西武ライオンズタイムマシーン(第272回):1979年 永射保 | はっきりいってライオンズびいきでした。~西武ライオンズの記憶~

はっきりいってライオンズびいきでした。~西武ライオンズの記憶~

1979年~2008年までの西武ライオンズを中心にプレイバック!
古き良き、そして青き「ライオンズブルー」の懐かしの選手や、思い出の名場面などを私が所有している当時の野球カードや記事などを紹介しながら振り返っていきます!

(1979年西武ファンブックより)

監督期待の左腕。
昨年は病気に苦しんだが今年は順調。
かつてオールスター戦で世界の王をキリキリ舞いさせた実績もある

 

【1979年の永射保】
西武在籍:1年目(26歳)、※クラウンライターから残留、背番号31
投手成績:63試合 5勝 3敗 1セーブ 防御率4.12

 

1971年のドラフト会議で広島に3位指名され入団。
入団2年目のオフに腕を下げて変則型フォームへと変えた。
1974年に乗替寿好との交換トレードで太平洋クラブに移籍。
1977年に15試合に先発するなど計49試合に登板し9勝&6セーブをあげた。

球団が西武に変わった1979年は、主に貴重な左のリリーフ投手として、8月以降はローテーションの谷間に先発起用されるなどシーズンを通してフル稼働した。

4月24日対南海戦では、先発の新人・松沼博久が8回まで好投。
永射が9回の1イニングを無失点に抑えて4-2でチームは勝利。
西武ライオンズ球団の初勝利、松沼博久のプロ入り初勝利に花を添えた。
永射にもセーブが付き、西武ライオンズ球団で最初にセーブを記録した投手となった。


6月2日対ロッテ戦では、2番手として3回から登板し試合終了まで投げ切った。
7イニングのロングリリーフとなったが、被2安打、無失点に抑える好投で勝利投手。

シーズン初勝利をあげた。


8月30日対ロッテ戦では、この年初の先発登板。
9回を投げ切り3失点と先発投手として役目を果たしたが、試合は延長10回3-3の引き分けで勝敗は付かなかった。


9月16日対南海戦では、2度目の先発を任され、9回1失点の完投勝利で4勝目をあげた。
完投勝利した直後の9月18日対日本ハム戦では、ワンポイントリリーフで打者一人を抑えている。
9月23日対ロッテ戦で3度目の先発。8回5失点ながらも8回裏にチームが逆転し、勝利投手となり5勝目をあげた。

最終的に1979年は、63試合に登板しリーグ最多の登板数を記録した。

 

【1979年当時の記事写真とコメント】

王をキリキリ舞いさせた左腕
左投手が少ないだけに貴重な左腕。
一昨年オールスターにも出場。
世界の王をキリキリ舞いさせた実績がある。
小柄ながらキビキビしたピッチングは好感が持てる。
今シーズンは、ここぞと言う時の火消しに起用されることが多くなるだろう。