今朝の一冊 (2014.1.24 STVラジオ放送)
書名/たしなみについて
著者/白洲正子
出版/河出書房新社
価格/760円(税別)
著者の白洲正子とはいわずもがな白洲次郎の妻。
明治女が、GHQと対等に渡り合って、米国占領下の中、吉田茂の陰でこの国を守り抜いた「日本一格好イイ男」の代名詞を持つ白洲次郎。その妻としてどのように明治女は明治男と生きたのか。その正子の考え方が手に取るようにわかる一冊。
強い男には、それ以上に強い女がついていて、それを面には出さず見事に寄り添い演じ切る女のでかさを痛感させられます。
女性が読む以上に、男が読むと、女性の偉大さと思考の直情さを知り、また、とてもかなわないことを知らしめられます。男は決して女と同じステージで戦ってはいけません。
中村信仁
日曜日の本屋さん
本が売れない、と最近良く耳にするが、実際に本屋さんへ足運びをすると「本当に?」と疑いたくなる。若いカップル、学生、ビジネスマン、親子連れ……。
ただ、それは大型店だからなのかもしれない。ここは、本屋、文房具店、ミスド、CDショップの複合店。
街場の小さな本屋さんは、もしかすると苦しい経営の中で奮闘中なのかもしれない。
先日、とある学生に訊いた。本屋さんへ行く?と。
その学生は「本の買い方が分からない」と言い、更に「どうやって探すのか……」とのことだった。
親に連れられて本屋通いをしていれば、このような答えは返ってこなかったはず。
子供と一緒に本屋へ行こう!
きっとこの国を良くする簡単な方法は「子供と一緒に本屋へ行くこと」だと思う。
子供と一緒に本屋へ行こう!運動でも始めようかな……。
中村信仁
喫煙と禁煙について思う。Part 3
フェイスブックとかブログなんかで、喫煙者に対して、すごい上から見下すような表現で文書を書いてる人がいる。
なんでかな……。
思いやりのかけらも無く、ひどい表現で、完全否定している。でも、面と向かっては気遣いのできる人なのだろうと思う。
デジタルの怖さなのか、普段口にしないことを平気で書き立ててしまう世界観がそこにはある。
自分が喫煙者から禁煙者に変貌して分かったのですが、意外に喫煙者に厳しい人は、元々煙草を吸わない人ではなく、自分のように煙草を止めた人に多いということ。
批判すると批判される。批判することより赦すことのできる奥行きを得たいと思う。
中村信仁
喫煙と禁煙について思う。Part 2
自分がまだ喫煙者だった頃、師匠に稽古をつけてもらう時は、会うその前、二時間は煙草を吸わず、全身にファブリーズのシャワーを浴びせてから出かけた。
もちろん、煙草臭い身体のまま現れたからといって稽古をつけないという師匠ではなかったが、それが最低限の礼儀のような気がした。そして、いつものように挨拶を交わし、いつものように読み合わせに入り、いつものように叱られ、いつものように終了する。
ただそうやって腹をくくらないと、巡ってきてる運に気づけなくなるようで怖かったし、「この人に学びたい」そう本気になっていた。
それで、煙草を我慢するくらいなら、一層の事止めてしまえ、そう腹をくくった。そうやって師匠の前へいった。そしたら、やはりすぐそこに運がきていた。そんなものかもしれない。
男が何か始める時って、傍から見てるとまるで理由が分からないことが多い。とてもまともに見えなかったりする。とてもくだらな事のように思える。
でも、そうやってみんな腹をくくってるんだと思う。人の分からないところで。
ただ、やはりこの齢になって……、この齢になったから、やはり分かることがある。自分が歩いた道だから分かるんだけど……。
自分の前に現れる若者がどれだけ腹をくくっているか……。それが手に取るように分かる自分になった。
中村信仁
喫煙と禁煙について思う。Part1
煙草をやめて1年5ヶ月。辞めた理由は表向きの理由と裏側の理由の二つある。ただどちらも本当の理由で、人が行動を起こす時っていうのはこの二つの理由が必要なのかもしれない。
本音と建前が合致した時、意外なほどの力が発揮される。本音だけでもダメ、建前だけでもダメ。本音と建前とが見事に絡み合う瞬間。
周りの人たちから「煙草を吸う人だったのですね」とか「煙草を吸うイメージには見えかった」などと懇親会の席で多くの方たちから何年もの間散々言われ続けました。
師匠は煙草が大嫌い。声と語りのプロとして煙草を吸うなどあり得ないこと。師匠に対してハイと言うのが弟子。
一昨年の9月、ラジオ局から「半年後の4月から冠番組をスタートさせます。準備して下さい」そう言われた時、健康であり続ける約束を交わす自信がなかった。喉の調子、体調不良、肺の違和感……。
本音の部分、それを後押しするための大義名分。人に聴かれた時、恰好よく説明できる理由……。それが合致する時、大きな決断ができ、行動できることを、この齢になって知った。
中村信仁
未熟に謙虚になれるか。
明朝生放送、中村信仁のオハヨー!ほっかいどうの人気コーナー「勇気の言葉」(朝6時40分あたり)は 未熟に謙虚になる をお届けいたします。
どんなに鍛錬を繰り返そうと、稽古を積もうと、いつも自分が未熟であることに謙虚になれるかどうか。
未熟であることに心を置けるかどうか。なかなか……、難しいことですが。
中村信仁




