「ライオンズクラシック 2022」が始まりましたので、今回復刻している1996年~2001年まで着用の水色ビジター用のユニフォーム関連で何かネタになりそうなものは無いかと野球カードを探していたところ意外な事実を発見しました。
水色ビジター用ユニフォームを着用した1996年~2001年の6年間に発行された西武ライオンズ選手のカルビープロ野球チップスカードを確認していたのですが、この水色ビジター用のユニフォーム写真姿の野球カードがまあ見つからない事。
要するにほとんど存在していなかったのです。
年度順に詳細を追っていくと…。
【1996年】西武選手カード発行数=11種 うち 水色ビジターユニフォーム写真カード=3種
第2弾で初登場。以下の3種が水色ビジターユニフォーム写真でした。
カルビー1996年No.115 清原和博(表面)
カルビー1996年No.115 清原和博(裏面)
参考までに…。
1996年第2弾(裏面がピンク色が特徴)は、市場での流通期間が短く入手がやや難しいとされているシリーズです。
カルビー1996年No.118 ダリン・ジャクソン
カルビー1996年No.120 新谷博
※サインは、直接ご本人に書いて頂きました。
【1997年】西武選手カード発行数=17種 うち 水色ビジターユニフォーム写真カード=0種
【1998年】西武選手カード発行数=30種 うち 水色ビジターユニフォーム写真カード=0種
【1999年】西武選手カード発行数=32種 うち 水色ビジターユニフォーム写真カード=0種
【2000年】西武選手カード発行数=32種 うち 水色ビジターユニフォーム写真カード=1種
カルビー2000年No.202 松井稼頭央
最終弾のNo.202松井稼頭央カードが、1996年以来4年振りとなる水色ビジターユニフォーム写真でした。
【2001年】西武選手カード発行数=18種 うち 水色ビジターユニフォーム写真カード=1種
カルビー2001年No.136 アレックス・カブレラ
最終弾「2001 ALL STAR GAME」シリーズのNo.136カブレラカードが水色ビジターユニフォーム写真でした。
この弾はオールスターゲームを特集したシリーズで実際カードの裏面には「写真:第2戦('01.7.22 横浜スタジアム)」とまで記載がされています。
オールスターゲームでの写真をカードに使用する事にこだわっていた事が伺えます。
まとめ
1996年~2001年の6年間に発行された西武ライオンズ選手のカルビープロ野球チップスカードは、全部で140種。
そのうち水色ビジターユニフォーム写真のカードは、たったの5種。
1997年~1999年の3年間は不遇の期間で1枚も発行されていません。
(※注意:1998年1弾デザイン差替版、1998年以降のゴールドサイン版は写真が同じ為、2001年松坂大輔日本代表カード、2001年松坂大輔&松井秀喜チェックリストカードは、発行数にはカウントしていません。)
このような傾向になってしまった要因として考えられるのは、1996年のカードは裏面に「東京中日スポーツ協力」と記載があるので同新聞社のストック写真からカルビー側で自由に選択していたはずです。1996年シーズンから西武はビジターユニフォームを新調した為、カルビーの制作担当もタイムリー性を持たせたくて、なるべく多く新しいユニフォーム写真でカード化をしようと考えたのではないかと推測します。
1997年以降のカードには、全て「(C)西武ライオンズ」というクレジット表記がされているので、カルビーは西武球団から写真を提供してもらうことにシフトチェンジしたことがわかります。
球団から提供される写真も必然的にホームゲーム主催試合(ホームユニフォーム)の方が多かっただろうし、使用可能な写真の制約も少なからずあったのだろうと推測できます。
球団から提供された写真をカードに使用するカルビーカードの流れは現在も続いており、近年発行されたカルビープロ野球チップスの選手カード(レギュラーカード)は、ほぼホームゲーム主催試合の写真が使用されています。