あるイベント会場で通り魔的な殺人事件が起
きます。
犯人はその場で自殺してしまい動機は不明。
しかし徐々に犯人像が明らかになり、社会的
落伍者であることが判明します。
その犯人と小学校時代に同級生であった男は
犯人を虐めた過去を持ちます。
「犯人が人生を踏み外すきっかけを作ってし
まったのは自分なのでは?」と罪の意識にさ
いなまれ、犯人の過去や動機を調べようとし
ます。
貫井氏作品特有の、一つの事実に対してそれ
に関係する多くの人間の人生や考え方が交錯
します。
そして犯人の動機が明らかになった時、作者
の伝えたかったことはこれだったのか、と意
外なメッセージを受け取ることになります。
多分、読後にちょっとだけあなたの行動が変
わることになる一冊です。
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