よく選手が移籍するとき、ヴェルディ愛がないって批判する人がいる。
チームを愛しているなら、いくら賃金が安かろうが残れということなんだろうが、選手だって生活もあるし、サラリーマンと違って実働年数はすごく短い。致し方ない部分だってある。
今回はちと様相が違うってことが外に漏れているからそういった批判は耳にしないってのが唯一の救いではあるのだが。
ただ、今回はむしろサポ側にこのことが当てはまる。
好きな選手が離脱したから、この先応援していても数年後には売られるのがわかっているから、戦力が落ちたから…、
応援したくない?シーチケを買わない?ヴェルディを見捨てる?
自分から言わせれば、「何言ってんだこいつ」ってところか。
愛ってのは無償のものだからっていうんで、お金で移籍する選手を批判するんだろう?
無償の愛なんてものはまず最初にサポが最も持ち合わせていなきゃならないもんだ。
チームがどんな状況になろうとも、ヴェルディを愛しているのならなんてことはないはず。
それを選手に課してきたんだろう?
ならば今こそ、もっと力を入れて応援するべきだろう。
この程度で心が離れるやつは、サポなんかじゃない。
だいたい、最近サポになった人でもなければ今までも激動の時代をくぐりぬけてきたわけだろう。
一番きついのは、チームがなくなること。
たった2年前のことをもう忘れている人が多すぎる。
あのときからだいぶ持ち直したとはいえ、まだまだ安定はしてない。
たまたま複数スポンサーが同時に複数年契約を結んでくれているだけのこと。
いつまたチーム消滅の話が出たっておかしくない状況に変わりはない。
チームを安定させるにはどうしたらいいか?
それは観客数を増やす以外に方法はない。
その部分でフロントの経営努力が足りないって批判はごもっとも。
だからといってその一言だけで片付けて良い問題でもない。
集客力アップに特効薬があるのなら、すでにどのチームでもやっている。
今重要なのは、観客数が増える下支えとして、サポーターが1人でも残り続けること。
今から減らなければ、あとは微弱ながらも増えていくだけなのだから。
ヴェルディ愛を選手に課してきた奴は、自分にもその十字架をかけろ。
石にかじりついてでもヴェルディ愛を貫き通せ。
できなきゃあんたの愛は薄っぺらいものだったということ。
大丈夫。どうせまたすぐ好きな選手なんて見つかる。
2年前の今、今年出て行った選手は不動のスタメンではなかった。
河野や晃誠や阿部ちゃん、和田も初年度はスタメンではなかった。
来期、多くの若手が試され、その中で大きく育つ選手もいるだろう。
そこに期待できるぶんだけ、他の同じような境遇のチームよかはるかにマシだ。
もう一度言う。
現状を打破できる特効薬は、観客数が増える以外にないってこと。
そして観客数が今より減ったら、より消滅が現実的になるっていうこと。
今だからこそ、応援しよう。試合を見に行こう。