● Chestマシーンのワイヤーを引っ張りながら考えたこと、
またBONAにいる。
今晩はカプチーノを頼んでみた。
相変わらず金曜の夜だというのに席は満席で、半分くらいの人はLaptop
を使ってネットに接続している。
いつものごとくGYMに入った時間が遅かったので、軽く3.2km走って、あとは
Chestなんとかという胸を鍛えるマシーンをやっただけだ。
Bonaのカプチーノにはシナモンの粉がかけてある。
以前はシナモンの味のするカプチーノはあまり好きではなかったが、今ではこの
苦味も香りも気にならなくなった。
Chestなんとかというマシーンはまずイスに座り、背中の後ろからイスの下を通って
前の鉄のフレームの中にワイヤーにつながっていて、前のウエイトで強度が調整できるように
なっている。
背中からはスパイダーマンの映画の第2話のクモのマシーンのようなアームが左右に
伸びていて、そこからでているワイヤーの先のハンドルを両手を伸ばしてつかむ左右から
目の前でこぶしをあわせるように引っ張ってきて胸の筋肉を鍛えるというものだ。
もうこのマシーン20年以上やっているが、いつまでたっても重いウエイトは重いので
筋肉がついているような気がしないが、なぜかそれをやっている瞬間は精神が集中できる。
イスに座ってその左右のアームからでているワイヤーを引っ張りながら考えたのは、
会社や組織が大きな外的要因(今回の経済危機のような)の変化に巻き込まれたときに、
会社全体正しいことを認識して正しい方向に向かっていくというのは経営者にとって
なかなか難しいのだということ。そこにはその人が正しく状況を理解できているか、という
こと、判断、決断、実行力などがかかわってくるし、それらの決断の葛藤に対して
十分に考えを尽くしているか、ということもある。
ちなみに難しい状況の中でこそ正しいことをやる能力、というものは
難しい状況の中でこそお客さんに最大の付加価値を与えるということだ。
最大の付加価値を創造するために、そのやり方は臨機応変に状況に応じた
ベストのチョイスでなければならないし、その方法を考えない、というのは
論外だし、現状と違うことに踏み出せないというのも能力が無い証拠だ。
組織として変化に追従してベストのやり方、新しい方法を実行していける
ことが理想だ。
一人でやっている自営業のような会社であっても、外の状況が変化して
今までのやり方がその状況に合わないという認識をした時点で、
正しいことはなにかを見極め、今までのやり方を捨て、正しいやり方ではじめる
という一連の決断をする際は心の中で葛藤がおきる。
葛藤があるというのは例えて言うと
1)このままだと売上がジリ貧で、経費も給料も払えない状況が続く
2)それじゃあ売上を上げる、利益を増やすまたは経費を削るなどの方法を考えて行動を起こそう。
それで世間の景気が良くなるまでを耐えしのぐ。
これは普通の人が何も考えないで思いつく程度のことでこの程度しか思いつかないようなら
経営者にはなれない。
2)の利益を上げるようにする方法についてどのようなやり方をするか、
ということについては 自分が物なりサービスを売るのかという根本的なところから
全てをリセットしてビジネスモデルを考え直すという作業が必要だ。
それは考えて考えて考えつくしてベストのベストのアイデアを絞りだすこと。
それでももし葛藤があるということなら突き詰めて考えていない可能性がある。
葛藤があるというの自分が判断しようとしているアイデアにたいして自分で自分に対して
納得していないことからくる不安だ。
経営者の究極の責任とは突き詰めてアイデアをだし判断をし、それを実現する方法まで
考えをつくすことをやめない姿勢だ。
個人的にも最近考えに考えた上で決断したことがあるが、自分で決断を下した
にも関わらずしっくりこなかったのは、直感的に決断を下した後でその決断について
自分を納得させるまでの論理をだしつくしていなかったからだ。
ひとりの個人営業では自分が納得して実行をすればいいが、会社組織であれば、難しい状況の中で
正しい方向に向くために社員全員が一丸となり決定を実現する方向をを模索し、具体的な戦略を決断し
それをタイムリー行うことになるが、それには強力な経営者のリーダーシップが必要だ。
みんなで決めて動きましょうではだめだ。
それは責任と権限にかかわる問題以上の意味がある。
例えばxx銀行の大阪支店の支店長やxx自動車の営業本部長がこの経済状況の変化を
鋭く感じ取って、例えば昨年の時点でライバル企業の買収や合併にたいして反対意見を
持っているとか銀行が公的資金を受ける受けないという対して正しい見解を持っていたとしても、
会社全体が部長の意見を聞いて、一丸となって会社を正しい方向に向かせていく、ということはない。
それはまず支店長の責任と権限の範疇ではないし、周りの人がその人の正しい意見を
理解し支持し従ってくれるかどうかということはまったく違う次元の問題だ。
一人の自営業は経営判断の責任と権限がこれ以上ないほどはっきりしているから
その人の能力に応じ、外的状況に対応し正しい判断をくだし実行された結果だけが経営者の
能力だ。
企業は小さければ小さいほどそういう世間体や制約を受けないから、正しい判断をして、
自由自在にビジネスモデルも変えやすいし、そうすることだけが大きな会社と共存できる
方法だ。
もし今までは売るほうが儲かっていたが、明日からは買う方が儲かる状況ならそうすればいいし。
IBMのような巨人だって、ハードを作っていたと思ったら、それを切り捨ててソフト開発の方向に
大胆に転換して、しぶとく生き残っている。
80、90年代のアメリカやイギリスの威勢よく投資をしていた銀行はみるかげもなくなり、
みな国営の100年前のような銀行に変わろうとしていたり、今日の大きなメーカーが
明日も物を作っているメーカーだという保障はどこにもない。
今から1年後の明日も同じように日が昇るのは、昇るのだけど、日が当たってそこに照らし出される
風景は昨日とはかなり違ったものになるような気がする。
だからサバイバルの能力が高いという点では小さな会社ほど危機に対する適応力が高い。
しかしそれには前提条件があって、経営者の能力が一定以上で経営者が考えに考えて正しい選択
でき会社全体を引っ張っていけること。
今のこの時期ほどニュースを見て、その意味を考えることに時間を費やすことが経営者にとって
大切なときはない。
独立してから毎晩帰宅するとずっとBloomsbergを見ていて楽しいのは、ときどき違う種類の
専門家のインタービューがあるからだ。
それぞれまるで異なるばらばらの世界のNewsに連なるそれぞれの背景を頭にいれて、体系的に
理解した上でこそ、アメリカ、EU,中東、ロシア、中国、アジアなどの向いている方向を
感じ取ることができる。
ものすごく乱暴に、僕が注意しているそれぞれの国の懸案事項を並べると、
米)失業率も7.6%でこれからもどんどん悪くなるから、国のお金を2,3兆ドル
ばらまかなきゃいけない。それも早く法案を通して、ばらまくのはいいけど、国民の
貯金はゼロ、国の対外債務は膨大、日本も中東もお金ないから、中国しか貸してくれる
人はいない。これだけ米国債を増発すると、金利が上がるのは避けられないから、
今年中にドルが安くなる。
中国)世界の唯一の希望の星、ここの内需が立て直してくれることだけが、米国債を
買い支えるための外貨を稼ぐ唯一の手段。なんだかんだいって、これからは米中の
時代になる。
EU)米からの覇権をとりもどそうとたくらんだものの、ふたを開けてみれば
金余りであまった金融商品で一番手ひどくやられたのがイギリスだった。
金融しか産業がないから、銀行もぼろぼろ、ルーブル安と一緒にEURO安で
そのまま逝ってしまいそう
ロシア)天然資源を持っているということだけが強みだけど、経済自体はバブルも
はじけ、ルーブルもまた暴落しそう、
中東)イスラエルとの紛争、パキスタンの治安の悪さ、米軍は撤退するのでしょうか?
日本)企業の経済レベルでみてみると、まずは在庫を減らして、がまんくらべで
正社員を削りながら年半ばで在庫が正常になり生産が反転しはじめて、売上が年度末に向けて
落ち着いていく。しかし回復後の売上げは以前の4割減という(楽観的な想定)シナリオなら
正社員の3割に手をつけないと黒字体質には戻せない。
たとえそうしたとしても今年はとんとんだろう。
そう口で言うのは簡単だが、終身雇用という制度に手をつけられない企業は6、7月くらいには
経営状況が悪くなり、大手といえども正社員を切らざるを得ない。
失業率が毎月記録的な値をしめす月が続くと新しい社会の秩序が姿を現わす。
政治はそれに対応しなければいけなくなるが、その心の準備が国民や政治家にできているとは思わない。
サバイバル、自分の家族は自分で守るしかないという意識がしだいに育ってくる。
これから年末にかけてつらい目をする人達の数が増え、人々の意識が変わっていかざる
を得ない。ただそれは一概に良くないこととは言えない。良い面も悪い面もでてくる。
と、いうようなことを全てChestマシーンのワイヤーを引っ張りながら考えたというのは
嘘だけど。。。
僕らはようやく自分自身にとっての仕事、お金、健康、社会、世界について意識をして暮らして
いかなくてはならない、覚醒の時代にはいったのだ。
家族はあって当然なら、家族について思いをめぐらすことがない。
会社はあって当然なら、会社や仕事について思いをめぐらすことはない。
健康でいるのが当然なら、健康について思いをめぐらすことはない。
世界はTVの中に存在しているだけで自分には関係ないなら、世界はTVの中の絵空事だ。
なにも意識せずに暮らせることが幸せかもしれないが、
そういう時代は失われてしまった。
誰も赤ん坊のまま年を取って死んでいけるわけじゃない、
なんだかんだトラブルを抱えながらやっていくのが人間だ、
● チャイニーズの消費行動
久しぶりにケソン市の方に行ってとても高級なクラブにいったんだけど、
駐車場があんなにすいていたのを見たのはここに通い始めて初めてだ。
普段はとっても大きなアメ車とか、ヨーロッパの車がわんさか止めてあるんだけど、
中にいってもあれー、スタッフや女の子を見ても暇そうだ。
この場所に来るお客は華僑の中小企業のお坊ちゃん達や、政府関係で
何もしなくても毎月使えるお金がふんだんに沸いて出てくるような
なにをやっているのかわからない人達なので、
国外の不況の影響を受けないのかと思っていたのに、そういう税金を払わなく
てもいい裏のお金の流れも細ってきてたのね、というのがリアルにわかった。
女の子と話しているとお客さんいないから苦労してるのわかるし、
店とかでても、儲からないからすぐやめたり。
世界銀行とかがカルテルの疑いで中国企業とローカル企業を入札から
永久追放したりして、援助として海外からフィリピンに流れるお金が減っているので、
末端まで染み出るお金が細ってしまっているのだろう。
そう思ったら、チャイニーズボーイよりも貧乏な僕がこんなところで
消費活動に貢献する正当性が見あたらなくなってそのまま帰りました。
というわけで、支出をカットする我が家の財政再建計画として、PLDT
をやめ、スカイケーブルのインターネットに変えたり、いろいろ工夫。
景気悪いから、街に昼間からつきまとうタイプのしつこい浮浪者がふらふら
してたり、車に乗って銃で武装してパウンショップや銀行を襲うやつや
車にぶつかってくる新しいタイプ詐欺が増えてるから、外を出歩くときは
警戒必要。












