・「八本目の槍」今村翔吾 著 | 有井努(ありいつとむ)の乱読ブログ

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多読はするもののインプットと比較してアウトプットが極端に少ない。
そこでブログを利用することにしました。
ノンフィクションが好きなジャンルです。齋藤孝氏もよく読みます。
さらっと内容に触れただけの読書日記ですが、読んでいただければ幸いです。

 

 

もう一冊、今村翔吾氏の作品です。

 

戦国時代の歴史小説で、豊臣秀吉が力を付けて

頭角を現す場面では必ず出てくる「賤が岳の七

本槍」。

 

加藤清正などの有名な武将が世に知られる契機

となった戦いです。

 

しかし、そこには知られざる八本目の槍が存在

した、というのが本書の設定です。

 

多くの歴史小説では悪役とされる石田三成がそ

れです

 

歴史小説である以上、結果は変わりません。関

ヶ原の戦いで石田三成は敗れ、討ち取られるの

はそのままです。

 

しかし彼には未来が見えていたのが本書のキモ

です。

 

戦いのない世の中を望み、女性も働くことがで

きる世の中を望み、武力ではなく経済によって

世のなが変わってという未来が見えていました。

 

歴史で「IF」を使ったらどんな絵空事も描けて

しまいます。

 

しかし結果は我々が知る内容とは変わっていな

いのです。ならば「もしかしてこの人はこう思

っていたのかも」と想像するのは楽しいです。

 

「そんなことがあるわけないだろう」と感じる

人もいるかもしれないですが、非常にロマンを

感じずにはいられない一冊です。

 

 

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