・「カレー移民の謎」室橋裕和 著 | 有井努(ありいつとむ)の乱読ブログ

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多読はするもののインプットと比較してアウトプットが極端に少ない。
そこでブログを利用することにしました。
ノンフィクションが好きなジャンルです。齋藤孝氏もよく読みます。
さらっと内容に触れただけの読書日記ですが、読んでいただければ幸いです。

 

 

街かどで何となく本格的なカレー料理を出す店

を見かけたことがあると思います。

 

店員もインド人っぽく、カレーをナンで食べさ

せるスタイルはきっとインド本国の味をそのま

ま日本に持ってきたのだろうと、想像してしま

います。

 

でもその割には店構えは何となく安っぽかった

り、「ナン食べ放題」とか出ていて上品さに欠

けるような気もします。

 

実はこれらの店はほとんどネパール人が営むカ

レー屋なのです。

 

歴史を辿れば、ある一人のネパール人が成功し

たことにより、その暖簾分けや模倣が続々と生

まれてきて今に至るとか。

 

「なぜネパール人が?」

 

そもそもネパール料理とは全く関連性もないカ

レーを日本人好みにアレンジしているのはなぜ

なのでしょうか。

 

いわゆるカレーライスが日本以外の国のどこに

も存在していないのと同様に、ネパール人のカ

レーは日本だけのものであるらしいです。

 

この驚きの事実の謎に迫るのが本書です。

 

ネパールという国の事情も背景にあり、こうし

た「カレー移民」が生まれている訳を知ってし

まいますと、何となく今まで入りづらかった近

所のカレー店にも足を運んでみようかな、と思

わせる一冊です。

 

 

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