西武ライオンズタイムマシーン(第456回):40年前の今日 1985年5月17日 | はっきりいってライオンズびいきでした。~西武ライオンズの記憶~

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■40年前の今日×西武ライオンズニュース■

1985年(昭和60年)5月17日(金) 

【黒原プロ初勝利 教育リーグで勝てた!!大きい白星 西武20勝一番乗り】

 

○西武5-2阪急●

20勝一番乗りの西武・広岡監督は試合後「教育リーグで勝ったこの1勝は大きいよ」とご機嫌だった。

 

順当なら中5日空いている高橋直樹の先発が予想されたが、そこに川村一明をもってきた。

プロ入り初先発の二年生に経験を積ませるのがこの試合の目的だった。

チャンスを与えられた川村だったが緊張からか2回無死一、二塁で一塁へ擬投する単純なボークをおかして降板。

「教育」は失敗に終わるのかに見えた。

 

そこを救ったのが七年生の中継ぎ専門家・黒原祐二。

2回のピンチを無失点に抑えると、6回まで阪急打線を抑えてしまう。

「ええ、黒原のリリーフにつきます。あの子はストレートさえ走っていればいけると思っていた」広岡監督は当然といった顔をしながら内心は、ほくそ笑んでいた。

 

黒原が好投する間に本塁打&2本のタイムリー安打を放った田尾の大活躍などで西武がじわじわと点差を広げていく。

広岡監督は7回には不振でミニ・キャンプ中の森繁和をテスト登板させる余裕を見せ、最後は森の代役・19歳の新ストッパー渡辺久信がプロ入り初セーブで締めた。

黒原はプロ7年目で嬉しいプロ初勝利。

西武は両リーグ最速で20勝一番乗り。

先発ローテーションの「谷間」の試合をものにしてレオはいよいよ独走態勢か?

(西武球場:観衆1万8千人)

 

【写真】

(上)プロ入り初勝利の黒原と4安打3打点の田尾。二人の活躍で西武は早くも20勝。

(下)阪急・ブーマーはユニホームを忘れ山沖からの借り物で出場。

 

昭和60年(1985年)5月18日(土)付 報知新聞より一部抜粋