今日は、ポルトガル語検定の記述試験でした。
会場がSão Bernardo do Campo というサンパウロのお隣の市の大学で、家から車で1時間ほどの道のりです。9時からスタートだったので、渋滞も考え、子どもを送り出した後、7時過ぎにすぐに出発しました。車には、運転手さんと一緒に試験を受けたSayoko さんと3人で乗っていました。
30分ほど走った後、大通りへの流入口で信号待ちをしていると、突然、運転手さんが驚いた感じだったので、前を見ると、うちの次男と同じくらいの歳の少年がピストルを持ち、こちらに向けています。顔には、にやっと冷ややかな笑みを浮かべていました。
とっさの事で、何が起こったのかもよくわからなかったのですが、運転手さんが慌てて少年をよけて、急発進してその場から逃げてくれ、大事には至りませんでした。その後、小さなピストルだったので、「おもちゃなの?」と運転手さんに聞くと、「本物です」と言われました。私は、その少年1人しか見ませんでしたが、あと2人車の脇にもいたそうです。
実は、うちの車は防弾車なんです。だから、強盗にあっても絶対に窓を開けてはいけないと言われています。もし、ピストルの弾が車に当たったとしても、大丈夫なんだそうです。だから、そのまま逃げましたが、通常の車の場合は、現金や携帯、カメラなどを渡すことになっていたでしょう。そういう話はよく聞きます。
この国は死刑もないし、日本に比べたら犯罪に対する罰が軽いと思います。特に未成年の場合はなおさらです。具体的に、どんな罪が何年の刑になるかは知りませんが、未成年が強盗をして捕まったとしても、すぐに刑務所から出てくるのだと思います。そんな事情もあり、悪い大人たちが、子ども達に犯罪をさせているという話も聞きます。ブラジルが危ないとか、治安が悪いと言われる所以ですね。とても悲しいことです。
ブラジルに住んでトータル5年、初めて危ない目にあいました。あんな小さな少年が強盗をする国です。毎日、テレビでも強盗事件で殺されたというニュースが流れています。強盗に合う、合わないは確率の問題です。今一歩、気を引き締めないと・・・、と思ったのでした。
そんなものすごいハプニングがあっても、Sayoko さんと私は、何も無かったのだから、「絶対についている」と励ましあったのでした。
ありがとう、Sayoko さん。一緒だったのでとても心強かったです。
試験会場に無事に着いた私たちは、そのあと記述試験と3時間格闘し、何とか終了しました。試験については、また、後日書きたいと思います。まだ明日、面接試験もありますし。取りあえず、とても今日は疲れました。
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