久しぶりにお能を見ましたぞえ~。念願の「猿聟」付きの、満つぁま♥抜きの「嵐山」をっ!  | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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こちらは、不休で普及に励む宝生流グレート能楽師の辰巳満次郎先生♥に「惚れてまったやないかぁ~!」なファン達が、辰巳満次郎先生♥と能楽の魅力をお伝えしたいな~、と休み休み、熱い思いをぶつけるブログです。

まり子です。
久しぶりにお能を観ましたぁ~。
うっうっうっ、嬉しい~

そう、念願の「嵐山付き猿聟」…もとい!
「猿聟付き嵐山」の企画公演「時の花」を観てまいりましたのっ!

まり子、満つぁま(辰巳満次郎様)ドキドキのお姿が見えなくてもぉ~、
ちゃんとお能を観にゆきますのよ~!
(それは当たり前~にひひ ←おしりかじり虫のメロディで、どうぞっ!)

ま、記事アップが遅れに遅れましたが…。

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ところで、この公演、3ヶ月も前にチケットを確保してたんですよ。
たから、開演時間が16時っちうことだけしか意識になく、
なんで今回開場が14時半なのかなぁ~、と思ってたら…。
そう、お茶席があったんでしたよ。
すっかり失念でございました…。
シッパイ、シッパイ…ショック!
ま、この日のまり子の「猿聟」への思い入れはハンパないので、
気にはなりませんでしたけど~にひひ
(まり子の思い入れはどうでも、開演前にタップリ時間を取ってお茶席を設けたのは、スバラシカッタと思います~)

さて、まず「嵐山」ですけどね。
よくよくモノを考えてみると、意外にもまり子は「嵐山」をちゃんと観ていないことに気づきました。
脇能なんでいつも一番最初に上演されるし、けっこうスルーしてたんでスル~ガーン
割りと上演時間も短いし…。

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おシテ様は、水上優師。
派手ではないけど、誠実で堅実な芸風がまり子のお気に入り。
直面での山伏姿がメチャクチャ似合うんだけど、前半(勝手神)の化身のお爺さん(尉)姿も、かなりイケてます~チョキ
そしておツレの、これまた(木守)神の化身のお婆さん(姥)の藪克徳師との組合せが、ベストマッチ!

実は、まり子が団体稽古で謡のお稽古を始めた頃の、最初の発表会の演目が「岩船」と「嵐山」でしたの。
だから、前半のシテ&ワキ&ツレのやりとりはかなり記憶に残っており、うんうんふむふむ、とタップリ楽しめました。
(しかし、初めての発表会は「嵐山」でなく、「岩船」のワキのお役が付きましたけど~にひひ

「嵐山」のストーリーって、脇能だから、有って無きが如しではございますが、
ある意味、桜が主役でございます。
桜の季節、吉野山の見事な桜でお花見したいけど、ちょっと遠くてなかなか行けないしぃ~、だから都から近い嵐山に吉野山の桜を植えて、吉野山のコピーを作ったっちゅうことが、このお話のベースになっていて。
だから、嵐山の桜=吉野山の桜、で吉野山の桜に神宿るならば、
嵐山の桜にも神宿り、その神が君の御代を言祝ぎ顕れましてナントめでたい~、
というのが、ストーリーっちゃ、ストーリーでする。

それを目するのが、君(時の帝)の勅使=ワキ(と見所のワタシ逹)なんです~。
しかし、神官とか帝の家来(勅使)とかは、なんで登場の時にラジオ体操第1…のような所作するんでしょうね~はてなマーク
一説によれば、あれで長距離をワープしてるらしいんですが、ホントはてなマーク
未だに正解を知らない、まり子なのであります。

さて、定石どおり?前半が終了すると、ひょっとしたらコレこそがメインじゃないか、という山本家総出の「猿聟」ですっ。
あれ~、でもお猿がたくさん(計8匹?)出てくるのに、それもワキは目撃するんか~と訝っていたら、おもむろに、ワキ&ワキヅレはワキ座の奥に全員撤収!
舞台は完全にお猿の世界となりました。

替合の「猿聟」は、モノの本によれば、登場人物全員が猿語(きゃあきゃあ)で舞台が進行する、とありましたが、実際のトコロは、
見所(の客)に向けてしゃべる(状況説明する)時は普通に日本語をしゃべり、
登場人物(猿)どうしで会話するときが猿語になる、

なのでした。(あと、謡も日本語でした!)
ちなみに登場人物全員が、猿の面を掛けてます。

さて、嵐山でムコ殿をお迎えする舅猿は山本東次郎師
この方の舅役は絶品でぇ~。
だいたい、まり子は見所でいつも泣き笑いなんですけど…。

きゃあきゃあきゃ? きゃきゃきゃ、きゃあきゃきゃ!
きゃきゃ。きゃあきゃあきゃあ、きゃきゃ!


いや~、こんな感じなんだけどさぁ、なんだか何言ってるのか、
わかっちゃうんですよね~。
笑う、笑う、見所のお客…。
いや、密かに、地謡やワキ方も笑ってたりして…。

こういう感じで、聟入りの儀式が粛々と…、いやきゃあきゃあと進行いたします。
のどかで楽しい、贅沢な間狂言でございました。
満足!
そしてお猿達が舞台をサルと、ワキ方も舞台に戻り「嵐山」再開でございます。
まず最初に、木守&勝手の夫婦の神が登場。
二人で謡い&舞います。
ナント!
ここの謡う箇所は「猩々」とメロディー?が激似ってかほぼ同じ?
いやん、今まで気づきませんでした。コレ好きですぅ~
ここで舞う二人は、木守の神(♀)by 和久荘太郎師、勝手の神(♂)by 高橋憲正師です。二人よく揃ってイイ感じ~
そして、二柱の神の呼びかけに応えて、カモ~ン、蔵王権現~
おシテ様の登場ですっ!
ナカナカの迫力ですが…。
満つぁまのド迫力にはまだまだ及びませぬのぅ~。(←コラ!)
でも、キレのある舞いっぷりがカッコイイ~

木守勝手蔵王権現一体分身同体異名の姿を見せて

この歌詞で確かシテ&ツレ2名はスクラムを組むみたいにして、3人組んで正面の桜の木を付けた一畳台に上がります。
(書き忘れてましたが、最初に、両脇に桜の木を付けた一畳台が舞台の正面に置かれます。)
ほほ~う。
今まで何も考えてなかったんだけれど、
これって、まさにこの歌詞を体現してるってコト?
木守&勝手&蔵王権現が合体して、ひとつの姿を見せるって…。
ゲッターロボ
そんなドアホなことを考えてたまり子ではありますが、

いや~、ええもん、観せてもろたわ~

と言っても、このあとに「能楽夜話」が控えております。
と、またそれは別の記事で…。

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