平成二十一年十月十四日(土) 於:宝生能楽堂
あああ~、今週はホントに長かった。やっと終わりました。けれど…。
さあさあ、日曜日に今年の観能初めまでに、サクサクキャッチアップですよ。
さあさあ、日曜日に今年の観能初めまでに、サクサクキャッチアップですよ。
十一月の五雲会は、遠方よりもうひとりの能友来たりて酒を飲む、予定なんだけれど着物着て行きましょう、ということになり準備してたんだけど、天気は大荒れ!
どうしようか迷って約束した相手に電話で確認すると「午後から晴れそうだし、アタシは着ていくよ」とのことなので、ワタシも強硬することに…。
どうしようか迷って約束した相手に電話で確認すると「午後から晴れそうだし、アタシは着ていくよ」とのことなので、ワタシも強硬することに…。
今月五雲会のラインアップは、ハズレがあろうかと思われる演目が並び(これで狂言がワタシの好みの家だったら文句なしだったんだけど)鑑賞にも気合が入ります。
先に狂言から書いてしまうと、ワタシがあまり好まない和泉流だったけれど「附子」のシテを演った吉住講さん、グッドです。(要チェックですわ!)
そして「柿山伏」でアドの野村扇丞さん。若いシテを受け止めて、思わずウマイっ!座布団一枚!と叫びそうになるんだけど、いや~、この方ウマイです。認識を新たしました。
しかし、それにしてもですよ。狂言師で髪がボサボサに伸びてるボクちゃん?達はなんとかならんものかね、と思うワタシ。特に去年観た九州と大阪の三番叟はナニあれ、というぐらい襟足がボサボサに長くてさ、精進潔斎しなくても散髪ぐらいしてよね、って感じです。
そして「柿山伏」でアドの野村扇丞さん。若いシテを受け止めて、思わずウマイっ!座布団一枚!と叫びそうになるんだけど、いや~、この方ウマイです。認識を新たしました。
しかし、それにしてもですよ。狂言師で髪がボサボサに伸びてるボクちゃん?達はなんとかならんものかね、と思うワタシ。特に去年観た九州と大阪の三番叟はナニあれ、というぐらい襟足がボサボサに長くてさ、精進潔斎しなくても散髪ぐらいしてよね、って感じです。
ま、余計なことを書いてしまいましたが、お能4番楽しみましたよ~。
この日は終わってから「呑み♪」というお楽しみもあって、帰宅は当然のように12時過ぎでございました。
魅惑のラインアップは以下のとおり。
この日は終わってから「呑み♪」というお楽しみもあって、帰宅は当然のように12時過ぎでございました。
魅惑のラインアップは以下のとおり。
笛 栗林祐輔
小鼓 森貴史
大鼓 大倉栄太郎
小鼓 森貴史
大鼓 大倉栄太郎
後見 當山孝道 藤井雅之
地謡 武田孝史 今井泰行 朝倉俊樹 辰巳満次郎
水上優 辰巳孝弥 藪克徳 今井基
地謡 武田孝史 今井泰行 朝倉俊樹 辰巳満次郎
水上優 辰巳孝弥 藪克徳 今井基
後見 近藤乾之助 渡邊荀之助 小林晋也
地謡 小林与志郎 田崎隆三 小倉敏克 金井雄資
佐野登 渡邊茂人 亀井雄二 當山淳司
地謡 小林与志郎 田崎隆三 小倉敏克 金井雄資
佐野登 渡邊茂人 亀井雄二 當山淳司
笛 関川順一郎
小鼓 森澤勇司
大鼓 佃良太郎
小鼓 森澤勇司
大鼓 佃良太郎
後見 宝生和英 小倉健太郎
地謡 前田晴啓 中村孝太郎 大坪喜美雄 東川光夫
大友順 澤田宏司 佐野玄宜 田崎甫
地謡 前田晴啓 中村孝太郎 大坪喜美雄 東川光夫
大友順 澤田宏司 佐野玄宜 田崎甫
笛 小野寺竜一
小鼓 住駒充彦
大鼓 内田輝幸
太鼓 麦谷暁夫
小鼓 住駒充彦
大鼓 内田輝幸
太鼓 麦谷暁夫
後見 宝生和英 佐野由於
地謡 高橋章 亀井保雄 登坂武雄 金森秀祥
高橋亘 和久荘太郎 東川尚史 辰巳和磨
地謡 高橋章 亀井保雄 登坂武雄 金森秀祥
高橋亘 和久荘太郎 東川尚史 辰巳和磨
え~、キャッチアップなのでちょいと書きます。
「生田敦盛」はシテ&地謡がすっごく良くて堪能できましたが、ワキに納得できず…。こんな謡い方する人だったかしら???の疑問あり。
「蝉丸」はさ、やさしいやさしい逆髪に、わりとクールな蝉丸。秋のしんみりを楽しみたかったのに、そんな感傷的な気分を吹き飛ばす地謡。なんであんなに元気に謡うのか、疑問あり。
「忠信」は若者達が若者らしく元気いっぱいに演じてくれて、胸がスカ~っとした一番。なのに今度は地謡がおとなしい…。「蝉丸」とそっくり地謡を入れ替えれば良かったのにぃ~、という印象。
この「忠信」は特にシテと立衆の斬組が見所なので、書生さん達がみんなで一生懸命お稽古したんだろうなぁ~、っていうのが良くわかり、それが見所に伝わってきてね~。斬組は一部の決まった型以外の場所はシテの裁量に任されるらしく、今回も新しいパターンがありました。大二郎クン&金森兄弟が太刀を交えて(力が拮抗してるので)ぐるぐる回るんだけど、ふとこれがかつての「少年隊」のパフォーマンスに見えちゃって自分に失笑です。(金森兄は欄干越えのジャンプ見せてくれました!スゴっ!)
最後の「融」はまたこれ以上ハマリ役はないだろうっていうぐらいのハマリ役のシテ!
ただ、今回は2番目の蝉丸と装束がカブるせいか、いつもの白の狩衣&紫の指貫ではなく須磨源氏なんかと同じ装束…。う~ん、月の皇子には白い方がふさわしかったんだけどなぁ~。それだけが残念!
実はワタシはお稽古でこの秋ずっと「融」をやっていたんだけど、お稽古して初めてシテ謡がやたらに多い曲だということがわかりました。
美しいんだけど、風流人だった融大臣が“ボクの趣味の良さ、わかってくれるかナ~。あんなことやこんなことやってたんだよ~。ちょっといないデショ~、こんなスタイリッシュなオトコは、ね。”って感じで語る語る語る…。くどいぐらいに語るのを、うっとり拝聴するお能なんだってことが良くわかりました。
でも、うっとり。
「生田敦盛」はシテ&地謡がすっごく良くて堪能できましたが、ワキに納得できず…。こんな謡い方する人だったかしら???の疑問あり。
「蝉丸」はさ、やさしいやさしい逆髪に、わりとクールな蝉丸。秋のしんみりを楽しみたかったのに、そんな感傷的な気分を吹き飛ばす地謡。なんであんなに元気に謡うのか、疑問あり。
「忠信」は若者達が若者らしく元気いっぱいに演じてくれて、胸がスカ~っとした一番。なのに今度は地謡がおとなしい…。「蝉丸」とそっくり地謡を入れ替えれば良かったのにぃ~、という印象。
この「忠信」は特にシテと立衆の斬組が見所なので、書生さん達がみんなで一生懸命お稽古したんだろうなぁ~、っていうのが良くわかり、それが見所に伝わってきてね~。斬組は一部の決まった型以外の場所はシテの裁量に任されるらしく、今回も新しいパターンがありました。大二郎クン&金森兄弟が太刀を交えて(力が拮抗してるので)ぐるぐる回るんだけど、ふとこれがかつての「少年隊」のパフォーマンスに見えちゃって自分に失笑です。(金森兄は欄干越えのジャンプ見せてくれました!スゴっ!)
最後の「融」はまたこれ以上ハマリ役はないだろうっていうぐらいのハマリ役のシテ!
ただ、今回は2番目の蝉丸と装束がカブるせいか、いつもの白の狩衣&紫の指貫ではなく須磨源氏なんかと同じ装束…。う~ん、月の皇子には白い方がふさわしかったんだけどなぁ~。それだけが残念!
実はワタシはお稽古でこの秋ずっと「融」をやっていたんだけど、お稽古して初めてシテ謡がやたらに多い曲だということがわかりました。
美しいんだけど、風流人だった融大臣が“ボクの趣味の良さ、わかってくれるかナ~。あんなことやこんなことやってたんだよ~。ちょっといないデショ~、こんなスタイリッシュなオトコは、ね。”って感じで語る語る語る…。くどいぐらいに語るのを、うっとり拝聴するお能なんだってことが良くわかりました。
でも、うっとり。