牧野邦夫の生誕100年を記念した展覧会
美術館「えき」KYOTOでの開催まで
あと2週間となりました
まだまだ先だと思っていましたが
もうすぐです
牧野の作品には独特な世界観があり
見る人を引き込むような作品が多いです
描かれている作品は少ないのですが
牧野の描く静物画や風景画は
西洋絵画にも見られるように超リアルで
緻密や繊細な作品も多くあります
今回の出品される作品の『死んだ雀』は
1966年の作品です
この作品は 茅ケ崎の家にあったのですが
ある時 近所で火事があり類焼し
燃えてしまう寸前のところを
姉達が持ち出したと聞いております
よく観察してみると
ふわふわの羽や爪の先 くちばしのカーブ
どこを見ても本物のよう
「AMSTERDAM」と描いてあるので
ヨーロッパにいた時の作品なのでしょうか
アムステルダムの雀?
作品は燃えてしまった一部なのか
キャンバスの端っこが気になります
実物でご確認ください
1975年『死んだ雀』という作品があります
こちらはレコードジャケットに描いた作品
羽の柄や色 よく見る日本の雀です
ティッシュの上に置かれていますね
もう1点は 「落ちた雀」
1982年の青山時代の作品
触るとふわふわっとした感触がありそうな頭
そしてこの爪
こちらの作品の事だと思いますが
千穂さんの話によると散歩へ出た際に
道端に落ちている雀を見つけて持ち帰った
可愛そうで そのまま知らん顔で
通り過ぎることなどできなかった
ティッシュにくるんで持ち帰った
すぐさま 絵にしたとのことでした
どれを見ても繊細でどこか優しい絵
牧野の描く人物画はもちろんのこと
静物画や風景画も
是非じっくりとご覧になってください
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