今日は8月8日。なんと立秋です。もう秋なんですねぇ。
思いぞ出ずる…、先月の大阪ツアーから早や3週間が過ぎました…。
チョ~格安の大阪ツアーで止まったホテルは大阪能楽会館から歩いて楽々いける距離にございました。
台風が来ていなければ海の日の翌日にはベタな大阪観光を計画していたまり子とまる子なのですが、新幹線が停まらないうちにと、美味しいお好み焼きと焼きそばだけを堪能して帰ってまいりました。
実を明かせば、まり子は大阪で初めて、お好み焼きと焼きそばを食べました!
美味しかったぁ~。
でも、あっと言う間にお腹がイッパイになるのだけが、欠点ですね~。
写真は3日間お世話になった天神商店街。
天神祭がその週末にあるということで、なんとなくウキウキした雰囲気に包まれていました。
傘は要らないし、お店はイッパイあるし、ココは最高!
さて、「杜若」のみならず「清経」にも妄想を抱いてしまったまり子…。
この妄想は膨らむばかり…。
ここらへんでイッキに公開してしまおうか、と思いますが…、今後「清経」や「杜若」をご覧になる方が、同じ妄想に取り付かれても責任は負いませんのであしからず…。
「清経」の前半、シテが登場するまでの場面は、美しい未亡人となった平清経の妻(ツレ)と、家臣の粟津三郎(ワキ)が語り合う?場面。
この家臣の粟津三郎がイスパニア系ワキ方の福王和幸師だったので…。
筑紫の国より粟津三郎が参りました。
おお、三郎か。清経どのはどうしてなされておられる?
北の方様、悪い知らせでございます。
まさか…、清経どのは出家なさったのか?
いえ、ご出家ではございません。ご自害、いえ入水してお果てになられました。
なんと入水とは…。恨めしや清経どの。死ぬるは一緒と誓った言葉は偽りか…。
武運つたなく討たるるか、病に倒れて儚くなられるならば、諦めもできようものを…。
(涙にくれる清経の妻…。夫を亡くしたばかりの美女が嘆く様は…、じゅるっ)
北の方様…。
(と粟津三郎が清経の妻ににじり寄る。その目には妖しい光が…。)
三郎…。わらわを一人にしておいておくれ…。
北の方様…。中将殿はおぐしをお形見に残されました。ここにございます。
(と首から下げていた清経の遺髪をとって渡そうとする)
何、清経どののご遺髪とな…
(と伸ばした白い手を、グヮヴァっと掴んで抱き寄せようとする粟津三郎…!)
あれ、何をする三郎!狼藉の振る舞い、許さぬ!
狼藉は承知の上。この三郎、北の方様を心からお慕い申しておりますッ。
あれ、やめてたも、放してたも…。
北の方様、北の方様…。
(とこの行間にナニかがあったかなかったか…、想像にお任せいたしまする。)
三郎…、わらわはもうそなたも清経どのの遺髪も見とうない。
北の方様…。
(こうしてワキの粟津三郎は退場。この一部始終を、実は清経の幽霊がじっと見つめていたのであった。)
ああ~、まさしくソープ・オペラになりそうな異聞「清経」でございまする~。
秋の別会第一日目には、宝生和英家元の「清経 音取」がございますが、粟津三郎をなさるのは、モリツネ師でございますよ~。ちょっと別の展開になりそうなキャスティングかしら~。
しかし「杜若」はね、もっと妖しいんですのよ~。
東国行脚のお坊様、まだまだお話申し上げたいことがございます。
見苦しいところではございますが、我が庵にて一夜を、お過ごしくださりませ。
(こんなうら若い美女がワタシを誘うとは、マサカ…。いやいやそんなことはない…。)
それでは早速まいりましょうか。
それにしても、ずいぶん待たせるものだ。一体あの女人は何をしているのだ…。
ああっ
東国行脚のお坊様、いかがかしら、この装い…。
(なんとその女人は透額の冠に唐衣をまとって現れたではありませんか!)
(なんと、スキビタイと入力したら、「好き媚態」と変換されてシマッタ…!)
この冠は業平の、唐衣は高子の后の形見の品…。
(そういいながら、その女人は僧に近寄ってきます!)
いったい何としたことなのだ、その衣裳は…、一体そなたは…。
ほほほ、私は杜若の精でございます。衣を脱げはただの花…。
ほぉら、ご覧くださいませ…。
(と女=杜若の精は衣をはらりと落としました。その下には…!!!)
な、何をするのだ!私は、私は僧なのだぞ!
ほほほ、業平様は歌舞の菩薩…。色ばかりこそが形見…。今宵あなた様は仏果に至りたくはございませぬのか?
あああ~!
(これから後の出来事を、東国行脚の僧は思い出すことができませんでした。)
(花の香りがかすかに残るなか、東の空が白々と明けてゆくばかりでございました。)
ほ~ほっほ、まさしく「ナニ考えてるんだいっ」な、窯変「杜若」でございまする~。
なんちゅう妄想でしょうね~!
辰巳満次郎様

(エスカレートしてドアホな記事となりました…



