9月27日(土)企画公演  「時の花 秋」 午後四時開演 於:宝生能楽堂 | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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こちらは、不休で普及に励む宝生流グレート能楽師の辰巳満次郎先生♥に「惚れてまったやないかぁ~!」なファン達が、辰巳満次郎先生♥と能楽の魅力をお伝えしたいな~、と休み休み、熱い思いをぶつけるブログです。

まり子です。
ワクワク音譜の強調月間であった今月も、いよいよ大詰めです。


それでは、企画公演「時の花 秋」の予定演目をお知らせいたします~お酒

2014_時の花_秋表

「乱」自体がホントは能「猩々」の特殊演出なんですけれど、
さらに小書が付いて、「猩々」の特殊演出の二乗でゴザイマスね!
まり子、観るの初めてでゴザイマスが…、それもそのはず…、
なんと、30年ぶりの上演だとか!
イヤダ~、まり子マダ生まれてないじゃなぁい~カゼ(←大ウソ)
(^_^;)…、お能人生という意味ならウソじゃないんだけどさ~ぷぷ

 狂言 「棒縛 (ぼうしばり)」         山本 則重

  アド   山本 則孝  山本 則秀 



 休憩 15分 

 能 「乱 和合 (みだれ)」    和久 荘太郎  高橋 憲正

  ワキ   村瀬 堤

  笛    杉  信太朗
  小鼓   鵜澤 洋太郎
  大鼓   亀井 広忠
  太鼓   小寺 真佐人

  後見   宝生 和英  小倉 伸二郎

  地謡   大坪 喜美雄  東川 光夫  山内 崇生  野月 聡
       内藤 飛能  當山 淳司  辰巳 和磨  木谷 哲也




   能楽余話 「友と好敵手」   

   大島輝久・坂口貴信・高橋憲正・中村昌弘 × 金子 直樹


「能楽余話」は、別名イケメン祭りだとか…ラブラブ!(←ウソ)

ところで、今回の「乱 和合」のおシテのコンビですが、
名古屋の第2回「演能空間」…ワクワク会でも、シテ&ツレ!
まり子は.、それを観てて思ったんですが、

和久師が火、高橋憲正師は水

だなぁ、と。
小書の「和合」は、火(カ)と水(ミ)の和合みたいです。
それって何だか、モーツァルトの「魔笛」を思い出しますヨ。
火と水の試練を経て大団円なんですが、火=陽=男、水=陰=女、デショ?
Mann und Weib, Reichen an die Götter an.
男と女(の和合)は神の領域に到達する


おおお~、何とワクワクの強調月間に相応しい演目でありましょうか?
そして、この演目については和久師ブログに詳しい説明がゴザイマス。
ぜひ、お読みいただきたいのですが、ここにも引用させていただきます。
(和久センセ、勝手に申し訳ありません)


みだれ」とは、能『猩々しょうじょう』の小書こがき(特殊演出)で、通常は「中之舞ちゅうのまい」というポピュラーな演奏で舞を舞いますが、それに代わり「乱」という緩急複雑な舞が挿入され、波の上を歩行する独特の型「乱れ足」を駆使して、海に浮き沈みする酒飲みの妖精「猩々」を面白く表現します。

しかも宝生流では、曲名も『猩々』から『乱』に変わってしまいます。
今回、その『乱』に更に「和合」という珍しい小書が付きます。

「和合」とは、おそらく「夫婦和合」でしょう。猩々が雌雄登場して、相舞あいまい(シンクロ)を舞います。
私が「男シテ」、高橋憲正氏が「女シテ」。
これを「両シテ」と称して、お互い同格に勤めます。
(ちなみに、両者同装で登場するので、どちらがどちらか、判別が困難かもしれません。小柄な方が私です)

東京・水道橋の宝生能楽堂では、約30年ぶりの上演。
大変珍しいものです。

相舞は数多くあれど(『小袖曽我』の十郎・五郎、『鶴亀』の鶴・亀、『祇王』の仏御前・祇王、『嵐山』の木守・勝手、『絵馬』の女神・男神など)
宝生流の『乱 和合』はちょっと特殊。
通常、相舞はお客様から見て、同じ方向に動いて全く同じ動きをしますが、『乱 和合』は、初めは同じ方向に動いていますが、乱の舞が始まると、お客様から見て鏡写し(線対称)に動きます。
しかも、途中複雑に入れ替わり、雌雄互い違いの型をしたりして、お客様の眼を楽しませます。

今回、更に特殊な演出があります。
かなり専門的なことですので詳細を述べるのは省略しますが、「乱」の舞の最初は通常の「中之舞」と同じ始まり方なのですが、「乱」に導入する部分で「中之舞」の演奏からゆるやかに、しかも突然「乱」に入るようなイメージになります。
この演出は「呂掛りょがかり」と言い、おそらく、明治の末に名人の竜虎と言われた「松本長・野口兼資」のペアで上演されて以来の演出(16代宝生宗家・宝生九郎知栄が監督)で、当時の伝書を掘り起こしての作業となりましたので、研究を重ねて家元や幹部とも相談しながら、念入りに囃子方とも申し合わせております。
特に、お囃子に詳しい方には、大変興味深いものとなるでしょう。

そしてまた珍しいのが、笛の流派が「森田流」であること(杉信太朗師)。東京の宝生流では、森田流を相手にした『乱 和合』は記録にありません。



なんだそうです。
期待でワクワクしますねっ!
また、東京新聞にも記事が出たそうですが、WEB版に無さそうなので、
マタマタ、和久師ブログからちょっと拝借いたしました。m(_ _;)m



料金は、A席6,000円、B席5,000円、C席4,000円
当日券もあるとは思いますが…、タイヘン珍しい演目ですので、
一期一会のこの機会、ゼッタイにお見逃しなく~!


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