

今夜も多少の時差はございますが、ナントカ無事に第二弾をお届けできまする~。
(下の写真をクリック

第二弾のお話は、(生田流)箏曲「新娘道成寺」に関するイロイロでございます。
日本の芸能には「道成寺物」というジャンルがあって、能「道成寺」をベースに、庶民の娯楽の為?に、より面白くより華やかに、様々な作品が作られました。
大阪満会2の番組を彩る(生田流)箏曲「新娘道成寺」もそのひとつで、これも元々は長唄「京鹿子娘道成寺」がベースになっているのでアリマス。
(ちなみに、11月の東京満会8では長唄が番組に入るそうですヨ~

で、時代が下って江戸時代も18世紀の半ばともなれば、お江戸はもはや田舎に非ず、流行の最先端をゆくバリバリの都会であります。
その都会で流行ったモノ(芸能)は京阪(上方かみがた)でも興行して大当たりになったり、またそれを上方風にアレンジしてそれが上方の粋(すい)なんや、ってことで独自の芸能として受け継がれ…。
そうして生まれたのが地歌(地=上方のこと)でありまして…。
伴奏する楽器が「箏」の琴であったから箏曲とも呼ばれております。
能「道成寺」では、シテが舞を見せるから鐘を見せてちょうだい、って能力(歌舞伎だと所化)に頼んでOKされてから、乱拍子→急之舞→鐘入り、となりますが、歌舞伎舞踊(長唄)ではこの部分を思いっきり強調して、一大レビューにしてしまうのです。
ほんじゃ地歌(箏曲)はと言えば、やっぱりこの一大レビューがベースです。
だって、より面白くより華やかに、ですもんね。
辰巳満次郎様

聴いてみてね

一応、歌詞も以下に紹介します。
赤字部分が今回ご紹介したトコロ、全曲は当日タップリ楽しみましょうね~

鐘に恨みは数々ござる、初夜の鐘を撞く時は、諸行無常と響くなり、後夜の鐘を撞く時は、是生滅法と響くなり、晨鐘の響きには、生滅滅已、入相は、寂滅為楽と響けども、聞いて驚く人も無し、我も五障の雲晴れて、真如の月を眺め明かさん。
言はず語らぬ我が心、乱れし髪の乱るるも、つれないはただ移り気な、ああどうでも男は悪性な。
桜々と歌はれて、いうて袂の分け二つ、勤めさへただうかうかと、ああどうでも女子は悪性な、東育ちは、蓮葉なものぢゃえ。
恋の分け里数へ数へりゃ、武士も道具を、伏せ編笠で、張りと意気地の吉原。
花の都は歌で和らぐ、敷島原に、勤めする身は誰と伏見の墨染。
煩悩菩提の、撞木町より、難波四筋に、通ひ木辻の、禿立ちから、室の早咲き、それがほんのに色じゃ、ひいふうみいよう。
夜露雪の日、下の関路を共にこの身を、馴染み重ねて、仲は丸山、ただ丸かれと、思ひ初めたが 縁ぢゃえ。
言はず語らぬ我が心、乱れし髪の乱るるも、つれないはただ移り気な、ああどうでも男は悪性な。
桜々と歌はれて、いうて袂の分け二つ、勤めさへただうかうかと、ああどうでも女子は悪性な、東育ちは、蓮葉なものぢゃえ。
恋の分け里数へ数へりゃ、武士も道具を、伏せ編笠で、張りと意気地の吉原。
花の都は歌で和らぐ、敷島原に、勤めする身は誰と伏見の墨染。
煩悩菩提の、撞木町より、難波四筋に、通ひ木辻の、禿立ちから、室の早咲き、それがほんのに色じゃ、ひいふうみいよう。
夜露雪の日、下の関路を共にこの身を、馴染み重ねて、仲は丸山、ただ丸かれと、思ひ初めたが 縁ぢゃえ。
あとね、「新娘道成寺」って「新」があるんだから旧があるのでは?と思った方、
スバラシイです!
「古道成寺」って曲もあるんです。
それについては過去に書いたコトがあるので、よろしかったらご参照ください。
http://ameblo.jp/manjirofanclub/entry-10846131220.html
では、長くなりましたがまた明日~、ドマ~ニ~、チャオ~


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