今日は春分の日。昼と夜の長さが同じになる日、であります。
生憎の

今は桜の話題なんて吹っ飛んでしまっていますが、季節はそろそろ梅から
桜に移りつつあります。
延期になってしまった五雲会の「志賀」「田村」や別会能の「道成寺」は
春爛漫満開の桜の曲

延期は重ね重ね、残念でありますし、おシテ様方の失望もいかばかりか・・・・
想像するにあまりあります。
実はまり子にも、危うく初舞台が中止になるかもしれなかった、という体験がございます。
それは、昭和天皇のご不例…。
まり子の国立大劇場でのデビュー?でございました。
下ざらえ(申し合わせ)が前日にあったのですが、その下ざらえの日の午前中に
昭和天皇がお倒れになったというニュースが流れ、会主をはじめ関係者一同騒然と
なりました。国立大劇場は皇居の目の前ですし、もしも翌日の正午の開演前に
ご崩御が発表されたら、歌舞音曲なぞ、即刻中止です。
まあ、結果は皆様ご存知の通り、舞台は無事に幕を開け、まり子もつつがなく
初舞台を終えました。
幕が上がる前の舞台で、ひそかにご病気平癒をお祈りしたことを覚えています。
以下は柝の音で初舞台の幕が上がった直後の、覚悟?の一枚でございます。
曲は「東山」。
襟替直前の、舞妓ですの。
辰巳満次郎ハン、どうぞお座敷に呼んでおくれやす


ナンチャッテ~

