西武ライオンズタイムマシーン(第354回):1980年 松沼雅之 Part.1 | はっきりいってライオンズびいきでした。~西武ライオンズの記憶~

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(1980年西武ファンブックより)

昨シーズン4勝の成績は彼にとっては不本意だったに違いない。
将来のライオンズを背負う投手だけに、じっくり鍛えてナインからも信頼される投手になってもらいたい。
真上から投げ下ろす速球は、兄以上といわれている。

 

【1980年の松沼雅之】
西武在籍:2年目(24歳)、背番号16
投手成績:33試合 12勝 7敗 1セーブ、投球イニング175回1/3、自責点78、 防御率4.01(リーグ13位)


1980年は、4月、5月は先発、救援でも安定した投球ができずに5月21日時点で未勝利、防御率9.64と期待に応えられずにいた。
ようやく5月30日対阪急戦で先発し7回2/3を自責点1に抑えシーズン初勝利をあげた。
6月終了時で2勝2敗の成績だったが、7月に入ると持ち味の粘りの投球で勝ち星を積み重ねていった。
9月13日対ロッテ戦で11勝目をあげるまでの間に8完投勝利を含む9連勝した。
9月17日対南海戦で久々に黒星を喫し連勝はストップしたものの、直後に先発した9月23日対ロッテ後期10回戦(静岡草薙球場)では、見事にプロ入り初完封勝利を飾った。
その後もチームは激しい優勝争いを演じ、絶好調だった松沼雅を9月29日、10月8日の対近鉄との直接対決に先発させ必勝を期したが2試合とも敗戦投手に。
10月2日対日本ハム戦、10月5日対ロッテ戦いずれも先発で落としてしまい松沼雅自身は最後は4連敗でシーズンを終えた。

松沼雅と同様、チームも終盤失速し悲願の初優勝を逃した。
それでもチーム2位の12勝をあげ2年目の飛躍の期待に応えたシーズンではあった。


【1980年名場面】

1980年9月13日 ○西武5-1ロッテ●
松沼弟投手、ロッテ打線を1点に抑え11勝目!

好調の松沼弟投手は、ロッテ打線をわずか1点に抑えるピッチングを見せ、後期負け知らずの9連勝を記録した。
(川崎球場:観衆2万6千人)

 

次回「1980年 松沼雅之 Part.2」へつづきます。

 

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