開幕までの間、それほど深刻な怪我人も出ず、これまでで一番ともいえるオフシーズンを過ごしたヴェルディだったが、開幕戦で中谷が怪我したのを皮切りに、復帰したての中後や巻と続けて怪我人が出てきてしまっている。前節などは、前日の練習で巻が負傷したせいもあって、SUBに6人しか入らなかった。裏付ける話として、川勝監督がインタビューで「今実際に使える人材は16~7人」という発言をしている。この発言を問題視している人も結構いるのだろうが、川勝監督の真意としては、正直な感想と発奮が入り混じったものであったのだろうと考える。
まぁ、やり方の良し悪しは別として、川勝監督はこれまでも祐希などに辛らつな言葉を投げかけて発奮させたりもしているし、そういう育成方針なのだろう。実際祐希はそのことでレベルが上がったとコメントしている。監督とすればこれくらいでモチベーションを下げるやつはどの道使えないということなのかもしれない。是非這い上がってきて貰いたいものだし、この怪我人が続出していることは、そういった選手たちにはチャンスであることは間違いない。
実際、開幕戦からまだ4試合しか戦っていないのに、SUBのメンバーが相当数入れ替わりを見せている。
そして迎える第5節も、きっとSUBは今までと違ったメンバーになっているだろう。初めてメンバー入りする選手もいるかもしれないし、試合展開によっては初出場する選手も当然考えられる。前節からSUBに入った、吉弘、刀根、杉本などは、きっとギラギラした気持ちで明日も臨むことだろう。期待したい。こういう選手を使わざるを得ない展開は、今後へ向けてきっと肥やしになる。今怪我人が出ていることをマイナスに考えても仕方がない。それをプラスにするにはこういった選手が出場し、経験を積むことによって成長してくれたら。ちょっとしたきっかけで選手は大きく変わったりもする。そういう機会があるかもしれないと思えば、現段階での怪我人の多さもまんざら悪くもないと思える。
正直、開幕戦のメンバーはほぼベストに近かったと思うが、かといってそのメンバーでJ2を戦い抜くことは出来ない。現時点で使えるメンバーが少ないのなら、もっと選手層を厚くできなければ、J1へ昇格することは到底出来ない。
実際前節は過密日程にもかかわらず、選手交代のタイミングが非常に遅かった。これは下手にバランスを崩したくないというより、安心して送り込める人材に乏しかったということだろう。あそこで流れを変えられると確信して送り込める選手がいたなら、違った結果になっていたかもしれない。
まぁ、出てきてくれた選手もいる。
ここ2試合で梶川が完全に「使える」選手となった。
こういった選手が他に数人出てきて欲しい。
特にDFライン。
さて、明日はどんなSUBの構成になるのだろう。見ものだ。