先日、LOUDNESSというバンドのライブハウスに行ってきたんですよ。昔からファンなのですが、自分を音楽の世界に引き摺り込んだのは彼らでした。
それが丁度40年前。
その40年前に発売したアルバムがあるのですが、今回のライブは、そのアルバムのツアーだったんですよ。そして、そのツアーに際して、ギタリストの高崎晃はこう言っていた。
「音楽と人生には密接な関係があり、曲を聴けば誰もが人生を振り返ることができる。」
と。
(下記記事より引用)
例えばさ、20年前とかの曲が不意に流れてきた時に、その当時のことを思い出したりしないか?
振り返ると、友達とバンドを初めて、無謀にも初めてコピーしたのもラウドネスだった。それもこのアルバムの曲だった。
このアルバムの曲は全曲歌詞までほとんど覚えてる。そこまで聴き込んだアルバムだから、本当に楽しみにして行ったんだ。当然だけど、ライブに行くにあたり、そのアルバムをまた聴き込むじゃん?
Apple Musicに入っているからそれで聞いてたんだけど、何度聞いても特にノスタルジーに浸ることもなく、ライブまでウキウキだったさ。チケット買ってから、他のことに一切興味がなくなるくらいにウキウキな日々が続いたね。一つのライブをここまで心待ちにしたのは生まれて初めてかも知れない。
そしていざライブ当日である。
割と前の方で観れた。
前述のアルバムの曲を、アルバムの曲順通りに演奏するという珍しい完全再現ライブで、それが終わると、次に第二部として普通のライブ。
いざライブが始まるとね、MCなんかでもやたらと40年前がどうこう言うから、やはり思い出すわけよ。
そして俺はまさかの
超ネガティブ
にwww
このアルバムを聴いたのは俺もまだ紅顔の美少年だった頃。初めて聴いた時はそのカッコ良さがショックだった。振り返ればたくさんの思い出があり、そして、その時の俺の未来は無限だったはず。
しかし思い出すのはネガティブなことばかり。いえね、あの頃、毎日楽しかったんですよ。でも思い出すのがネガティブなことばかりだったんですよ。とは言え、ネガティブって言ってもつまらんことですけどね。
告白したら振られたなあとか、生まれて初めてできた彼女にも振られたっけなあ。元気かな?あの子。高校総体の最後の試合、自業自得だけど個人的な不祥事で出られなかったよなぁ、とかね。
この辺までは、まあ普通の「思い出」のレベルさ。そこまでは良かった。しかしライブが進んでいくと、MCの一つをきっかけにとんでもない大物が俺の心に去来してしまった。
俺はこの40年間何をしていたのだろう?
そこからドヨーンとなりましたねwww
享楽的に生きてきたことにはあまり悔いは無い。楽しみを我慢して真面目にコツコツ働くことなんてできなかったと思う。
でも、40年間、否、人生において、俺は何一つ成し遂げていない。何もかもが中途半端だ。成し遂げるって言っても、昔の偉人みたく何か大きなことを成し遂げるってことじゃないよ。困難や犠牲を伴う大志ではなく、個人的なちっぽけな願望とか目標に過ぎないのに、そこに向かって継続的に努力することができていない。
何一つ成し遂げていないことなんてとっくに気付いていて、だから俺の辞書には「集大成」という言葉は載っていない。
それに気づいて以来、自分の大きなコンプレックスの一つではあったんだけど、それが改めて炙り出されてしまった。しかも40年間という、それなりに長い期間の振り返りを伴って。
ライブは本当に楽しかった。1曲目2曲目は当時コピーした曲で、今も叩ける曲(下手なりにね)。本当に思い入れが強かった曲だからその時点でもう泣いてたね。
しかしそのあとは前述のようなネガティブな状態で楽しむことになってしまったわけさww
今回は人生でも有数の落ち込みかもしれない。しばらくは立ち直れないだろうな。だからって何かが変わるわけではないよ、大人だもの。元からある希死念慮は強まったけどね。(自らは死にませんからご安心ください)
俺、あんま知られてないけど、実は超ポジティブシンキングなんですよ。だから何かで落ち込むって実は珍しい。今はともかく、この先のいつか、まだ俺が落ち込んでいたら、その時はとても優しく慰めてあげてください。お願いします。