昨日は久々に日本代表と名のつく試合を観に行った。

五輪代表の最終戦、バーレーン戦だ。

引き分け以上でロンドン五輪出場が決まる試合。


ヴェルディからは高橋祥平が選ばれていたが、この日も出番はなし。

結局常にメンバーには入るものの一度も出番がなく予選を終えた。

関塚監督からすれば、層の薄いCBとボランチを両方そつなくこなせるということで、転ばぬ先の杖くらいの感覚で呼んでいるんだろうが、このままだと親善試合でも使われないのではないだろうかというくらいガチガチのメンバー固定だ。まぁ、未だに前線のメンバーが固まっていないようなので、後ろは固定で行きたいということなんだろうか。


昨日はヴェルディスタがヴェルサポの集まる場所を設ける企画をしていたようで、行ってから知ったのだが便乗して混ぜてもらった。久々に行った代表の応援は、やはりJサポと比べると人数がいる割に声が小さい。ノリも悪いなぁという印象。まぁ仕方ないところだがヴェルディの応援してる時のほうが楽しいなぁというのが本音。



さて、試合のほうはというと、いまいち内容の乏しい結果だった。

というか、この代表の試合はずっとこんな感じなのだが。

これだけのタレントがいて・・・という感じ。


ザックリと言うと、ボランチの扇原からのサイドへのロンパスでしかチャンスが作れないサッカーだ。

あとは高い位置で奪ってのショートカウンターくらいしか攻めの形がない。昨日のバーレーンは自力ではほとんどチャンスを作れない状態で、常に日本がボールを保持していた。その上相手がプレスにきまくりで前をむけず・・・ということもなく、バイタルエリアでアタッカーが前を向く場面も幾度もあった。にもかかわらずほとんどシュートまでもっていけない。こんな試合ばかりしている。


昨日生で観ていて思ったのは、やはり比嘉のところが相当な穴なのではないか、ということ。今までも思っていたが、昨日観ていてハッキリと感じたことが幾つかあった。


ひとつは、上がりが遅いこと。

あれだけ支配している状況で、相手FWもプレッシャーに来ていない状況で、がら空きのサイドに上がっていかない。あれではワイドに攻めることなどできやしない。そもそもサイドへのロンパスに頼った攻撃の組み立て方をしているのに、SBが上がれないのではお話にならない。


ふたつめは、高い位置でボールを受けても勝負できないこと。

相手DFが少しでも寄ってくるとバックパス・・・これでは高い位置で受けた意味がない。


みっつめは、突破力がないのにも関わらずカットイン気味にドリブルしだすこと。

すぐに相手DFに詰め寄られてしまい、またもバックパス・・・。


こんな感じで、これが和田だったら・・・と思うことが幾度もあった。

かといって守備で凄かったか、というと普通に振り切られる場面もあったし、う~ん、というかんじ。

なんで不動のレギュラーなのか・・・。和田じゃないにしても他にもいるだろうに。



あとは昨日でいうと大津と原口も微妙だったかな。

ふたりともつっかけていくドリブラーだが、双方ともに昨日はドリブルで抜けず。残念な結果に。

大津はやっぱり試合勘だったのかな。決定機でのトラップミスなど、さんざんな出来だった。



あんまり良くない点ばかり挙げてもなんなので、良かったところを挙げて終了としよう。


2点目の清武のシュートは凄かった。

ドフリーとはいえ、あそこまで気持ちよく振りぬいてサイドネットへつきさすというのは、やはり持っているな、という感じ。やはりこのチームのエースは彼だろう。


もうひとつは、生で観てやはり確信に変わったのが、山口蛍の良さ。

世間ではパスを供給している扇原ばかりに注目がいっているが、この山口のつぶしの速さがあるから、扇原がパス出しに専念できている。かといって足元もそこそこあるので、守備専にありがちなビルドアップでヘマをするパターンもほとんど見られない。なんなら自分で前線にパスも供給したりもする。ヴェルディでもこんなボランチが出てきて欲しいところだ。




とりあえず内容はともかく、2-0で余裕勝ちという試合だったが、晴れてロンドン行きが決定した。

問題はここから。いかにして世界と戦うのか。

正直現段階でこのチームで世界と戦えるとはとうてい思えない。

オーバーエイジを使うのか否か。

ここ何大会かはオーバーエイジを使わない選択をして、結局なにも結果を残せず予選敗退が続いている。そろそろオーバーエイジを使っても良いのではないか。