはならず💦)鍵盤が上がりきらないぎりぎりのタイミングを指先で感じて連打する
先生から「もっと指先」と声が飛んでくる難しい
でもキレイな連打をしたい❣️ところです
「先生がなぜそういう弾き方を求められるのか?」
グランドピアノのハンマー構造を知ると「納得!ガッテン🔨❣️」
まさに(ハンマーガッテン)🔨🔨🔨しましたよ
そこで、(前回投稿で書きましたがー📝)
ピアニストさんから
「プレイエルピアノで繊細な響きの音を出すタッチ」
直々に教えていただけて↓↓
想像以上の"指の先っぽをチョン"🤌
レクチャーコンサートの後
早速、家のピアノで練習してみましたらーーー
またまた悲しい現実💦
我が家の「ご老体アップライトピアノ(私とほぼ年齢一緒)」ではそんなチョンな触り方では
「音出なーーーーーーい」
アップライトとグランドでは、ハンマー構造ちがいますから、鍵盤の反応はどうしても鈍いんですよね
同音連打やトリルをキレイに鳴らそうと思ったら
アップライトでは致命的限界があるのですねー
それほど、(写真の)🩷と🩵の働きは重要で
グランドピアノの無限で多彩な音色の数々は
「🩷と🩵の働きの賜物」なのですね
特に「🩷」
鍵盤の動きはまず「🩷」に伝わるので、
「🩷良い働きをしておくれー❣️」との想いを込めて弾くというのが、
先週土曜日のレクチャーの最重要ポイントでした
「🩷」の小さい部品の名前は「36番📍」覚えましたよ
あぁーーーそれにしても、
こうもアップライトとグランドの違いを知ってしまうとー
「グランド欲しい欲しい欲しいー」になっちゃいますよねー
アラカンの趣味ピアノなのにグランド
or
アラカンの趣味ピアノだからこそのグランド
プレイエルサロンコンサートの後から
"そんなこんなのせめぎ合い"の毎日です