高原
飯尾 安田 西
鈴木 中後
福井 関
刀根 金
佐藤
SUB:菜入、石神、小池、竜士、翔哉、常盤、南
前節から比べると、怪我あけで西が今期初スタメン。
森が負傷(?)で登録外となり、今期途中加入の関がスタメン。
開幕から2戦連続で先発だった常盤がSUBからのスタート。
このスタメンを見たとき、強く思ったのは、
「TMや開幕からの2戦を見てきて、ドリブラー不在でチャンスが作れないと感じているので、またもそこが着手されていないのが残念。西が入ってどれだけマシになるか…。」
・・・で、試合が始まったらやっぱり思ったとおり。
高原と西以外の攻撃陣は、特に前半はいないのと同じだった。
常に2枚にマークされている高原(それでもポストをこなす凄さ)と、
1人大車輪でボールキープしてリズムを作り出そうとしている西・・・。
この二人はやはり別格。
ただ、この二人に対するサポートもないし、何より足りないのがこの二人を信頼して走るということもなかったという部分。
高原が競り合った後ろに前半走りこんだのは西の一度のみ。
西が下がってボールキープしている間に、ポッカリ空いた右サイドの深い位置。ここに走りこむ選手は皆無。
チームってなんだ? 横にスライドしてバランスとるだけなのか??
そんな歯がゆさだけが残った前半。正直何もなかった前半。正に京都戦の焼き直しで、合わせて135分間サッカーをしていない時間をただただ見せられた気分。
後半に入り、さすがにテコ入れしてくるだろうと思っていたが、確かにテコ入れはしたけど前半の中でもイエローカードを受けるだけのお仕事だった安田と替わって、常盤・・・。「前回前々回とダメだったじゃんかよぉ!」そんな言葉を叫んでいた。
135分何もできていないチームに、全く変化をつけようとすらできないベンチ。
考え方としては現状、なんとしても自分たちのサッカースタイルを試合で固めるきっかけを掴みたいというところなのだろうが…。個人的に思うのは真逆で、現状はとにかく約束事を守ろうという選手ばかりすぎて、変に固まってしまっているように見えている。
結局、セットプレーから先制されるまでは、後半になってからもそれ程の変化は見られず。まぁ、常盤が入ったことで少しは動きも見られたが、前半が酷すぎただけであって、結局根本の解決にはなってない。
0-1になり、それでも我慢するベンチ。
ただただ時間が流れていく。
そしてやっと選手交替。「翔哉か竜士!」と心で願ったが、出てきたのは南。
・・・まぁいい。サイド攻撃まではできていたので、南が入ることでクロス対応が出来る選手が1人入るのは面白いし、何より南はポテンシャルを見てみたい選手(個人的に)。
南は、個人的には良かった。
今日初めて、PA手前で相手選手を抜こうと試みたシーンを見た。
何度も繰り返すが、高原と西以外はパスとワンツーにしか興味がないようで、動き方もわかり易いものばかり。今日初めて相手DFに食い下がったシーンだった。
そのシーンを皮切りに、ヴェルディが猛攻を仕掛けはじめる。
そして遂に同点ゴール。
セットプレーから、ファーサイドで待ち構えていた高原の絶妙な折り返しを、中央で福井が合わせた。素晴らしいゴール。
でも、まだまだ。
今日は勝たなければいけない!
そこからは怒涛の攻撃。選手達も勝ちにいっている。
そして遂に、後半40分をまわってから竜士の投入。
待望のドリブラー。
やはり、竜士が持つと仕掛ける。
少ない時間でも何度か印象に残るシーンがある。
特にタッチライン際で阿部ちゃんのように抜いていこうとしたシーン。高原も見せたけど、この意識が相手DFを惑わせる。こういう、「隙あらば狭いとこでもいくよ?」という意識付けが出来る選手が、現スタメンの中で何人いるだろうか。
そのプレッシャーもあって、福井が左で高い位置を何度もとり、鋭いクロスを連発。
やはり左足の精度はハンパない。このまま左SBとして育てるのも面白いかもしれない(てか、ヴェルディに加入した当初は左SBだったっけ)。
結局、猛攻実らず、最後の最後で高原の折り返しクロスから中後がフリーでヘッドも枠外。そのまま試合終了となった。
最後の猛攻で「惜しかった」という印象を持った人も多いだろうが、個人的には根本が変わった印象はない。現状ではスタメンをいじらないと、停滞した前半が待っていると感じる。
やはり必要なのは「自分から仕掛けようという気概のある選手」。
自分的には安田と鈴木に変えて、翔哉と竜士かな。で、4-4-2に戻す。
水曜日にはもう試合。
練習する暇はない。
スタメンを入れ替える以外に現状を打破することは出来ない。
後半の猛攻は、0-1になってタガが外れたから。0-0の状態であのアドレナリンが出るとは思えない。