インドでは、Vermicelli(バミセリ)と呼ばれる食品があります。

大体上の写真のようにパックされ、乾麺コーナーにおいてあります。

 

バミセリが何かというと、早い話、ショートパスタなのです。

セモリナから作られていて、日本の素麺くらいの細さで、1cmくらいの
長さに切られています。
私はいつもローストされたものを買いますが、ローストされていないのものもあります。
(ローストされている方が程よい香ばしさがあっておいしい。)

 

どうやって食べるかというと、調理法は2つに分けられます。

”甘い” か ”しょっぱい” か、です。

 

”甘い” でいうと、インドの代表的なスイーツ、Kheer又はPayasamに欠かせません。

 

Semiya Payasam - Traditional Indian Recipe | 196 flavors

砂糖とスパイスで味付けがされた牛乳ベース+バミセリ のデザートです。

 

味は美味しいのですが、甘いもの(特に乳製品ベースの)があまり好きではない私には、

こっちの ”甘い” 選択はありません。

 

では、”しょっぱい” で行くと、定番なのが Upma(ウプマ)。

シンプルな味付けで、主に朝ごはん(特に南インド)でよく食されます。

 

私が一緒に長く生活をしていたマリヤラムファミリーのお母さんが、よく作ってくれました。

 

今日はそのバミセリ・ウプマの作り方をご紹介します。

 

材料

A

・クミンシード 

・マスタードシード 

・油(インドではよくココナッツオイルですが、お好みです)適量

・カレーリーフ (新鮮なものが手に入れば、数枚)

・ウリッド豆 少々

・チャナ豆 少々 

・ピーナッツ

・青唐辛子

B

・玉ねぎ

・ショウガ

 +お好みで適当な野菜

 人参、キャベツ、インゲン 等

 

味付け

・アサフェティーダ 極微量 (とても強いのでご注意ください)

・塩

 

作り方

1.鍋に油とAを熱して、スパイスがはじけてきたら、切った野菜を加える。

2.全体に油がまわってきたら、バミセリを加えてよく混ぜ合わせる。

3.材料が被るくらいの水を加えて、蓋をする。

3.バミセリが柔らかくなって、水分がなくなったら、塩とアサフェティーダを加える。

4.火を止めて、お好みでレモン汁を加えて、完成。

 

こんな感じで、とってもシンプルで簡単です。

日本の家庭にあまりないと思われる、ウリッド豆、チャナ豆、カレーリーフ、 

(インド人が何というかはわかりませんが。)

青唐辛子がない場合も、辛さが欲しい人は鷹の爪やチリパウダーを使ってもいいと思います。

 

最近はインド食材店で、新鮮なカレーリーフやココナッツなども簡単に手に入るらしいので、

本格的なインド料理を極めたい方は、インターネットで検索してみてくださいね。

特にカレーリーフは、乾燥のものはほとんど意味がないくらい風味も味もありませんので、

新鮮なものを使うことを強くおすすめします。

 

まだまだ家で過ごす時間が長くなりそうですので、普段の生活にスパイスを取り入れて、

健やかにお過ごしくださいませ☆

 

私にとって、一日の中で一番大事な食事は、 ”朝ごはん” 。

そして、大好きなケララ料理の中で最も好きなのも、朝ごはん。

 

つまり、ケララでの朝ごはんは私にとって最高の食事といえます。

 

私のケララ料理好きの話は、ブログでもインスタグラムでも、何度もさせて
いただいていると思うので、今回は日本の家庭で簡単に作れる "ドーサ” の
作り方をご紹介しようと思います。

 

本来、浸水させたお米とウラッド豆をペーストにして、それを一晩ほど発酵
させて生地を作る”ドーサ”。最近日本のインド料理屋さんでも見かけるようになり、
日本人にも人気のあるのは、大きな鉄板でパリパリのクレープ状に焼かれた、大きな
ペーパードーサ。

インドでも、今ではケララ以外の州でもポピュラーになっています。

しかし、広島焼やパリッとしたクレープは外で食べるもの、という人がほとんどで
あるように、あのペーパードーサをインドの家庭で食べることはほとんどありません。
(私の知っている限り。)

やはり、あのパリパリで迫力のある大きさのペーパードーサは、インド人にとっても、

”外で食べる食べ物” なのです。

 

かといって、インドの一般家庭(とくに南インド)でドーサを家で作って
食べないという訳ではないのです。むしろ、朝でも昼でも、よく食べます。

何が違うかというと、生地は同じでも、形状が違うのです。

 

家で作る場合は、生地を厚めに焼いて、パンケーキのようなドーサを作ります。

 

ドーサの生地を作るためのお米とウラッド豆も、ドーサ・ミックスなるものも、

最近ではインド食材店で(オンラインでも)手に入るとはえ、お米や豆から

となると、ミキサーが必要だったり、発酵させるのに時間がかかったりと、

やはり食べたいときにさっとは食べられませんよね。

日本のインド料理屋さんのドーサはとても高いし・・・。

(インドで食べたら、ペーパードーサは一枚100円くらいです。)

 

そこで、とても簡単な、インスタントドーサの作り方をご紹介します。

 

=材料= (2枚分)

・セモリナ粉(なければ小麦粉又は全粒粉)1カップ

・米粉(なければ上新粉でも可)1/2カップ

 

 セモリナ粉と米粉に塩一つまみと水を加えて、さらさらになり過ぎないペースト状にし、

 最低30分から1時間ほど置いて生地をなじませる。

 

おかずを作っておけば、この生地を油またはギーで焼くだけでもいいのですが、

ワンディッシュで楽しみたい場合は、この生地に以下の具材を足して焼きます。

・ブラックペッパー

・コリアンダー、青唐辛子(フレッシュなものを刻む)

・玉ねぎ(みじん切り)

 

上の材料を全部生地に混ぜて寝かせて焼き、ココナッツやトマトチャッツネと
一緒にいただきます。

 

セモリナ粉で作ったドーサのことを ”Rava(ラヴァ)ドーサ”と呼びます。

普通の小麦粉でもおいしいのですが、セモリナ粉で作った方が、もちもち
しながら外側にはさっくり感が出て、より美味しいです。

 

チャッツネおかずとなる副菜のレシピはまた改めてご紹介しますね。

 

ジャムやはちみつを塗ってパンケーキのように食べても美味しいです。

ついついぺろりと食べてしまうのですが、米粉が入っているため、後から
お腹にずっしりくるので、食べすぎにはご注意ください!

 

”ほっぺたちゃん” の愛称でみんなのアイドルとして君臨している甥も、ついに

匍匐前進を始めました☆

 

6月に入り、日本全体に張り巡らされていた緊張感が少し和らいで来たと同時に、

空模様も気まぐれになってきましたね。

 

近所の家の軒先や公園で、多種多様の紫陽花が花を咲かせているのを見ると、

梅雨の足音を感じます。

 

3月の帰国から、毎日ほとんど変わらない平穏な生活を送っているのですが、

一向にインドに戻れる気配もなく、かといってこの状況の中何か新しい事を

始める気持ちわかないのと、またいつどこに行くかわからないと思っているので、

日本で生活しているときには欠かさなかった、季節ごとの常備菜や調味料づくりに
手を出さずにいました。

 

昨日、いつも立ち寄る地産食品店で旬の野草と共に並んでいたのが、青々とした

青梅と山椒の実。

 

インドに行く前には、毎年梅を3㎏は漬けていた、梅干し好きな私。

ちょうど先週は、「今年は梅酒を作ろうと思う」と言う友達と、梅酒の話を
していたところでした。そのときは自分は作る気は全然なかったのですが、

昨日、店先に並ぶ梅を目にしたとき、

「何か作ろうかな。」

と、急に思い立ち、無農薬の青梅1㎏と、その横に売られていた山椒の実を

購入しました。

 

梅シロップか、梅酒か、梅干しか・・・とまだ迷っているのですが、

久しぶりだったので、梅干しの下準備のことをすっかり忘れていて、

何も考えず、買ってきた青梅をすぐに水に浸けて、あく抜きをしてしまい

ました・・・。完熟まで待たなければいけなかったのに(涙)。

 

となると、残された道は、梅シロップか梅酒ですね。

さて、どうしましょう。

 

そして、山椒の実。

こちらは、とりあえずもう少し乾燥させてから、粉にしようと思っています。

 

そんな仕込み熱に火が付いたところに、今日はルバーブを見つけてしまいました。

 

もちろん迷わず大人買い。(2袋しかなかったのですが)

 

さっそく煮てジャム作りました。

ルバーブ、名前も色も美しくて好きです。

 

ちくちく針仕事も大好きですが、日本の旬ならではの食材を使って風物詩を

楽しむことの喜びを、久しぶりに思い出しました。

 

近所の公園では、オーストラリアで私が好きだったボトルブラシの木やラベンダーが、

その個性的な美しさを控えめにも確かに、梅雨前の公園の風景に彩を与えています。

 

とにかく、もうしばらくじたばたせず、今に集中して過ごそうと思います。

 

健康でいられ、あめつちの恵みを受けられることに感謝をしながら。