桜、桜の季節だ!
といいつつ、毎年花見をしそこなう。
恋愛にも似て、毎年やり損なうたびに花見への憧ればかりがふくれあがり、
ちょっとやそっとの花見ではもはや満足しない体になりつつあるのかも知れない。ああ。
年取るってこういうことね。

なんつって、
幸か不幸か、花見への失望を味わう余裕があんまりないテンポで日々過ぎていく。

四月あたまは飛び石三連荘です。
今日ようやくメッセージボードにライブ告知更新。遅!

8日、ハワイのエジプト人、Anas氏のカヌーン×Mirageでスペシャルでお送りします。
カヌーン、日本でなかなかナマでは聞けないよ~
ぜひぜひ。
Gamal Seif Oriental Gala Show
@東京ウイメンズプラザホール
行って参りました。

踊りだけのガッツリしたショウを見るのは通年でそうあることではないのですが、
感じることがとても沢山アリ。
(本当はAmaniも非常に行きたかったよ…)

ガマルは素晴らしかった。
ステッキダンスから漲る生命力と喜び、
水兵スタイルのユーモラスな踊りからはチョイ悪になりきれないひょうきんな可愛らしさ、
スーフィーの旋回は迫力で、
サバの曲の最後の方で目隠しをしたところで、私は目頭が熱くなった。
目を隠しても回れるぜ!という曲芸的な意味合いだったのかもしれないけど、
私には非常に信仰そのものと感じられた。
神を信じ、ゆだねる、そういうジェスチャーに思えました。
とにかく人であることの喜びにあふれたパフォーマンスだった。

日本のダンサーの皆さんもホントに素晴らしくて、
なんどもうるっと来ました。
女性はすばらしいなぁ。
オリエンタルダンスを見るのはよいものです。よいものですぞ!

会場では、しばらくご無沙汰だったダンサーの皆さんに再会、再会、再会の嵐~うーん、嬉しかった。
みんな大好きだ。
そして隣にはラーレ、別れが名残惜しかったけど、最後に先頃解説を書いたタヒア・カリオカトリビュートのCDを渡して、内容をシェアできて嬉しかった。まさに、「オリエンタルダンスは、そして女性として表現者であることは、すばらしい!」というメッセージをタヒアから受け取ったのが、この解説での出会いだったから。

ようやく仕事の切れ間ができて、
明日もとあるものを観にいってきます。
エネルギーもらって、次に進むよ。

夕刊で、バレリーナ森下洋子さんのインタビューを読む。
「いつも一年目のつもりで」
「人一倍不器用だったけど、やり続けていれば必ず出来ると思っていた」
「これでいいと思ったらおしまい」
それらを感じている度合いには差こそアレ、私のいつも呟くマントラ集(笑)と同じ。
とどのつまりはそうやって積み重ねることが、ただ一つの道なのだな。






「月の砂漠 feat. Lale 小夜子from NY」、お越し頂いた皆様、ありがとうございました。ムリウイのたけしさん、おっかさん、共演したLale、Tanishq、peta-c、ありがとう。うち上がってからさらに高円寺でうち上がって、青梅街道を歩いて(笑)帰宅。

翌日、その次の日は国技館でゲネ→本番「 SPLASH INTERNATIONAL 2010」にMINXチームで出演。
とりあえず、ひたすら楽屋と、メイクルームと、ステージ下手との間を、迷いながら走り回るのが5割くらい。広すぎ、国技館。お相撲さんよく迷わないなぁ。
12頭身くらいヨユーでありそうなモデルという人々は、同じ生き物とは思えませんでしたよ。顔の大きさと体のうすさは私の半分、手足の長さは私の倍、みたいなネ。MINXチームは、チベット、インド、日本、アフリカ、南西ヨーロッパ(広!)、北東ヨーロッパ(広!)を象徴する6人のミューズが、それぞれのエキゾティシズムを表す即興演奏で登場、という趣向でした。
 アフリカ代表/ラティールと、ようやく再共演(?)。そして、南西ヨーロッパ代表、アコーディオンはエミ・エレオノーラ姉さんで、その他日本には東京月桃のあつしくん、シタールで吉田大吉さん、これらとりまとめる兄貴はゴローさん、という、謎の即興強者大集団、たのしすぎました。うちらのあとがbeautriumさん率いるおやじダンサーズと荘厳華麗なドラァグクィーンのねえさまがた大集合で、もー、チョー上がル。 エミ姉さんに知り合いのクィーンのところにつれてってもらって一緒に写真取ってもらってはしゃいでたら、多分私より15くらい年若そうなおにーちゃんに「すみません…出番近いんで楽屋で待機しておいていただきたいんですが」とかしかられたりしてさ。でもその時の写真、「これをアー写にしたら?」と言われるくらい輝いている私(笑)
なんてふざけてばかりでなく、ヘアメイクの渾身の現場、ホントすごかったよ。ケの一筋にも神経を廻らせる男女は、たまらなくセクシーでした。

で、そのあと、ちゃちゃっと二杯くらい海鮮ちゃんこ屋でうち上がったあと、一回帰宅してそれから六本木に。Tanishq & Laleという両手に花で月の砂漠反省会&大女子トーク大会再び。そして六本木から新宿まで夜の旅(笑)お二人とも、ありがとう。そう、この日、誕生日&新月。
振り返ってみるとキョーレツにディィィィプな誕生日でした。

次の日は朝からばたばたして、夜はダンスアラベスクでタクスィームを中心としたワークショップの二回目。
2月28日Mirageファーストステージはすべてmqm Saba、それ以降13日ヴィオロンで歌った2曲もSaba、しかも月の砂漠でTanishqがリクエストした2曲メドレーもSaba、さらにpeta-cが久しぶりにやろうよと言った曲もSaba、サバづくしのこのごろなので、実演タクスィームはSabaでやったのですが。

しばらくのレクチャーの後、私のタクスィームで皆に体を動かしてもらい、それから何を感じたかを一言ずつ言ってもらって、最後にますみ先生に伺ったら、なんと、私がこのシーズン一番「ああ、これがSabaの時間と風景と心情だなぁ…」とおもった映画から採譜した曲の、そのシーンそのまんまのイメージを、ますみさんは述べたの。
「夜、窓辺に女の人が立っていて、…」
久しぶりに震えました。
今までも、私が演奏したらイメージしていた風景が伝わっていたり、同じ音楽で同じ風景を二人で見たり、ということはあったけど、昨日のはひさしぶりにぴったりすぎるぴったり感。
音楽ってすげぇよなぁ。
このワークショップまだ続いていくのですが、先がどこまで行くか楽しみだよ。みんな、ついてきてね!(笑)

さて、昨日。
昨日こそは、早めにいろいろ終わって、
早く寝よ~
と思っていたら、夕方電話が、…(仕事というか人助けかな…いや、助けられたかな…?) その流れで今日もなぜか午前中から出動。長ーい返しリハに立ち会い、手に汗握りました。でも初演無事終了とのこと、おめでとうございます!ここで、今年1月に新神戸でごいっしょしたIさんと再会。これが何より嬉しかった二日間でした。
今日はその後夜は別のリハで、そのあとたいこの相棒pちゃんとお茶しましたが、思わずその新神戸のことを思い出し、「クリエイティビティってさ!何もないところから、自分の中にしかないイメージを顕現させることだと思うんだよね!」っていうことを熱く語っちまったよ。つきあわせてごめんよ、pちゃん。でも、そういうクリエイティビティをもった人と、私は今まで、いろんなジャンルで出会っていて、それは楽器を作る人だったり、Iさんのように音楽の裏方に精通する人だったり、あるいはフツーのサラリーマンだったりする。リグ・ヴェーダに、宇宙のはじめには有もなし、そして無も無かった、というぞっとする一文があって、要するに無すらないところ、空(くう)から宇宙は生まれたと言っているのだけど、
私はここにクリエイティビティの本質をみるのです。
そういえばこれを私に教えた人を、私はその後一度恨むことになるのだけれど、
今はもう、許してやってもいいかな、くらいはいえるか?
うん。もうすぐ、そういえそうかもね。

さて、このところ、既視感、デジャビュが相当激しい。
ダンサーTのサイケデリックタイツをリハ中に見た夢が現実になったのはちょっと前。
このまえはらーれのご主人とライブの後に「二台目のバイオリンをかった、自分には贅沢かも知れないんだけど」という話をしてたとき、そうそう、これ、夢で一度彼に話したわ、とおもったの。
そのとき彼が着ていたグレーに細かい鳥の柄のシャツも同じだった。
そしてどうやらこの前の国技館の一シーンも既視感がアリ、
今日は某所でミュージカルの通しリハを見ていたとき、
出演者が横に並んで楽器を演奏する演技のシーンで、
あ、これそういや夢で見たわ。私が、ミュージカルの、しかも本番でないところを、さらに自分は出演しないのに、見ているって、夢でしかあり得ないよなー、と夢で思ったことを思い出したわけ。

で、それらは一体何を意味するの!?(笑)

わからないけど、今日の帰り道、とても幸せでした。
なぜか、あ、いまとても幸せです、と、
夜道をくたびれ果ててふらふら歩きながら思ったの。

月末に後二本ライブ有り。
ですが今月この凄まじい日々で、ほんと、告知まで手が回らないよー。
温泉行って、花見て、ぼーっとしたい。なにもせずに。
嗚呼。