・「ボーダー」佐々涼子 著 | 有井努(ありいつとむ)の乱読ブログ

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多読はするもののインプットと比較してアウトプットが極端に少ない。
そこでブログを利用することにしました。
ノンフィクションが好きなジャンルです。齋藤孝氏もよく読みます。
さらっと内容に触れただけの読書日記ですが、読んでいただければ幸いです。

 

 

ノンフィクションとは不都合な真実を暴く

告発書です。

 

2021年3月に発生した名古屋出入国在留管

理局に収容中のウィシュマさんが死亡した

事件を覚えていますでしょうか。

 

これによりやっと出入国在留管理局の施設

通称「入管」の実態が世に知られるように

なりました。

 

日本は難民条約に加入して40年経ちます。

 

しかしその間に難民として認められたのは

わずか900人弱です。

 

国連から人権条約違反、国連憲章違反との

批判に耳を貸さず、今も難民を長期収容し、

強制送還し続けているニッポン。

 

その真実に迫るのが本書です。

 

しかし「技能実習生として多くの外国人を

受け入れているではないか」という意見も

あると思います。

 

日本は都合の悪い難民を排除している一方

で、都合の良い難民は受け入れています。

これが「技能実習生」です。

 

「技能実習生」の実態は安い労働力であり、

もはや「技能実習生」の存在なくしては日

本の製造業は成り立たないとまで言われて

います。

 

母国より賃金の良い国で働けば豊かになり

ます。

 

そんな動機から日本へと来ますが、期間は

3年間だけです。それでも3年間で十分な

お金を稼げるのであればまだいいです。

 

いずれ母国も豊かになり、日本へ行く必要

がなくなったり、別のアジアの国の方が賃

金が良いとわかると日本は選ばれなくなり

ます。

 

そんなもう一つの不都合な真実にも焦点を

当てます。

 

今、全ての日本人が「自分ごと」として知

っておくべき真実が満載の一冊です。

 

 

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