ふく歌舞伎 七月『歌舞伎十八番の内 矢の根』@歌舞伎座 | ふくのブログ

ふくのブログ

ブログの説明を入力します。

 






          『歌舞伎十八番の内 矢の根』

正月の曾我の里で、大きな砥石<といし>で矢の根を磨いていた曾我五郎の初夢に、兄十郎の生霊<いきりょう>が現れ、いま敵の館に捕らえられていると告げて助けを求める。驚いた五郎は四方の悪魔払いをした後、来合わせた裸馬に乗り、大根を鞭<むち>にして駆け出す。
 大薩摩<おおざつま>の浄瑠璃<じょうるり>を語っていた太夫が山台<やまだい>を降り、扇を年玉にして年礼に来る演出や、五郎が七福神に悪態<あくたい>をつくなど、理屈抜きに洒落<しゃれ>た江戸の初春狂言。『成田屋HPより』

曾我五郎 市川右團次(高嶋屋)


『歌舞伎十八番の内』矢の根。いわゆる曾我もの、市川右團次が演じました。元市川右近、昔の印象は“チャラい”(失礼ながら)感じしかなかったんですが、海老蔵同様に貫禄が出てビックリ!高嶋屋~!

「矢の根」は、正月のおめでたい話のようで。正月を祝えない貧乏生活を送っている曾我五郎の恨み節が滑稽だった。

馬子の馬を奪って花道を馬にのっていく姿は、片手に大根をもって鞭のかわりにしている面白さと華やかさが見事で堪能した。