5・佐伯直哉
昨シーズン終盤の怪我が長引き、結局ほとんど試合に絡めないまま今シーズンを終えた。一年前は不動のレギュラーだったはずが、今期は和田・梶川・中後と新加入や若手の台頭で一気に層の厚いポジションになってしまったことも影響した。今シーズンをもって契約満了、引退となったのだが、もし佐伯の怪我がなく、今シーズン最初からいたならば、果たして祐希の移籍はあったのか、果たして7位で終わるようなことがあったのか…。そんなことをふと考えてしまう。
6・中谷勇介
ベテランらしくなく、チャンスと見るや急に爆発的で直線的なドリブルをはじめるところが好きだった。今期の左SBの中では、一番安定していたと思っている。正直中谷は来期も残して欲しかった。まぁ、こういうポリバレントで使いやすいベテランがいると、若手の起用頻度が下がるということもあろう。個人的には涙をのむ。正直来期、恩返しされそいうな気がしてならない。
7・柴崎晃誠
あの晃誠が昇格の切り札として帰ってくる…。色めき立ったものの、一抹の不安としては、川崎Fの試合で幾度も見た「ただ横パスをするだけの簡単なお仕事をする晃誠」だったのだが、その不安がバッチリ的中してしまった。ケツさんの下でなら、昔のプレーを思い出すかと期待もしたが…。グロインペインをやったとはいえ、あの晃誠がこうも無残な姿になってしまったのは、悔しくてたまらない。まだ若いのになぁ…。
8・中後雅喜
今期補強の目玉二人のうちの1人、中後。獲得が決まったときには、フロントが拍手喝采だったとか。キャンプ中の怪我が長引き、試合に絡むようになったのは夏の松本山雅戦からだったか。千葉でだめだったイメージもあったので懐疑的な部分も多少あったが、蓋を開けてみたら十分な戦力。セットプレー・ロングパス共に高精度で、チームの複数の仲間から中後のキック精度を絶賛する声がインタビューなどからも聞こえた。来期は中心選手として期待大。
10・小林祐希
期待した10番キャプテン。しかしシーズン途中でジュビロに期限付移籍するなど、なんともまぁ浮き沈みの激しいものだった。将来を期待した周囲と、それを受け入れ、目指した若者の思惑は結局プレッシャーとなって襲い掛かった。跳ね除ける力は祐希にはなく、結局シーズン終了後にジュビロへの完全移籍という形でヴェルディの小林祐希は幕を下ろした。もう帰ってくることはないだろう。あれだけ期待していたのに、何よりもガッカリしたのは移籍してしまったことよりも、他の部分にあったと思う。
14・小池純輝
水戸から強奪した小池。開幕まではスタメンであったのに、前半戦ですでにベンチの常連となってしまった。小池の良さは縦へのドリブル突破と飛び出し、そういうイメージだったのだけれど、いざ試合を重ねていく度に見えてきたのは、一対一でも抜ききれないドリブルと、DFラインとの駆け引き下手な姿だった。もっとも、一度飛び出してしまえばそのスピードでDFを置き去りにできるので、あとはフィニッシュのところなのだが・・・。一番の問題はフィニッシュ精度なのよねー。ま、これは水戸時代から言われていたことなのだけれど。
16・飯尾一慶
開幕前には一度戦力外通告を受けたものの、結局再契約。そんな選手がいざシーズンにはいれば結局スタメンに名を連ねることが多かった。まぁ、使い勝手の良い選手であることは間違いない。守備をサボらないアタッカーってだけで重宝がられる。しかしながら、最近の飯尾はアタッカーの本分であるところの意識がだいぶ足りていない。安全な位置への後ろ向きなトラップ、そしてしっかり足元にキープしてからパスコースを探すところ。そのどれもが攻撃のスピードを緩める要因となってしまっている。技術がしっかりしているのだから、もっとアグレッシブに相手の裏を狙って欲しい。ヤスさんの下でもう一度アタッカーとしての気持ちを取り戻してもらいたい。
20・アレックス
もう少し運があったなら、アレックスのヴェルディにおける地位はもっと良いものになっていたはず。何度かあった決定機を決め切れなかったね。
23・梶川諒太
特別指定の流れから加入した大卒新人は、序盤不安定さを極めたボランチに入ると、一躍チームにリズムを生み出す要因になった。小さいながらも、自分で動き回ってパスを貰いにいくことで中盤を活性化させた。正直強奪されるとは夢に思わなんだ…。もう少しだけ、菊岡のように決定的なパスを出せれば、もっともっと良い選手になれるハズ。
32・秋葉勇志
スタッフ兼任ながら、辛抱強くアピールを続けた結果、最後の最後で試合に出ることが出来た。一度でもJのピッチを体感できたことは、今後に活きてくるハズ。こんな選手はやっぱ応援したくなっちゃうんだよね。
33・杉本竜士
本当に期待していた選手。だがどうにもケツさんとそりがあわなかったようで、非常に残念。竜士のドリブルを、今期もヴェルディで見たいし、ヤスさんの下で開花させてやってほしいのだが…。なーんかフロントの反応みてると来期構想外くさいんだよなぁ…。
36・中島翔哉
ケツさん解任後、一躍レギュラーの座を勝ち取った脅威の新人。栃木戦のハットトリックはお見事。来期はいきなり翔哉中心のチームになりそうだが…。祐希のようにプレッシャーにつぶれそうなタイプではなく、10番とかあげてもそこまで気負わなさそう。なんかもっと上を見てるみたいな感じだし。