(1979年西武ファンブックより)
10年目のベテラン選手。
ヘッドワークに関してはもういうことなし。
肩を鍛え野村との競争に勝ち、定位置を獲得したい。
【1979年の西沢正次】
西武在籍:1年目(32歳)、※クラウンライターから残留、背番号10
打撃成績:45試合、14安打、1本塁打、7打点、1盗塁、打率.222
(イースタンリーグ成績)
打撃成績:10試合 10安打、2本塁打、8打点、0盗塁、打率.370
1969年ドラフト6位で広島に入団。
1974年には正捕手として自己最多の95試合に出場。
1975年に交換トレードで、太平洋クラブへ移籍。
球団が西武に変わった1979年は、野村克也、田淵幸一ら経験豊富な捕手が新入団。
近2年は1977年=13試合、1978年=28試合の一軍出場にとどまっていた西沢にとっては更に厳しい状況になっていた。
キャンプも二軍班で過ごし、開幕も二軍スタートだった。
しかし、イースタンリーグの試合で27打数10安打、打率.370、2本塁打、8打点と猛アピールに成功し、5月に一軍へ昇格した。
6月18日対南海戦では、5-6と1点を追う9回表に伊原春樹の代打で起用された。
この9回表に西武が同点に追い付いたのは良かったが、9回までに山崎裕之、大原徹也、伊原春樹と二塁のポジションを守れる選手を使い果たしており、西沢がそのまま二塁手として9回裏の守備に就き引き分けに持ち込んだ。
さらに9月2日対阪急ダブルヘッダー第1試合でも代打で出場した後に三塁の守備に就く事もあったが、いずれも守備機会は無かった。
本職である捕手としてはシーズン終盤の9月下旬以降に数試合で先発起用され続けた。
10月3日対南海戦で第1号本塁打を放ったが、その試合以外は無安打で終わり、9月23日の対ロッテ戦では4打席連続三振を喫するなど打撃はさっぱりだった。
【1979年当時の記事写真】
二軍キャンプで汗を流す西沢