明日は市内全中学校の運動会開催予定日になっているのですが、台風15号の影響で昨日の午後からかなり激しく雨が降っているので、この様子では明日の開催は困難なようです。
運動好きの子供たちにとっては、保護者たちやクラスメートの前で活躍する格好いい自分の姿を見せられる待ちに待った日です。私も決して体操好きの子供ではなかったのですが、小学生のころは運動会大好き人間だったので、この時期になるとうきうきしていたことを思い出しました。
しかし、最近頻繁にニューで報道されていることを思うとちょっと考えることがあります。
それは、運動会の練習中に子どもたちが熱中症をおこして病院へ運ばれたというニュースです。ここ数年夏の気温が異常に高く、学校の2学期が始まった9月初めでも、連日30℃を超える真夏日、所によれば35℃を超える猛暑日の日もあるのです。そんな中で日影の少ないグラウンドに出て運動をすれば、体に無理がかかることは当然といえば当然のことですが、それ以外にもいくつか私たちの子供のころと違うことがあると思います。
そこで私の子供時代を振り返ってみると、運動会の練習中に熱中症(昔は日射病などと言っていた)で調子が悪くなった子供が出たといった話はほとんど聞いたことはありませんでした。
その理由として思いつくことは、当時の子供たちがいまの子供に比べて体が丈夫だったということでは決してないと思いますが、いまの子どもたちは当時の私たちに比べるとはるかに夜遅くまで起きている・・・つまり睡眠時間が短いということです。
私たちが小学5~6年生の頃は夜は必ず10時までには寝るよう親から言われ、10を過ぎてまで起きていると親から叱られていました。だから、子どもたちは平均睡眠時間8時間は必ず確保できていたように思います。
もう一つ違うことは、私たちが小学生のころは運動会は10月の初め第1週目か、遅い時は第2週目の日曜日に行われていました。だから、練習する時も今よりは涼しい時期に練習をしていたように思います。ここ数10年の間に、小、中学校の運動会は学校の行事の都合、教科の進行状況などの理由で以前に比べるとと1週間から2週間早くなっているのです。当然練習時期も以前に比べると暑い時期から始めなければできません。
最近の運動会の内容について、子どもたちの何人かに感想を聞いてみると、運動会があまり楽しくないといいます。特に、日ごろから運動の苦手な子どもほど、そういった感想を強く持っているようです。
どうしてそう感じるのか聞いてみると、グループ競技で何人かが一緒のチームを組まされると、決まって日ごろから運動感が優れていて体操好きな子が、あまり運動が得意でない子に対してあからさまに一緒のチームななったことを不愉快だといった言動をし、その子がいるとグループが負ける原因になるといじめと感じられる態度をとられるのだといいます。
ここでまた私は、自分たちの子供のころのことを思い出しました。
運動会のグループ競技は、チームワークでお互いが力を出し合い、体操の不得意な子どもも得意な子が協力をしてくれることで自信ができて競技に参加できる、体操の得意な子はグループのリーダーになって、みんなをかばい、お互いのいいところを出し合えるようにリーダーシップを発揮すること、そのための競技だと先生から教えられていました。だから体操の得意な子は、日ごろ教室ではあまり目立たない子でも自信を持って活躍したいたように思います。
ところが、最近の状況はちょっと違っていて、体操の得意な子は、この時とばかりに自分より立場的に弱い子を攻撃し、いじめにかかっているというのです。先生たちは、そういった子に対して注意をすることもないし、グループ競技の意味も教えてはくれないというのです。それどころか、グループの中で体操の得意な子たちが得意になって体操苦手の子供たちに対して行っている行動を容認しているように思えるといいます。グループの中心の子供に注意をしてその子が先生に対してそっぽを向いてしまうと、運動会の運営がスムーズにできなくなると思っているようだと言います。
あまり体操の得意でない子どもたちは、運動会は学校の1つの行事に過ぎず、早く終わってくれればいい、自分にとっては何にも楽しくもない、かえっていじめの対象とされるので練習期間も仕方なしに参加しているというのです。それではつらいだけで何にも楽しい思い出の一つの中に加えられることはないでしょう。そんな運動会ならしないほうがましだと思うのは当然です。
どんな子どもにとっても、運動会が楽しい行事であり、やっぱり学校行事である運動会を通じて、みんなが学べる行事だと言えるものになるようもう一度考え直す必要があると思います。