ブラジルのカーニバルと言えば、リオデジャネイロが最も有名ですが、どの街にもカーニバルはあります。もちろん、サンパウロにも。
その中で外せないのが、バイーア州の州都サルバドールのカーニバルです。
ここのカーニバルはリオとは全く異なります。TRIO ELÉTRICOと呼ばれる、音響設備トラックが街の至る所をゆっくり走り、その周りで踊りまくるという、参加型のカーニバルです。 Bloco というグループがいくつもあり、衣装をそろえているのですが、目を引くのが Bloco Afoxé Filhos de Ghandy (リンク )で、白いインド人のターバンを巻いた衣装を着ています。 カーニバルは今日、木曜日から火曜日までの6日間です。
サルバドールという街を知らない人も多いと思いますが、植民地時代、1549年からリオデジャネイロへ首都が移るまでの214年間、ブラジルの最初の首都だった街です。
旧市街の町並みはとても趣があり、Cidade Alta(高台にある町)と Cidade Baixa(低い所の町)に分かれ、Lacerdaと呼ばれる大型エレベーターやケーブルカーによって結ばれています。ポルトガルのリスボンにとてもよく似たつくりになっています。世界遺産にも指定されていますよ。
古い町並みや教会を見るだけでも楽しいのですが、この街には独特の文化があります。この街の人口の80%が黒人です。なので、ここはブラジル、それとも、アフリカ
ときっと思います。
植民地時代に、たくさんのアフリカ人が奴隷として連れてこられた、という悲しい歴史があるからなのですが、それ故、音楽、ダンス、宗教、料理、衣装などにアフリカ文化が融合した、独自のアフロ・ブラジリアン文化ができあがったのです。
私はブラジルで最初に行ったのが、このサルバドールのカーニバルでした。それも、ブラジルに着いて、1ヶ月後のことでした。ちょっと、というか、かなりカルチャーショックを受けましたよ。ブラジルは広い国ですから、その中に、5つくらい別の国があるんだとその時は思いました。
実はつい最近まで、このサルバドールで警察のストがあり、治安がとても悪くなり、カーニバルはどうなるの?という状況だったのですが、そこはブラジル。一応ストは終結し、カーニバルは予定通り行うみたいです。