訃報:佐野萌さん81歳=能楽師シテ方宝生流
佐野萌さん81歳(さの・はじめ=能楽師シテ方宝生流)28日、心不全のため死去。葬儀は近親者のみで行い、お別れの会を後日開く。喪主は妻淳子(あつこ)さん。
同流の佐野巌の長男に生まれ、同流十七世宗家、宝生九郎、同十八世宗家の宝生英雄に師事した。東京芸術大学教授もつとめ、後進の育成にもあたった。著書に「謡うも舞うも宝生の」(わんや書店)がある。
佐野萌さん81歳(さの・はじめ=能楽師シテ方宝生流)28日、心不全のため死去。葬儀は近親者のみで行い、お別れの会を後日開く。喪主は妻淳子(あつこ)さん。
同流の佐野巌の長男に生まれ、同流十七世宗家、宝生九郎、同十八世宗家の宝生英雄に師事した。東京芸術大学教授もつとめ、後進の育成にもあたった。著書に「謡うも舞うも宝生の」(わんや書店)がある。
今日の昼頃、能友からメールが来ました。何事かと思ったら、この件でした。
ショック…。
日曜日の別会能で「巻絹 五段神楽」にご出演の予定だったのですが、申し合わせの直前に急遽入院なさったと、お師匠様から伺って、ガッカリ&(ファンとして)心配していた矢先でした。
九州で拝見した「杜若 沢辺ノ舞」の美しさに言葉も出ないほど感動した(なので感想が書けないまま)ばかりのような気がしてたのに…。
ウチのお師匠様も「学生の頃に、沢辺之舞にすごく感動して師事することを決めた」そうで、わ~い、同じだ~、と思って、次のシテを楽しみにしてたのに…。
81歳ならば、普通の方ならば長寿を全う、といえるのでしょうが、まだまだ高みを目指していただきたい方でした。
お稽古場で一度だけ大接近遭遇した(あ、誰かお稽古に来た~、と思ってドアをサッと開けたら佐野萌先生が立っていらした)ことがあって、その時の、仰天したワタシを気遣うような、なんとなくテレたようなバツが悪いようなお顔で微笑まれていらっしゃった、あの瞬間を思い出してしまいした。
ご冥福をお祈り申し上げます。(:_;)