辰巳満次郎師、っていうのは前回の記事でお伝えしました。
ほぼ2時間に及ぶ能、その殆ど(中入りの着替えの時間以外)を舞台の上で
息を詰めている状態、そのしんどさは推してしるべし、でございましょう。
しかも、謡本に書いてある曲趣は、
この曲は本三番目物で、位の静かな方である。
前シテは信心の深い女性として、どこまでも殊勝に穏やかに謡いひ、
後シテは和泉式部の霊で、柔らかに品よく、静かに優しく謡うのである。
地も総じて穏やかに、静かを旨とする。
この曲はなかなか位取りの難しい謡で、重々しくなってはならず、
粘るも悪しく、さりとて軽きに失してはならず、どこまでも静かな、
優美な三番目物の位、心持ちが大切である。
という、???で難解なもの。
英語に翻訳するの、大変だと思うなあ。
この難解な「誓願寺」を満次郎師がどのように表現されるのか、楽しみですね~♪
観に行きたくなるでしょう?
また、私、予習を兼ねてちょっと誓願寺(http://www.fukakusa.or.jp/)
のことを調べたら、なんと、満次郎師が東京の月並能でシテをお勤めなさる
同じ日に、当の誓願寺で、こんな催しがあることがわかりました。
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-和泉式部忌法要-のお知らせ
6月13日(日)、午後1時30分~「奉納 謡曲誓願寺-和泉式部忌法要-」をお勤め致します。
どなた様でもどうぞご自由にご参拝くださいませ。
この誓願寺は浄土宗西山深草派の総本山であります。1300年余の歴史があり、
古くから庶民の寺、女人往生の寺として参詣も多く、平安時代に情熱の歌人といわれた
和泉式部が娘に先立たれた悲しみのあまり、各地を遍歴ののち、
この誓願寺で念仏をとなえ、極楽往生されました。
有名な謡曲『誓願寺』は和泉式部が時宗の開祖一遍上人に『南無阿弥陀仏』の名号額をお願いし、
喜びのあまり歌舞の菩薩となって現れお念仏の功徳を説き、奏した曲であります。
このたび芸道上達の寺、念仏道場であるこの誓願寺で和泉式部忌をお勤めし謡曲
『誓願寺』を奉納いたします。参拝は自由です。どうか皆様のご参詣をお待ちしております。
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ホントの和泉式部忌は3月21日らしいけど、遠隔ご奉納、に近いかもしれませんね。
モウ~、満次郎師ったら、どれだけ和泉式部に愛されてるんでしょうねぇ♪♪♪♪♪























